ナンパ地獄変(2) Date: 2003-04-18 (Fri) 


 ナンパ地獄変 VOL.2 九州・熊本県

前回、博多に降りたったオレは九州女がヤリマンであること
を立証すべく、三日間にわたってナンパを決行。女子大生から
OL、果ては元アイドルまで声をかけまくり、身をもってその
ヤリマンぶりを体験した…。しかし…。博多だけをもって、九
州女すべてヤリマンと言い切るのには異論を唱える者もいるだ
ろう。
 今回オレはその伝説を確信に変えるため、九州第二の都市で
ある熊本へと向かうことにした。X月某日朝。博多での美味し
い余韻に浸る余裕もなく、オレは特急有明に飛び乗ったのであ
る。
 どうやらオレは天気運に見放されたようだ。福岡に降り立っ
た日も雨だったが、熊本初日もあいにくの天気。しかしこれく
らいの逆境を跳ね返せるパワーぐらい持ち合わせてないとナン
パもできない。とりあえず駅前から出ている市電に乗り換え、
ホテルのある通町筋方面へと向かった。事前にリサーチした結
果によると、熊本最大の歓楽街は下通りと上通りと言う二つの
アーケード街だ。市電では通町筋駅がちょうどこの二つのアー
ケード街の真ん中で降りる形となる。ここは熊本城を見上げる
位置にあり景観も抜群。人の流れも多く、絶好のナンパスポッ
トと言えそうだ。
 ホテルに荷物を置き、早速下通りから散策を開始する。まだ
昼どきとあって、若い娘の姿はチラホラとしか見えないが、な
んとなくこの後の展開に期待が持てる予感がする。これが単な
る勘なのか?それとも熊本独特の雰囲気なのかはわからない。
しかしこの時点ではオレも、博多で得た自信がさらに熊本でも
発揮されることを信じて疑わなかった。怖いものなど何もない
…。失敗することなど考えていないのである。
 下通りにある洋服屋から一人の女が出てくるのを見かけた。
ピンクのカーディガンに黒のミニスカート。外見ちょっと派手
なOLといった雰囲気だ。東京の渋谷辺りでは最近見かけない
タイプである。オレは熊本第一のターゲットを彼女に決めた。
「ちょっとすいません、東京から来たんすけど…」九州に上陸
してからこのセリフを何度吐いただろうか…?もう何の苦労も
なくスラスラと出てくる自分が怖い。
「ハハハッ。何なんですか、えっ取材?」
「うん。そういうわけじゃないんだけど、熊本のコトをもっと
知りたいな〜なんて思っちゃて」アドリブをまじえた実に巧妙
なトーク。
「ちょっとヒマしてたし…いいですよ」彼女の名は織枝、二十
三歳のOLである。モザイクでよくわからないかもしれないが
、笑顔が井上晴美似で典型的な熊本美人。熊本に着いて早々い
きなり当たりだ。とりあえず喫茶店で一時間ほど昼下がりを過
ごす。その後夕方から用事があるというので、携帯番号を交換
し別れた。
 まあまあ順調な滑りだしである。こういう場合はあまり深追
いしてもしかたない。次のターゲットを見つけるべく下通りか
ら上通りへと徒を進める。オレの印象だが、上通りはどちらか
と言うと下通りより落ち着いた雰囲気で、年齢層も高い気がす
る。しかも街自体が東京と違って小さいので行き交う人の歩調
もゆったりだ。うるさい勧誘員やスカウトマンもいない…。ま
さに街全体がナンパしてくれ!と言わんばかりである。オレは
こんな環境を待ってたのだ。
 ふと見るとトボトボと所在なげに歩くショートカットの娘が
目に入った。オレも何のきなしに声を掛けてしまった。
「どうしたの、元気ないじゃない?」
「あ〜、アルバイトの面接にいっとったけんね…(知ってる方
は熊本弁のアクセントでお読みください)」
「じゃあ、なんで落ち込んでるのさ」
「うん〜、多分落ちとっとけん…やりきれんな…」なるほど。
早い話がバイトの面接における感触が悪かった。ということか

