■質問１
　趣味の写真を現像するラボを経営する今年で50歳のなる者です。
今年からヌード撮影会をラボ内で主催し始めました。現像に来る常連サンだけを対象に会員制で会費も徴収してます。女優サンはプロダクションから派遣してもらってます。このビジネスって犯罪ですか？また、会員は処罰の対象になりますか？
　話は変わりますが、18歳未満の女性のまったくの露出ナシのコスプレ撮影でも法に触れるのですか?

▼回答１
　ここで注意しないといけないことは、女優がわいせつ物を陳列しないことと、ヌードを見せることが風適法場のストリップ劇場にあたらないかどうかということでしょう。この辺は判断がとても難しい部分です。
　そして、 18 歳未満の場合、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」に該当しないような注意も必要でしょう。その場合、その撮影の目的によってはこの法律に抵触する恐れがあるかもしれませんね。
　この問題はかなり難しい判断が必要ですね。

■質問２
　レンタルルームの開業手続きについて教えて

▼回答２
　レンタルルームと言うものがどのようなものかが不明確なので答えにくい部分がありますが、風適法に従って届出をしてください。ただし、開業できる場所に制限がありますので開業する場所にご注意ください。

■質問３
　「本番禁止100万円請求」と書いてあるヘルス店で本番行為をしようとしたら、店員がとんできて、殴られた上に100万円の借用書を書かされました。払わなければなりませんか？

▼回答３
　払わなくていいと思います。確かに借用証を書いてしまったのは分が悪いですが、殴られたということなら、詐欺・脅迫による取消しや錯誤無効等が主張できる可能性があります。そもそも 100 万円という金額の根拠は何で、妥当な額なのかという問題もありますので。他に裁判所で調停などということもあるかもしれませんが、果たしてそこまでするでしょうか？場合によっては殴った店の側は恐喝罪にあたるかもしれませんね。民法上は公序良俗に反する契約行為として取消と言えるかもしれません。

■質問４
　風俗情報誌を発行する企業ですが、最近流行りの風俗案内所を設置して、クライアントをもっと増やしたいです。行政の許可とかは必要ですか?

▼回答４
　これはどのようなものなのか良くわからないのですが、お店を紹介するだけであれば許可などは必要ないと思われます。ただ、そこで女性の裸の写真を見せるなどする場合には届出が必要かもしれません。ただし違法なお店を紹介したような場合、幇助罪として共犯に問われる可能性がある点ご注意ください。

■質問５
　売春防止法・風営法の罰則の違いを教えて下さい。

▼回答５
　売春防止法は売春と言う行為を罰するものです。風営法は売春につながる可能性のある営業行為を制限するものです。そこが根本的に違います。状況によって異なりますが、売春のほうが基本的に罪は重いです。

■質問６
　都内で店舗型のソープランドやファッションヘルスを開業したく、警察へ問い合わせをしてみたのですが「性風俗店の新規出店は吉原エリア以外は不可能」と言われました。本当に吉原以外では開業出来ませんか?また、関東一円に広げると可能なエリアもあるのですか？

▼回答６
　おっしゃるとおり吉原以外はできません。それ以外の場所で営業しているところは、条例が変わる前からしているところか、違法なお店でしょう。関東一円に広げると、千葉の栄町、埼玉の川口などがありますが、保護施設からの距離の問題などもありますので、なかかできる場所をみつけるのは難しいのが現状のようです。

■質問７
　都条例(通称テレクラ条例)で届出義務のあったデートクラブ、テレクラですが、今も既得権としてその届出は生きているのですか？

▼回答７
　法改正のときの経過措置によって、新しく届出が必要だったはずです。まだでしたら、無届営業となる可能性があります。

■質問８
　ピンサロの開業にはどんな営業許可が必要ですか?他の性風俗に比べて摘発が少ないのはなぜですか？

▼回答８
　ピンサロとはクラブなどの営業許可を取って性的サービスをするお店と聞いていますが、これは違法です。クラブなどのお店では性的サービスをすることはできません。許可を取っているからそれを信じて警察のほうもあえて立ち入り検査をしないので、摘発が少ないのでしょう。

■質問９
　デリヘルの申請方法を教えて下さい。必要書類も教えて下さい。また、宣伝方法は手っ取り早く、捨て看板とチラシのポスト投函を柱にしたいのですが、違法になるのでしょうか？

▼回答９
　届出を提出すれば開業できます。届出の手続きの内容はさほど難しくありません。しかし、捨て看板とチラシのポスト投函等についてはそれができる地域の制限がありますので、制限されている地域でそれらを行うと違法となるので注意してください。

■質問１０
　外国人専門の出張系を経営してます。無届けなのですが、もし摘発された場合、一応少しは理解してますが、可能性として抵触する法律を全部挙げてみてください。

▼回答１０
　無届ということで、風営法の違反になる可能性がまず挙げられます。また、そのときにそのサービス内容によっては売春防止法違反などになる可能性もあります。そして一番注意しなくてはならないのが入管法の問題です。この手の営業の許可されている在留資格はほとんどありません。他の法律違反よりも入管法の違反のほうが罪は重いのでなおさらです。入管法の違反としてはオーバーステイや不法就労といった問題が当てはまる可能性があります。

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