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 法律Q&A 第3回(4) Date: 2004-02-02 (Mon) 
■質問7
 私は俳優兼AV男優の観念絵夢こと金子真一郎と申します。
あるライターの身勝手な言動により、現在、私の業界生命が風前の灯火となる、生きるか死ぬかの瀬戸際にまで追い込まれております。
あるライターというのは、ベストセラー作家の中村敦彦氏で、根も葉もない、誹謗中傷によって、存亡の危機に立たされております。
そのことによって、私の方を持つ、某大手AVメーカー社長の逆鱗に触れ、告訴というところまで、持ち上がってきているのですが、まず、それは私自身に対する、名誉毀損そして業界で廃業にまで追い込まれることによる不当な営業妨害、おおまかにいってそういうところなのです。
しかし、それ以前に私としては、はらわたが煮えくりかえる位の怒り心頭なのはV&Rの大阪ロケで裏ネタとして、若干25歳のささき監督命令によるところの合法ドラッグを用いての連日のいわゆる撮影だったのですが、そこでなんとか苦しみながらも監督の意図に沿うような撮影を敢行しておりました。
ところが、私の肉体も精神も限界に達していた頃、私の不可抗力と申しましょうか、現場でのいき過ぎた行為により、あるプロダクションから現場へ派遣されて来た女優の生殖器に傷を与えてしまい、その場では何とか私も心からの謝罪・反省をし、丸く収まる形にはなったのですが、そのことについて、その直後ダクションからクレームの連絡があり、監督がまだ若輩であったこともあり、アドバイスを求められ、私もそれについては誠意を尽くせば事なきを得ることを彼に助言をし、その甲斐もあって、事態も収束の方向に向かい、事なきを得たのですが、そこで彼はこともあろうに、恩を仇で返すが如くに、その瞬間から私自身も事務所側に対して誠意を持って謝罪したいという、私の意向を踏みにじり、私を無視して事務所からの一方的な通達であった、私がNG男優に決定したということを鵜呑みにして、それをネタに私を非難中傷に陥れいれ、作品の中でも笑いものに仕立て、私が紹介したビデオ・ザ・ワールド誌の書面の中でも、それをずっと今回の作品で私がいかに愚かで馬鹿であるかということの証拠として事あるごとに物笑いのタネにまつりあげ、それが即ちこの作品の評価として決定づけられ、末永く業界でも私が業界追放もしくは廃業くらいの存亡の淵に立たされるくらいにまで、私を追い込み、私が15年活動してきて、少なくともこの業界で飯を食べてきた者として、食べていけないくらいの不安に掻き立てられたのは、私自身の止むに止まれぬ気持ちであります。
そしてまた、これも根も葉もないことなのですが、私がHIV、もしくは感染症であるなどと、雑誌等でも活字という本人への悪ふざけとしては後世に残る、決定的な場で暗に吹聴され、これは何を意味しているのか?お分かりになられますでしょうか?
それは即ち業界から抹殺されるということを意味しているのです。
折りしも15年目にして、ようやく身も心も心機一転、某メーカーからあらたなスタートを切ろうとしていた矢先のことであります。
それも今回のことも含めてそのことの真相・真意も知らずして、まるで自らが生きながらえる為に他人の生き血を啜るダニの様な、その私の近作のまさに揚げ足を取って、根も歯もない誹謗中傷・馬事雑言を浴びせかけ、確かに私もそれも一つの芸のうちと思い、寛大な気持ちでいたのですが、彼らの自らの反省を省みない、身勝手な行為にさすがの私も今回こそは、一応吹聴されてきたことなのですが、これぞまさしく、積もり積もったものが、まさに積年の大怨。はらわたがぶち切れそうな思いなのです。
この人知れず悩みを抱えて毎日を過ごしている私のことを内情を察して頂けるでしょうか?
今回の彼らの身勝手な振る舞いに対して、往年の積もり積もったこともありまして、これを先生にお書きしながら、怒り心頭、このままでは告訴もやぶさかではないと真剣に考える所存であります。数々の私に対する名誉毀損と、何回も繰り返しますが、いわれ無き誹謗中傷、一人の男優がそのことにより、廃業に追い込まれ、生きるか死ぬかの死活問題に値することを鑑みますと、それは誰が見ても至極当然のことだと思われませんか?
 はっきり言います。これを書いている私の激しい怒りで五臓六腑は煮えくり返り、止むに止まれぬ、内心じくちたるものの頂点にまで怒りはこみ上げてきており、私は本件を告訴するつもりであります。
つきましては先生のお力添えを頂きたく存じ上げます。
どうか何とぞよろしくお願いいたします。
平成15年11月15日 金子真一郎 御連絡をお待ち申し上げております。
追伸  今のご時世では何でもありのAV業界において、最低限の人権は尊重されるべきなのかどうなのか波紋を投げかけたく思います。

▼回答7
 金子先生ですか。先日お会いしましたね。で、これも野望の帝国のサイト上でやるよりはお会いして相談に乗ったほうがよさそうですね。内容からすると名誉毀損での刑事告訴などが考えられる手段です。あとはもちろん損害賠償請求の対象にもなりえることですね。しかし、これらを本格的にやるとなると弁護士の協力がないと難しいと思います。仮に僕がやるとしたら後方からアドバイスする程度で、あとは先生ご自身で動いてもらうしかありません。高いお金を出して弁護士に頼むのか、安くていいから我々に頼むのかと言った辺りでしょう。民事調停に持ち込めるようでしたら弁護士に頼まずに解決できる可能性もありますね。どこまで私ができるのか、どこから弁護士が必要なのか、限界に挑戦してみたい部分でもあります。


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