二発も出すと、なんだか体の油分が抜けたような気になる。栄養を取らないと、という気になる。9月というのに今年は残暑が厳しく、かなり蒸し暑い。こういう時は、サクっと回転寿司でビールだな、と思った。食べたいものを食べたいだけ、すぐに食べられるのが回転寿司のいいところだ。
池袋駅西口の「すし本舗」に入る。まずはアナゴの一本にぎりを口に放り込んでから、一気に生ビールをあおる。炭酸の刺激が喉を刺激しながら喉を駆け下りていく。痛いほどに冷たい。続けざまに目の前を通り過ぎようとしたサーモンを一皿。それから納豆や、とろろオクラのような、いかにも精のつきそうなものも平らげる。忘れちゃいけないのはガリだ。ガリには精液を作るうえで大事な亜鉛がたくさん含まれていると聞いてから、たくさん出した後は無性にガリがたべたくなる。あの甘辛い独特の酸味が欲しくなるのだ。
回転寿司を食べながら15年前のことを思い出す。あの頃、若かったからといって、別に希望に燃えていたわけでもなく、ただ目の前にある仕事を必死にこなしていただけだった。忙しいばかりで金もなく、ただ悶々としていた。
若い頃がよかったという人は多いけれど、僕は今の方が楽しい。どんどん人生は楽しくなっていくような気がする。
15年前の自分に教えてあげたい気がする。
「大丈夫だよ。15年後の君は高級ソープも回転してない寿司もちゃんと食えるくらいの金は稼げるようになるよ。でも、やっぱり好きで大衆ソープと回転寿司に通ってるんだけどな」
ルックス度 ★
癒され度 ★★★
清潔度 ★★★★
テクニック度 ★★★★★
お値段度 ★★★★
やみつき度 ★★★★
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