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風俗情報

 カップル喫茶(1)

■ジャンル   カップル喫茶
■料金     2万3000円
■コピー    カップル喫茶に行く女性を紹介します


 暗い店内で複数のカップルが淫らな行為を…カップル喫茶の記事は実話雑誌でよく取り上げられる。が、実際はどうなんだろう? カップルというだけあって単独の男性の入店は認められない。そうなると恋人のいない人は無理、恋人がいても「カップル喫茶へ行ってみないか」というものなら変態と思われてしまい彼女が去ってゆく可能性もある。でも、一度は覗いてみたいカップル喫茶。
 そんな需要があるのか夕刊Fの三行広告で「カップル喫茶に行く女性を紹介します」の謳い文句が。早速、新聞を片手に電話してみた。
「新聞を見たんだけど」
「ありがとうございます。ええ、カップル喫茶に一緒に行く女性を紹介しますよ。内は長年、やってますから安心して下さい」
「料金は?」
「一時間で1万8000円。あとカップル喫茶の店代が1時間で5000円かかります」
 と落ち着いた低音で説明された。声の感じからして50代だろう。で、男に指示された池袋北口から再び電話をするとマンションは目の前だった。
「なーんだ、ここか」
 俺はその建物を見上げて笑ってしまった。風俗の取材で何回も来ているマンションだったからだ。さて、ある一室に足を踏み入れる。ドアを開けると電話の声の主の姿が見えた。身長165センチほどの中肉中背の50代前半の紳士が俺を招き入れた。
 ゴルフ焼けの浅黒い肌で、髪は短く整えてあり温和な印象だ。8畳ほどのワンルームマンションで、目立ったものは大きな木のテーブルが部屋全体に陣取っているだけ。
 部屋はごちゃごちゃしてなく整理されている。男は俺の目の前に座り話し始めた。
 当然、何人もの新聞を見た奴が、この事務所に出入りしているはずだ。これからが腕のみせどころといった風にていねいにシステムを言う。
「うちは何年も、こういう仕事をしてましてね。お客さまからも信頼されてます」

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