■風俗の定義
「野望の帝国」に盛んに登場する、“風俗”というキーワードは、一般的に使われる“風俗”の意味ではなく、昔の※赤線や※青線の幻影、もっと遡れば江戸の※遊廓の情緒を現在でも色濃く残す、風俗街そのものが“風俗”であり、性風俗店や射精産業が、まさに「野望の帝国」での“風俗”に該当する。
犯罪上でいう風俗の概念では、性道徳に反する猥褻(わいせつ)罪などの性犯罪や、社会の善良な風俗に反する賭博罪などの罪が含まれるが、日本国の法律(風営法)により規制される“風俗営業”の定義は、「客の接待をして遊興・飲食をさせ、または射幸的遊技をさせる営業で、一定の設備を伴うもの」と規定される。キャバレー・料理店・ゲームセンター・パチンコ屋・雀荘などが含まれ、いわゆる“性風俗店”は、法律上“風俗関連営業”に分類されるのだ。
風営法上での“風俗関連営業”の定義はというと、「個室浴場での異性の客に接触する役務を提供する営業(ソープランド)や、専ら性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態を見せる興行(ストリップ&のぞき部屋)、同伴宿泊施設の営業(ラブホテル&レンタルルーム)など」と規定され、営業は公安委員会の管轄となるのだ。
「野望の帝国」で定義する、“風俗”や“風俗店”は風営法での定義とは異なり、異性の客の役務だけでなく同性の客の役務も含まれ、「接触」「見せる」「同伴宿泊」以外の性的好奇心を満足させる産業も支援する。
「野望の帝国」では、射精産業におけるビジネスとしての観点から、同棲・結婚・妊娠・出産に関係する性の問題、性交を媒介とする性病問題までと幅広く、“風俗”として取り扱っていく方針です。
※赤線地帯
1957年(昭和32年)の売春防止法施行によって廃止された地域。
警察の地図には赤い線で表示され、売春目的の特殊飲食店が集まっていた。
※青線地帯
同時期に赤線同様、警察の地図に青い線で表示した地域を青線と呼んだ。
赤線地帯周辺に存在する、営業許可無しで売春行為を行う飲食店街のこと。
※遊廓(遊郭/ゆうかく)
かつて、くるわや色街とも呼ばれ、周囲を囲われた、遊女屋(遊女を抱えた家)の多く集まる、限定された地帯を指した。
■男のロマンの定義
(1)禁止行為への挑戦をいう。
常に危険と隣合わせているのにもかかわらず、あえて挑戦してしまうものなのだ。
当然、失敗をすれば、よくお店に貼ってある違反者のコレクションに、アナタの免許証のコピー、罰金の借用書、裸で正座して謝罪する写真などが加わることになるのだ。
禁止行為はフーゾクの種類・形態によって変わってはくるが、一般的に密室内での本番行為の交渉・強要・和姦、暴行・強姦(レイプ)・強制ワイセツなどの犯罪行為、オプション外プレイ(例えばアナルファックなど)の強制、ナマ挿入、中出し(膣内射精)、スカウト行為、店外デート(連れ出し)の交渉、ホストなどの勧誘、ビデオや写真の隠し撮りなどが挙げられるが、女のコから持ちかけて、かつ、お店が黙認したとしても、お客側が罪に問われることもある。
例えば、お相手の女のコが18歳未満の場合などだ。ナマ挿入や生フェラの強要も、商品である女のコに性病を移したりなんかしたら、立派な傷害罪といえよう。とにかく、今まで述べた一般的な禁止行為は、密室内のこととはいえ、殆どが犯罪である。
しかし、実際に実行するしないはともかく、男という動物は、常に危険と隣合わせにいなければスリルや興奮を味わえないようにできているのだ。
すべてが合法になってしまえば、次の反則技を捜すのがオトコという動物なのである。
もちろん、健全なマッサージ店・キャバクラなどでのヌキの交渉から、カラオケボックス・公園・公衆便所・電車・オフィスなどでのHも立派な男のロマンと云えよう。
