膣内は狭く、柔らかく温かかった。愛液の量は多くなかった。
「ああ…ダメ」
大きめのクリトリスを俺の股間に当て刺激し続けていた。
再び体をピタリと重ねてくると、息がかかる距離にサワさんの顔があった。また濃厚なデテープキス。唾液は俺の舌にからみつき淡い酸味のきいた味がした。どうやら数々の行為ですっかり性欲が高まったようだ。
反対に彼女がエクスタシィーに昇り詰めるほど俺の方は冷めてきてしまった。
なんだか、オバさんのセックスの相手をしてあげているみたいだ。しかも、お金を払ってまで。しかし、挿入しているペニスはまだ固さを保っていた。
「ああ、いぐー、いぐー」
女性が上に乗る騎乗位スタイルでガクガクと腰を振るサワさん。やがてペニスは力尽きて白濁液を放出するとグッタリとなった。ペニスを膣から抜いて、コンドームごとティシュでまるめてゴミ箱へ。
二人は全裸のままベッドにしばらく横たわった。
「ねえ、どうする? もう1度してみる」
「…ああ」
そう答えたが、頭の中はプレイ代のことを計算していた。もう1度、セックスをすると120分の3万円を払うことになる。バカバカしい。オバさんの奉仕は1度で十分だ。
「また今度にするよ」
「そう、残念」
俺のエキスを吸ったのか、サワさんの顔が心なしかツヤツヤとしていた。
着替えてホテルを出る前に彼女に2万5000円を払うと、名刺をくれた。裏返してみると、携帯電話の番号が書いてある。今度は店を通さずに直接、お客を取るつもりだ。その方が自分の取り分が多いからだ。しっかり、してるな。このオバさん顔に似合わず。3日後、ためしに電話をしてみた。
「…もじもじ」
聞き覚えのある東北弁が受話器から聞こえた。俺はその声を確認して無言で電話を切った。再びプレイをすることはないだろう。
ルックス度 ☆
テクニック度 ☆☆☆
お値段度 ☆
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