ナンパ地獄変(1) Date: 2003-04-17 (Thu) 

ナンパ地獄変 VOL.1 福岡県 博多

この連載は、BUBKA誌上において2000年3月号より開始さ
れた企画である。当初は暫定的であり、まさかこの後日本各地
を回ることになろうとは思わなかった。それが回を追うごとに
人気も上がり、最終的には二年以上の長期にわたる連載となっ
たのだ。その第一回目となったのが九州博多である。当初は「
九州女はヤリマンが多い」という噂を検証しに行くという内容
であった。すでに連載開始当初から3年の月日が経過している
ので些か情報の古いはご理解いただきたい。またこの連載では
最終的に全県を制覇することができなかったのが残念である。
いつかまた機会さえあれば挑戦してみたいものだ。




九州女は情が深い…。
 場末の飲み屋などでよく酒のツマミになる話題である。いっ
たいどんな根拠があるというのだろうか。不幸にもオレの周り
に九州出身の娘はいないので検証しようがないのだが、友人の
証言によると九州女は『情が深い』どころかメチャメチャ軽い
女が多く、ナンパも超ヤリやすいという事なのだ。さらに続け
ると誘われて断る女は少なく、しかもすぐにヤラせるらしい。
 本当かよ…。おそらくこれを読んでいる三十万人ブブカ読者
からしてそう思ったことだろう。だったら話は早い。要は行っ
て確かめてくればいいだけだ。こういうこととなるとやたらめ
ったらフットワークが軽いオレである。早速福岡空港行きのチ
ケットを予約、いざ出陣と相成った。(ホント早いな〜)
 当日。福岡空港はあいにくの雨模様であった。なんだかこの
後の展開を暗示していなければいいのだが…。とりあえずホテ
ルで一服した後、博多で一番若者の集まる街として有名な天神
へ出撃することにした。ここにはソラリアプラザ、ダイエーシ
ョッパーズ、三越などなど(実はあまりよくわからないのだが
)色々とオシャレな店が多く大変な賑わいを見せている。 空
模様もよくないので、ソラリアプラザ付近のアーケード街で女
を物色することにした。まっ初日だし、あまり無理はせずド真
ん中近辺の打ち頃の球だけ狙うか…などと考えていると、意外
とイイ女が多いことに気がつく。日頃は渋谷や新宿でガングロ
のドブスばかりを見慣れているオレにとって、ノーメークに近
いギャルはなかなか新鮮に映る。まるで絶滅寸前の珍獣を見つ
けた気分で否が上にも盛り上がろうというものだ。そんなこん
なしていると、女子大生とおぼしき白いブルゾンを着た娘が通
り過ぎていく。オレは反射的にその娘に声を掛けていた…。
「すいません…ちょっと東京から雑誌の取材で来てまして…、
街の情報を少し教えても
えないでしょうか?」ざっとこんな感じであっただろうか。ま
るっきり嘘を言ってるわけではない(ちゃんとブブカの取材だ
し)。
「はい…?」突然見知らぬ男から声を掛けられちょっとびっく
りしたようだが、すぐに笑
顔に戻る。しかしその笑顔が実に可愛い。
「あっ、もしよかったら…でいいんだけど」いくらなんでもこ
の娘はこんな軽いナンパに乗っては来ないだろう…と思ったの
だが、東京、雑誌、取材という単語が効力を発揮したのか彼女
(美樹二十歳女子大生)はスンナリと喫茶店に付き合ってくれ
た。
 自分でも本当かよ…という気がしないでもないが、アッサリ
と付いてきた美樹はタレントの優香から臭みを取った雰囲気。
いや、実はタレントなんです…と言われてもオレは疑わなかっ
ただろう、それほどカワイイ。
「なんの取材で来たんですか?」
「えっ、ううん…とね、ブブカって雑誌知ってる(小声)」
「えっ何ですか…」
「いや、なんでもないよ…」
 言えない…口が裂けても九州女がヤリマンかどうか調べに来
たなんて言えんぞ。「ふふふっ変な人」なんだか知らないがオ
レの好感度も悪くないようである。 そうこうしているうちに
日もとっぷりと暮れ街には夜の帳が落ちてきた。さて…ここか
らが勝負である。お茶だけで帰られてしまったのでは何のため
に九州まで来たのかわからん。
「あのさ…もしよかったらオレの泊まっているホテルに遊びに
来ない?」
「う〜ん、どうしよっかな…」
「まだ時間も早いしさ、ねっ」あと一押し。
「じゃあ、ちょっとだけね」ヨシッ!
 当然ながらホテルまで来れば、ヤルことはたった一つである
。オレは、美樹の顔とはアンバランスに見事な肉体をたっぷり
と堪能させていただいた。しかし、なんだか拍子抜けするほど
簡単にゲットできたものだ…。逆に言えば本当にこんなんでい
いのだろうか…という思いが込み上げてくる。東京生まれで東
京育ちのオレであるが、未だかつてこんな簡単にイイ女を即落
とせたことなど皆無だ。それが九州に降り立ってわずか数時間
にしてこの有様。地方に住んでいる方々で「東京ってもしかし
たらイイコトあるのかも?」なんて考えている人がいたら言っ
てあげたい。
 大間違いである。絶対に九州の方がいいです。マジで…。
 なんだか初日から九州女の底力を見せつけられた気がするが
、調査はまだ開始されたばかりである。たった一例だけで九州
女がヤリマンだなどと断定するのは早計過ぎるというものだ。
しかしなんとなくだが博多女の持つ資質みたいなものがオレの
