若い時はニューハーフで今はナョッとした兄ちゃんといった感じだ。
顔立ちはキツネっぽくて可愛らしい。どうやらこの人が店長のようである。
「ここは初めててすか? 何をごらんになって来ました?」
「週刊実話雑誌ですが」
「まっ、立ってないで、お上がってくださいな。すぐに、お茶を持ってきますから」
「はい」
テンポの良いオネエ言葉に誘われて玄関を上がる。
すぐ手前に1メートルほどのつい立てがあり、ここが受け付けだ。
半畳ほどのスぺースを確保してあり、テーブル上には、ぶ厚いアルバムが置いてあった。椅子に腰掛けてぱらぱらと眺めてみる。
そこには、いろいろなタイプのニューハーフの写真が載っている。これが国際色が豊かで韓国、フィリピン、アメリカなどもいた。なかでも地域色なのか韓国のニューハーフが多い。説明にはタマあり、サオなし、タマ&サオありなどと明記してある。
「このコがいいが、韓国じゃなあ。韓国は徴兵義務があるから軍隊経験をしているに違いない。テコンドのまわし蹴りでもされたら、かなわん」
俺はブツブツと馬鹿な1人ごとを言い。日本人で、おとなしいコギャルといった、ともこ(21歳、T165 B84 W56 H85)を指名してみた。
「このコでお願いします」
店長に2万5000円を渡した。
「少々、お待ちください」
店長は小股でイソイソと走り奥へ向かう。
すぐに現れたのは、ともこ。
面長の顔立ちでアゴのラインはきれいだが、瞳の奥が寂しい。歳よりは落ち着いて見えた。確かオチンチンがあると書いてあったが…。
ともこのスカートを見たが、もっこりと膨らんでいる様子はなかった。
階段を上がり2F奥の個室へと案内してくれた。
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