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  『惑星モケリアから愛をこめて』(1)

○惑星モケリアから愛をこめて〜三万光年的超☆距離恋愛編   ダルビッチサセコ …       
ハッブル宇宙歴203億1873万0005年。ここは私に与えられた宇宙船の部屋の中。無事地球人との共同任務を終えて、本部のあるシャラク星へと戻る途中。最後の調査星だったソレカ星から現在リニア飛行とワープを23回繰り返し、一万三千百三十二光年前進したところ。

私の名前はユリティシモ。私のことを優しく抱いてくれているのは今回の任務の総指揮官であり、地球人でもあるT。あと19時間23分04秒後には私はTとは別れて帰星の為、生まれ故郷である惑星モケリア行きの宇宙船に乗っていることだろう。モケリアに帰ればHOナンバーMb559037843との結婚が待っている。HOナンバーMb559037843はモケリア星府が極秘に所有する大型コンピューターで総合確率論を駆使してはじき出された、私にとってモケリア星全土で最も優秀な子供が生まれるとされる相手だ。テレビ電話で話したけど、ちっともタイプじゃなかった。アンテナひげをあんなに何本も伸ばしちゃった相手と、どうやってキスすればいいっていうのよ。エリートなのはわかるけど。

リニア飛行中は重力を私達が生活している星と同様に保つわけにはいかず、無重力状態にせざるを得ない。そしてこのような無重力の空間では少しの運動でもかなりの力が生まれる為、下手に身体を動かすとすぐに頭をぶつけてしまう。だからだろうか、Tは触れているのかいないのかわからないくらいかすかに私に触れる。唇で、舌で、指で。私のアンテナと胸の先が弱い事を知りつくしていて、特にそこばかり集中的に攻める。(ああん、そんなにしたら……)

「すごい核反応だよ。ニュートリノも大量発生中」

私の身体の中心を、中指で観測しながら彼が言う。身体がとろけそう。私の身体から愛液が水塊を作ったりしないように(だって恥ずかしいじゃない?)私は彼の指を挟んだまま、足の付け根をぎゅっと締めた。

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