中で浮かび上がってきた。なにしろオレが福岡と言ってまず思
い出すのは松田聖子と森口博子である。確かにすぐヤラせそう
だが、裏切るのも早いというイメージが(オレの中でだが)も
のすごくある。そんな女達なら簡単に男の誘いを断りはしない
だろう…。しかし最終的に痛い目に合うのがどちらかはわから
ないが…。てなことを考えつつ初日は眠りについた。
 爽快な目覚めであった。昨日の楽しい思い出を胸に抱いたま
ま帰途についてもいいぐらいだが、仕事とあってはそうはいか
ない。
 二日目は少し足を伸ばして中洲へと出撃した。しかし、昼間
の中洲は若者があまりいない。考えて見れば当たり前か…中洲
にあるのは飲み屋と風俗店ばかり。若者の集まりそうな店など
は無いのだ。
 短期滞在ならやはりピンポイント作戦が得策。オレは再び地
下鉄で天神駅へと戻った。午後になり雨も上がったので岩田屋
Z−SIDE付近をウロウロする。この辺りはキャッチセール
スや絵画の販売員もいないので女の子も立ち止まってくれそう
だ。すると、ふとオレの前を通りすぎる一人の美女、ファッシ
ョンも化粧もバッチリ決まっている。オレはまたもや反射的に
声を掛けていた…。
「すいません…」この後につづく内容はほとんど昨日と同じで
ある。こいつはなんとしても誘いたい上玉だ。
「う〜ん、あんまり時間ないんですよ」そこをなんとか…と拝
み倒しお茶だけはOKしてもらった。彼女の名は紀子、なんで
も夕方からバイトの面接があるそうだ。そういう理由なら仕方
がない。とりあえず携帯電話の番号を交換して別れた。
 やはり福岡は美女であってもあまりツンケンした態度を取る
娘はいないようだ。しかもこの調子ならわざわざブスに声を掛
けなくとも大丈夫。もうオレは徹底的にイイ女狙い照準を合わ
せた。
 その後何人かに声を掛けるがなかなか話に乗ってくれそうな
娘はいなかった。時計の針が午後三時を回った頃、ソラリアプ
ラザ内のエントランスをゆっくりとした速度で歩く一人の娘(
といっても二十代中頃か)に目が釘付けになった。なんという
か、他の女には無いオーラを発しているのである。ちょっと声
を掛けるのを躊躇したが、博多に来てからのオレは絶好調であ
る。否、失敗を恐れる理由などありはしないのだ…。
「すいません…あの〜自分東京から来たんですが」東京。と聞
いて彼女の右眉がぴくりとあがったことをオレは見逃さなかっ
た。やや人工的な面相ではあるが、まちがいなく美人と言って
差し支えない様相は葉月里緒菜か山咲千里といった感じだ。
「なんかおもしろそうですね…」
「よかったらお茶でもしながら話しましょう」と言うわけで喫
茶店へ。彼女の名は泉、二十四歳、OL(今日は代休らしい)
。まっ年齢は公称なので実際はもっと行ってるような気もする
が…。小さな顔、端正な顔立ち、細い骨格、どれを取っても文
句のつけようがない美人。しかし喫茶店で向き合いアイスコー
ヒーを注文した後、彼女の口から出た発言はさらにオレを驚愕
させた…。
「あたし、実は東京でタレントしてたんですよ…」
「まさか!」いや、この『まさか』は泉を疑って出た言葉では
ない。この狭い日本だ、元タレントなどという職種に当たると
いうこともあるだろう…。しかしである。この遠い九州の地で
偶然ナンパした女が元タレントとは…。オレはこの幸運を複雑
な感慨を込めて受け止めた。その自分自身に向けての『まさか
』である。
「でも、もう辞めてから七年くらいになるかな」
「アイドルだったの?」なんか質問がおかしいな…。
「そうねー、○○っていう雑誌の○○グランプリで優勝してス
カウトされたの」
「へ〜すごいじゃない」
「でも東京ではあんまりいい思い出が無いな〜」しかしこれで
泉の美貌の理由がよく理解できた。
 なかなかいい雰囲気で話は弾んだ。夕刻になっても彼女の希
望で天神の街をウインドウショッピングして回ると、二人はす
っかり恋人同士のようだ。しかし、ここまで簡単に来たからと
言って即ヤレるとは限らない。さあ、なんと言ってホテルまで
連れてくるか…。
 親不孝通りのフレッシュネスバーガーで軽い食事の後…オレ
は勇気を振り絞って言った。「あのさ、よかったら…オレの泊
まっているホテルでコーヒーでも飲んでいかない?」 泉はオ
レの目をじっと見つめた後、黙って頷いた…。
 十六歳のとき某TV局のプロデューサーと初体験した…とい
う泉の肉体はお世辞にも抱き心地イイとは言えなかった。まっ
所詮元タレントとかコンパニオンなんていう職種は自我の強い
女がほとんどだろうし、我儘でなければやっていけないんだろ
う…。
 午前二時過ぎ、明日も仕事だという泉はタクシーに乗って帰
っていった。それにしても福岡おそるべし!である。確かにオ
レは東京から来たことや雑誌の仕事というハンデを貰っている
が、ここまで簡単でいいのか?という疑問符がふつふつと沸き
上がってくる。逆に言えば九州男児に対する怒りさえ憶える。
「オレも福岡に住みたい!」心の叫びだ
 三日目ともなるともう手慣れたものだ。一見しただけで待ち
合わせなのか、用事があるのか、それとも暇なのか…区別が付
くようになっていた。出撃したのは昼頃だが可愛い子ばかりを
狙っていたので最初の当たりを引いたのは三時頃になっていた

