●ジャンル 熟女ヘルス
●場所 大久保
●料金 45分1万5千円
僕の事務所のある高田馬場の隣ということもあって、大久保にはよく行く。韓国料理を食べに行くこともあれば、風俗店に行くこともある。最近は取材で行くよりも、性感店の隠れた名店「A」に遊びに行くことが多い。
「A」は出張型の店なのだが、そこで指定されているホテルのすぐ近くに気になる店 があるのだ。白壁に瓦屋根で昔の連れ込み旅館のような外見。看板には「熟女ヘルス T」と書いてある。
数十年はタイムスリップしたかのようなこの風情ありまくりの店構えで熟女ヘルス と来たら、相当熟成されきった大熟女が待っていそうだ。ずっと興味はあったもの の、足を踏み入れるには、かなりの勇気を必要とする。
昭和30年代の連れ込み宿のような外観が味わい深い
しかし今日は、なーんとなく熟女の気分だったのだ。ここのところ、連日ハメ撮り仕事が続いていて、もう若い子はいいよぉ、ってな気分だったのだ。贅沢だと思うかもしれないが、いくら美味しいものだって、あまりに続くと嫌気が差してくるもんだ。ああ、もう若い子のご機嫌を取るのは、疲れた。熟女に癒されたい。ひざまくらでもしてもらいたい。熟女のねっとりした愛撫に身をまかせたい。
そんな気持ちで、「T」に向かった。山手線新大久保駅から、中央線大久保駅までテクテク歩き、駅のすぐ手前を右折。線路沿いに「T」はある。数十年、ここに建ち続けて大久保の移り変わりを眺めてきたであろう建物。
店の入り口。18禁シールがなかったらヘルスとは思えない。
いささか緊張しながら、店のドアを開ける。店内も古い旅館そのものだった。浮世絵が描かれたのれんが廊下に下がっている。すぐに受付の窓から声がかかる。
「いらっしゃいませ。ご指名ありますか?」
坊主あたまの若い男性店員だ。
「いえ、はじめてなもので」
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