動物のオスの本能に忠実であることが、すなわち男のロマンである。
(2)射精時の余韻が長い性行為。または、射精量が多い性行為とも言い換えられる。
単なる出し入れや抜き差しではない、オトコ冥利に尽きる、一生のうちに何度かしか味わえないような格別の性交渉を指す。
(3)射精の兆し。オルガスムス(性行為に措ける快感の絶頂感)が到来しそうな気配。
我慢に我慢を重ねた後の排泄処理感。やっと貰えるご褒美。禁煙時の一服。
(4)男の甲斐性。
いずれにしても男のロマンを実感できるのは、奥行きのあるクッションのソファーに深深と腰を沈め、煙草の煙を肺の奥からゆっくりと吐き出す瞬間だ。人によっては、それが車の座席であったり、ビールであったり、濃い目の珈琲であったりするのだが、その陶酔感は全く一緒である。
ティシュでペニスの汚れを拭う時に、間違っても罪悪感や虚無感などが生じてはならない。
生じた場合、男のロマンの陶酔感は決して得ることは出来ない。
■潜入の定義
お店に断りもなく、お客に化けたカリスマ風俗ライターが“ある目的”を秘めて遊びにいく行為。
もちろん、お店側は取材とは分からない訳で、フロントで告げられた料金を正当にお支払いし、黙々とプレイするだけである。
“自腹での体験”“足で稼いだ体験”“自らが所有する肉茎での体験”価値があるのは、この三つの足(前述)を駆使した体験取材だけであるのは、云うまでもない。
尚、性風俗のお店には、風俗ライターだけでなく、チェックのためのオーナー関係者や同業者の従業員、警察や税務署などの捜査機関なども潜入することがある。
■カリスマ風俗ライターの定義
どこにも属さない、何らの後ろ盾も無い、明日の保証も無い、正義感が強く決して癒着しない、ペンのみで正当な評価を下せる一匹狼。つまり、風俗ファンやフーゾク店、風俗情報誌、スポーツ新聞、あらゆるスポンサーの政治力に屈しない記事の書ける、潜入専門&風俗専門の独立したライターのこと。
もちろん、風俗ファンの代表かつ頂点であるから、風俗で出会うスケベな娘達が死ぬほど好きで、遊びがいつのまにか仕事になってしまった、自腹で面白く可笑しくプレイすることのできる仙人のような人間達である。
■野望の定義
一般的には、現状よりも高い権力・名誉・財力などを求める心、密かにいだく謀反造反の心、分不相応な大きな望みをいだくことを指すが、当WEBマガジンの定義では、男のロマンを達成したい欲望を指す。熱くたぎる秘めたる願望。男の恐ろしさを悟らせること。
大胆で意欲的な新しい試み・たくらみ。独りだけイイ思いをしたい野心。
風俗嬢に限らずオンナのコに対する、独り占めにしたい願望、掟破りの射精をしたい欲望など、人の数だけあらゆる野望の数が存在する。
他人を不幸の自分と道連れにしたいなどという、負の野望も当然ながら多数存在する。
■西川口流の定義
西川口という場所には限らない特殊なフィニッシュの仕方らしいが、詳しくは現在調査中。
■頃合い(ころあい)
当風俗WEBマガジンのライター連中がたびたび用いる言葉で、遂にやって来た野望を実行に移す瞬間、男のロマンを切り出すタイミングをいう。
(例)「頃合いを見計らって────を挿入した」
■野獣の定義
一般的には、獰猛な野生のケダモノ、ビーストやアニマルの意味合いが強いが、当WEBマガジンの定義では生まれつき理性の無い人、果敢にもタブーに挑戦する人生に悔いの無い人、よせばいいのに煩悩を捨て切れない人々を指す。簡単に云ってしまえば、野望に魅せられたがための不幸者。だが、野望を持ち過ぎる人間は只の血に飢えた狼だ。