「時間あったらお茶でも飲もうよ」
「そうですね〜」赤いダッフルコートに丸顔ショートカットの
真穂ちゃんは二十歳の専門学校生だ。ロリコン好きにはたまら
ない雰囲気である。しかし、この後夕方から友達と待ち合わせ
があるということなので、携帯の番号だけ聞いてバイバイ。ま
あ仕方ない。
 今日は週末なのでクラブや飲み屋の多い親不孝通りは賑わう
らしい。まっ三日続けてうまく行くケースも少ないだろう…。
もしナンパがダメならテレクラに行ってもいいかも…。などと
余裕の考えでいたら、またまた幸運が舞い込んできた。何の気
なしに声をかけた女子大生、恵美である。
「なん〜東京から来たと?(知ってる方は福岡弁のアクセント
でお読みください)」
「うん、そうなんだよね、よかったら食事でもしない?」
「うんうん。暇やったけんね、よかよ〜」たまに聞く方言が新
鮮でたまらない。ちょっと田中麗奈に似た感じだが、オレはこ
ういうエキゾチックなタイプが大好きなのである。
 早速恵美の「中華が食べたい」という提案で親不孝通り沿い
にある台湾料理店へ。しかしこの台湾料理は顔をしかめるほど
まずかった…。店を出るなり恵美と二人声を合わせて「まずか
ったね〜」とハモってしまったほどだ。
 まさにここまで順調すぎるほど順調。しかし、いつもならこ
のへんで落とし穴が待っいてもおかしくないのだが…。今回ば
かりはまったくそんな展開にはならなかった。恵美もあっさり
とホテルに付いてきたのである。(本当に読者のやっかみの声
が聞こえてきそうだが)この後恵美のピンピンに張り詰めた肉
体をたっぷりと朝まで堪能させてもらった。
 いやはや…なんと絞め括っていいものだろうか。オレの認識
が心底甘かった、まさかここまでとは…。正直な話『ヤリマン
多し』と断言してもいいのではないかな。もちろん福岡だけな
ら…。と言うわけで、九州ヤリマン伝説をより如実化するため
にも来月は「熊本」へと飛びます。読者のみなさん乞うご期待
を…。
次回『九州ヤリマン伝説熊本編』へ続く…。

