『渋谷3』 Date: 2003-07-15 (Tue) 
さて、渋谷のデリヘルはそこそこレベルが高いということをお
伝えしたわけですが、まぁ天国もあれば地獄もあるというわけ
で、今回はそんなお話しです。
『10代・女子大生・美少女』という文句につられ、さっそく業
者に電話してみると「30分で二十歳の子が行きますから」との
応え。なんだよ10代じゃないのかよ。と独り言をブツブツ言い
ながら待っていると、ドアをコンコンとノックする音が...

「こんばんは〜」と、現れた女は入るなりヤニの臭いが鼻につ
くケバい女だった。
「あっ、どうも」しばし観察してしまった。
「じゃ前金で2万5千円お願いします」その女Hは、確かにケ
バい印象こそすれ顔の造作は悪くは無い、まぁホテトルとして
なら合格かともおもうが、そこはかとなく匂う違和感だけはど
うしても拭えないものがあった。
「あぁ、はい」黙って財布から金を取り出す僕。後になって考
えて見れば、このときの嫌な雰囲気だけでチェンジすればよか
ったのだが...それも後の祭りだ。差し出された金をバッグ
に仕舞い、女はのたまった「タバコ吸っていいですか? 」
来て早々タバコかよ...。あっけに取られ立ち尽くしてい
ると、Hは眉間にシワを寄せ、それでもセブンスターマイルド
に火をつけた。
「よく呼ぶんですか」
「え、ああ」最初何のことかと思ったが、ようするに僕がよく
ホテトルを呼ぶのか。と、聞いているらしい。
「たまにだよ、たまに」
「ふ〜ん」聞いては見たものの、さして興味無さそうにナマ返
事のHである。ビジネスホテルに呼ばれるのが珍しいのか、室
内を異様なまでに見回すH。いったい何が珍しいというのか。
「いいホテルですね、出張かなんか? 」
「うん、まぁね」そんなことどうでもいいだろう。と、心では
思っていたが、普通に受け答えしている僕。
「それよりさ、キミって歳幾つなの? 」
「え...あたし? 21だけど」
「ふ〜ん」
「......」話が続かない。というか、彼女の雰囲気に圧
倒されまくりである。
「じゃ、やる? 」
「え、ああ」
 シャワーを一緒に浴びるのを断固として拒否され、さらに暗
い気分に浸る。いや、もうちょっと押しを強くしていたら、一
緒に入ることも可能だったかもしれないが、そこまで粘る気に
はならなかったのだ。それにしてもHの異様な煙草臭さには閉
口する。おそらく重度のヘビースモーカーなのであろう。 
 シャワーを浴びて出てからも、煙草を吸ってやがるし、この
女の根性はどこまでひんまがってやがるのか。
「あっ、あのさ」
「なに...? 」
「なんかお腹すいちゃってさ、おにぎり食べていいかな」
「......」これにはちょつとカチンときた。
「それはないんじゃないの...いくらなんでもさ」
「はぁ? 」と、眼を釣り上がらせ、憎憎しげな表情でこちら
を睨む。そして沈黙...。5分後、Hは黙って部屋の明かり
を消した。
 あまりにもムカついていたので、このまま黙って追い返して
やろうかと思ったが、やはり2万5千円の出費はでかい。でか
すぎる。仕方なく僕はHのヤニ臭い肉体を抱いた。もちろん完
全なマグロだったことは言うまでもない。

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