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風俗情報

 「新しモノ好き」(4)-4

 さて、もうひとりは定番の留学生。微妙な「留学生風言い回し」に工夫の跡が窺える(※画像2、3)。このコには実際に会ってみた。
「こんばんは、メールの返事有難うございます。最初言いたいのは中国出身のリカは日本に来て1年くらい経って、日本語は来る前よりだいぶうまくなると思うけど、やっぱりまだまだですよね。スリーサイズ:B86−W60−H87 外見はよくお嬢様系と言われます。気に入れたら、今日何時からはお逢いしませんか?こちらの条件はゴム避妊して、ノーマルです(*^0^*)(@3)のサポ(援助交際の暗譜もネットの発達に乗じて、進化しているわけだ)いただければ、生活費、学費の面で助けてくれます。楽しみ待ってます!     リカより」
 結論からいうと、このコは日本語はほとんど話せないコだった。「ビジネス会話」のみは話せるのだが、こちらからの込み入った質問は理解できない。つまり言いたいことを丸暗記しているレベルなのだが、実際その程度のコが『ゴム避妊』だの『ノーマルです(*^0^*)』『(@3)のサポ』といった“専門用語”を駆使して自主売春ができるものなのだろうか? そもそも根本的な話をさせてもらえば、これだけ援交女性が集中するサイトならばとっくにどこのマスコミでも大騒ぎになっていると思うのだが……。
 と、いうわけでとにかくこのリカちゃんに会ってみた。場所は新宿。こちらの携帯番号を書いたメールを返信すると数時間後にはもう連絡が来た。ちなみにこのサイトの傾向として「自称留学生」が異常に多く、しかもこの「留学生」は、これまた異様にレスポンスが早いのだ。
 このリカちゃんも、すぐに本人自ら電話を掛けてきた。
 たどたどしい会話だが、とりあえず新宿東口のみずほ銀行前で待ち合わせとなる。
 待ち合わせ場所はどこがいい? と訊くと、即座に「新宿東口みずほ銀行わかりますか?」と答える。おそらく新宿で『売買』する時は、必ずこのみずほ銀行前で、と決めているのだろう。決まり文句を暗唱するような言い回しだった。
 リカちゃんのルックスは往年のアグネス・チャン風。ベタなたとえで恐縮なのだが、本当にそうなのだ。自称・中国からの留学生で、現在は日本語学校に通いつつ新宿の某中華レストランで働いているという。スリーサイズなどもほぼ自己申告通りだろう。
「自己」なのか「客観」なのかが怪しいものだが……。
 簡単な会話はできるが、やはり複雑な質問にはキョトンとした顔で流されるので、とりあえずホテル街へと向かう。いつも思うのだが(援交に限らず)新宿の駅前あた
りで待ち合わせするとラブホテルまで結構歩く。その移動時間に会話も覚束ないとなると、けっこう気まずいモノだ。僕らは無言で、いかにもぎこちなく靖国通りを渡り、花園神社の脇からゴールデン街を抜けて歌舞伎町2丁目方面へと向かう。
 歌舞伎町のホテル街は最近改装したところが多い。中でも小綺麗な感じのするホテルに入る。リカちゃんも心なしか嬉しそうだ。エレベータの中でニッコリしている。
 部屋に入るといきなり風呂に飛び込み、お湯を張り始める。

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