国民性も男でも女でも幾つになっても関係無し。男は女が欲しい、タダひたすらヤリまくりたい、そして女は犯られまくりたい。金が欲しい、喧嘩に勝ちたい、権力に縋りたい、天下をとりたい、子供を沢山作りたいなど欲望は果てしない。が、度が過ぎれば、野獣と認定されてしまうのだ。金の亡者、天性のド助平、目立ちたがり屋、ヘンタイ、精液が溜まりに溜まったレイプ魔、怒りが頂点に達して罪を犯す寸前の奴ら。
日々起きる事件の原因の多くが、このような欲望にとり憑かれた連中が引き起こすのだ。
■性の四大禁忌(タブー)の定義
体験した人しか分からない、物凄い快楽らしい。
(1)獣姦
動物相手の性交渉。
(2)死姦
死者・遺体相手の性交渉。
(3)近親相姦(インセスト)
血縁関係が濃厚な、親子や兄妹姉弟などの男女の性交渉。
殆ど国家で、近親相姦の禁止(インセスト・タブー)が存在するが、近親相姦の線引きは民族の歴史やの婚姻制度などによって異なる。
(4)バイセクシュアル
異性・同性を問わない、両性愛。
※当WEBマガジンでは、SMやフェチ(妊婦・病弱者なども含む)や、同性愛をタブーとは定義しておりませんが、少年少女や幼児乳児を対象とするような、性行為・性的虐待・暴力等は一切認めておりませんし、許されるべきではないと考えております。
■エステの定義
当WEBマガジンでは、女性のマッサージ嬢が現れて、少なくともスペシャル(手コキ)サービスをしてくれるお店をエステと呼びます。
平成8年に「韓国エステ」が東京都内に上陸して以来、繁華街に限らず郊外にまで、都心だけでなく地方までが既に多国籍軍に侵略されてます。
バブル崩壊によりテナントの賃料が下がったうえに業種もあまり問われなくなったこと、高齢化社会の本格的到来により時代は癒しを求めていること、スナックなどの水商売が不況なこと、不法滞在者に限らず留学生や結婚ビザ取得者までが職にあぶれる不況であること、エロは世界共通かつ人類最古の商売であるため言葉が喋れなくとも可能であること、日本の性風俗店が深夜営業出来ないため泥酔者や酒の力で性欲を表に出す徘徊者などを拾えること、手っ取り早く大金を稼げ、オーナーとマッサージ嬢らが店に泊まって乱交しまくりたいことなど。
これらの理由により、いくら入管や警察が取り締まりを強化しても増殖する一方です。
オーナーの殆どが外国人ですので、外国の移民風俗街のように税務当局が取り締まるしかないのですが、深夜という時間帯とビザ無しの外国人は、どこの国の国税局・税務署の方々もお嫌いのようです。
当初は、韓国人女性によるアカスリ・キュウリパック・蒸しタオルを用いた正統的マッサージ+ヌキを「韓国エステ」、そして中国人がそれを模倣して面倒なアカスリ・乳液マッサージなどを省略したお店を、モドキの意で「韓国式エステ」と名乗っていたが、現在「韓国式エステ」は、「中国式エステ」または単なる「エステ」と表示されることが多い。
韓国人がオーナーのエステは、今でも「韓国エステ」と名乗る素晴らしいお店が多い。
スペシャル(ヌキ)サービスが有るか無いかで風俗なのか、健全なマッサージなのかを判断する。
台湾式エステや足裏整体と書かれた看板のお店は、オイルやツボ踏みによる正統的マッサージを行う可能性が高く、ロミロミはハワイの伝統的マッサージで、タイ式または古式エステは、ストレッチ型のタイ伝統的マッサージのお店であり、性風俗ではない。
健全なマッサージでも、マッサージと謳うには国家資格のあん摩マッサージ指圧師の免許を必要とする。
尚、エステ・整体・カイロ・リフレクソロジーなどでは免許が不要である。
医師の免許ナシで永久脱毛や腸内洗浄などを行う業界の方が、危険かつ悪質であるのは云うまでもない。
脱線したが、一緒にシャワーにも入らず、お客のカラダを洗ってもくれないようなエステを日本のお店と同列に語りたくないのだが……。