ナンパスケジュール
ここでは本文で割愛せざるを得なかった女の子達も紹介してい
ます。

X月X日(初日)
PM2:10 ゆみか…佐賀県出身、ソラリアプラザ付近で声
を掛ける。携帯の番号を聞く。
PM2:30 香里…この後友達と用事があるとかでバイバイ
、ブリグリのトミーに似ていた。
PM3:05 桂子…女子大生、ちょっと固そうなのでパス。
一見地味だが素材は悪くなかった。
PM3:40 美樹…優香に似ていて抜群に可愛い。食事のあ
とはホテルで...。

X月○日(二日目)
PM0:30 和美…風俗嬢らしく、これから出勤のご様子。
携帯番号を聞く。
PM1:15 真理…原千晶に似た感じ、三十分ほどお茶して
リリース、オレのタイプではなかった。
PM2:00 紀子…この後バイトの面接があるらしくお茶だ
け。惜しかった。
PM3:10 泉…超美形の元タレント、ホテルで二発。

X月□日
PM1:00 洋子…OL、まだ昼休みの途中だった。中村あ
ずさ風。
PM1:25 聡美…ややポッチャリ。友達との待ち合わせ途
中。携帯の番号を聞く。
PM2:00 麗香…コギャル風、これまた友達と待ち合わせ
中。
PM2:20 愛…一見派手そうだったが、実は主婦。
PM3:05 真穂…ロリ風のルックスがかわいい専門学校生

PM4:30 恵美…田中麗奈似、スタイルも抜群、朝まで三
発。

博多という純情っ子のいる街

福岡でナンパと言えば百地がつとに有名であるが、車同士のお
見合い形式のため旅行者には不利。もしレンタカーが借りられ
るなら試してみて損は無い。ナンパするならやはり若者の多い
天神がベストだろう。渡辺通りなどの大きな通りもいいが、オ
シャレな店が多い天神西通りも穴場。逆に中洲や博多近辺の歓
楽街はナンパには適していない。ふだんから九州男児を相手に
しているせいか、やはりナンパも多少強引な方がいいようであ
る。強引にくどいておいて、あとでやさしくする…これが上級
者テクニックだ。

ナンパマメ知識

福岡で唯一コギャルファッションの店が天神コアというビル。
この近辺ならコギャルが狙える。

昭和通りや渡辺通りなどのメイン通りには、ごたぶんに漏れず
スカウトマンやキャツチセールスがいる。一緒にされないよう
にしよう。

親富考通りにはクラブやテレクラ、デートクラブ、ヘルスと風
俗店も一通り揃っている。ナンパに失敗したらぜひ行って見よ
う。


女の子の数    ☆☆☆☆
女の質      ☆☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆☆☆
(最高☆5つ) 

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