■第3回 レディボーイ in BANGKOK 山崎つかさ(1) |
第3回 レディボーイ in BANGKOK 山崎つかさ
タイにはレディボーイも多い。ニューハーフといったほうが日本の皆さんには馴染みがあるか。
街を歩けばそれらしきごついお姉さんや出勤前のきれいなお姉さん、その予備軍とも言える薄化粧をほどこした男の子を簡単に目にすることができる。それがこの国の日常的風景でもある。レディボーイのミスコンテストもテレビ放映されてしまうのだから。
そんななかで現地情報誌等で活躍する日本人レディボーイがいる。日本の各媒体にも何度か出ているので、ご存知のかたもいるかもしれない。名前を山崎つかささんという。
レディボーイのさかんな国で外国人レディボーイとして活躍する彼女に、今回はインタビューを申し込んでみた。
「十代で決めた自分の生き方」
9月某日。ほぼ時間通りにあらわれた彼女。雑誌で目にするよりもずっとかわいらしい。「あっ、そうですか。ありがとうございます」。いや、お世辞なんかじゃなくて、本当に本当に。
タイ人の女の子がそうであるように、タイ人レディボーイも体にフィットしたセクシー系(私はそれをキャバ系と呼んでいる)、ファッションを好む。色気よりも女の子らしさを強調したこの日の彼女のファッションは、『私は私』をくり返していた人らしいものだった。
――あの、現在、お体はどのような感じで?(なんなんだよこの質問)
「あ、すべて。胸はあるし下はすべて取りました。膣もあります」
――性転換手術はいくつのときに?
「これはオフレコでお願いします。1×歳です」
驚いた。法的に触れるらしいので十代とだけしておく。わずか十代で彼女は女性の体になりたいと望み、手にいれてしまった。さらに驚いたことに手術費用は家族が全額負担。
「自分で自分のことを女の子だと思ったことは一度もないんです。だから3,4歳の物心つくあたりからずっと女の子になりたいと思っていました。小学生のときにはスカートが大好きでしたもんね」
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