■ジャンル テレクラで援助交際
■料金 トータル2万2200円
■コピー 西川口のラブホテルでバツイチ姉さんと…
いい人生に恵まれた奴
俺はどう考えても、そういうひとりじゃない。
深夜に原稿を書いていると、むしょうに人と喋りたくなることがある。
そういう時はツーショットを利用していた毒島だ。
闇は人を不安にさせ、誰かとつながっている安心を求める。
さて風俗の取材はともすれば俺が聞くだけのインタビューになることがある。
そして、ここが大事。とくに相性の悪い風俗嬢に当たった時ほど会話が弾まない。
人と喋るのが虚しく、つながってない。
一方的に質問し、女は「うん、ああ」と答えるだけ。
きょうの取材はそんな風俗嬢に当たってしまった。
こういう時は早く切り上げて…。
「なんか不調の波をもらってしまったな」
そう思いながら帰宅の地に進む、足どりは重く胸の中はやりきれなさでモヤモヤとしていた。
埼玉県・西川口駅周辺。ここは過激なサービスの西川口流と呼ばれるセックスにかぎりなく近いことをしてくれるピンクサロンが多い。
俺は今、西川口駅の西口にいる。
「最近、素人とまともな会話をしてないな」
駅の階段で重い足を上がる時に俺はうしろ髪を引かれるように体が止まった。
そういえば、ここにテレクラがあったな。
西口の駅ロータリーから駅を背にして真直ぐ2、3分歩けばテレクラがある。
派手なネオンの黄色と赤の看板がひとめで分るテレクラ「M」2Fが受付となっており、俺はひさしぶりのテレクラで心が踊った。
ここで2時間2200円の出入り自由なコースを選ぶと、個室へと案内された。
未成年との金銭を介した不純異性交遊でテレクラは法律的に縛られ営業が苦しくなった。毒島のテレクラ歴は10年と長く初期のころは素人娘といい思いもさせてもらい、それなりに満足している。
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