「元気だしなよ。お兄さんがメシ奢るからさ」
「ホントに!お寿司食べたか…」
「ええっ」いきなり寿司かよ。しかしここで散財してもあとで
Hできれば十分もとはとれるのだが…。
「あのさ…それって回転でもいい?」おそるおそる聞くオレ。
「ああ、よかよか。おいしい回転寿司あるけんね」と言う由香
(二十歳)が連れて行ってくれたのはオークスホテルの一階に
ある『宮本食堂』という店だった。ここは最低八十円の皿(カ
ッパ)から上は六百円(大トロ)の皿まである。しかもネタは
新鮮。また馬刺しや生シラスといった東京ではあまりお目にか
かれないネタまであって、回転寿司とは思えない豪華さだ。オ
レたちはここで四千三百円ぶんの皿をたいらげた。とはいって
もこれだけ東京で食べたら軽く二万円は飛ぶのではないか…。
物価の違いにただただ驚く。
 この後、意気投合した二人は自然の流れで喫茶店→ホテル→
Hという展開に至った。これも熊本という土地が成せるワザか
、それとも実力なのか?あまり深く考えないようにしよう。由
香と別れた後オレは再び街へと繰り出した。まだ夕方の五時で
ある。
 散策を開始して五分。上通りのマック付近を歩く一匹のコギ
ャルを発見、迷わず声をかけた。
「こんちは〜何やってんですか」
「えっ、びっくりした〜いきなりなんだもん」コギャルの名は
ジュン。現在バイト物色中の十九歳だ。しかし博多、熊本を通
じて無職のプータローというのが実に多い。こんなところで世
間の不景気風を思い出す。
「もしよかったらカラオケでも行かない?」という申し出にも
心よく応じてくれた。無職の娘はやはりヒマなのである。
 カラオケボックス内ではもうノリノリでやりたい放題。さっ
きホテルで一発抜いたばかりだというのに、我慢しきれずピン
サロスタイルで挿入してしまった。(本当はカラオケボックス
内でこんなことをしてはいけません)いやはやオレも元気なも
のだ。と、同時にコギャルのジュンちゃんにも感謝しなければ
いけませんな。持ち込みの缶コーヒー一本でここまでやらせて
もらえるなんて…。
 ジュンと別れてもまだ時刻は七時半。ホテルにシケ込むには
全然早い時間である。ギャンブラーならこういうバカヅキの日
は流れにまかせるのが鉄則。続行だ!。
 今日は休前日とあって、アーケード街は夜になると人通りが
況してきたようである。メインストリートへ続くサンロード新
市街には立ちんぼが出ていて声を掛けにくい雰囲気だが、それ
でも東京と比べたらなんてのどかなんだろうとも思う。新宿、
渋谷にいる狂犬のようなスカウトマンとは雲泥の差だ。
 そうこうしているうちに、会社帰りとおぼしき美人のOL風
がオレの前を通り過ぎていった。これはチャンスだ。
「すいませ〜ん。読売新聞の勧誘員なんですけど…(のってる
時はもう声の掛け方など何でもいいのだ)」
「アハハハ面白い人ですね」おっと、これはまたアイドルの中
島礼香に似たカワイコちゃん(死語)じゃないすか。彼女は佐
賀県出身の美由紀、二十二歳、アクセサリーショップ勤務。今
日は友達と買い物に来た帰りだという。
「友達と別れたばっかでちょうどヒマだったんですよ」
「だったら軽くメシでも食おうよ…」とは言ったものの、昼過
ぎに食った寿司が腹にまだ残っていてあまり食欲がない。オマ
ケにHもニ連発でした後なので全然性欲も湧かないのだ。
 なんて勿体ない…。美由紀とはロッテリアでコーラを飲んで
別れた。もちろん携帯の番号だけはきちっとゲットしたことは
言うまでもないが。
 さて、熊本第一夜はこうして過ぎたが、どうやら博多同様軽
さとノリの良さは抜群のようである。このまま九州最後の夜も
バッチリと決めたいものだ。
 昨日とは一転して空は快晴。絶好のナンパ日和となった。今
日はオシャレな店が多いという上通りを重点的に攻めることに
する。熊本ラーメンとして有名な『こむらさき』や朝鮮飴が売
っている『園田屋』があるのもここである。 休日とあってか
人通りが多い。何人かに声をかけたが色よい返事が聞けぬまま
午後になってしまった。中には凄く可愛い子もいたが、高校生
だったり、友達と待ち合わせだったりとなかなか事はうまく進
まない。九州に来て始めて迎えるスランプか?と頭をかかえそ
うになったとき、所在なげに歩く後ろ姿を発見。オレはここぞ
とばかりに声をかけた。
「なんかヒマそうだね…」
「うん…。約束してた友達が急に風邪でこれなくなっちゃって

「へ〜それは残念だね。よかったらお兄さんが食事でも奢るよ

「ホントに?うれしいな」いやいやうれしいと言うのはこちら
のセリフですがな。これまたコギャルっぽい印象のルミは十九
歳のフリーター。友達とカラオケに行く約束を反故にされたら
しい。いやはや風邪に感謝である。
 スパゲティを食べたあとは彼女の行きたがっていたカラオケ
ボックスへ…。五、六曲歌って一息ついたところで不意打ちの
キス。しかし嫌がる素振りを見せる気配はまったくなかった。
いったいどうなってんだ。熊本の女は。多少抵抗を見せるくら
いはしろよ。と、いったい全体何に対して怒りを見せているの
かわからない。結局そのままボックス内で最後までしてしまっ
た。しかし彼女に言わせると本番行為はカラオケボックスに限
る…と言うから、オレもとりあえず納得。まあ、広い世の中な
のでそういう娘がいてもいいか。ゴムを付けなかったので病気
がちょっと心配ではあるが…。
 カラオケボックスを出たあとルミと別れ、いったんホテルへ
と戻る。昨日ゲットした女の子何人かへ電話を入れ夕方以降の
スケジュールについて考えた。今日がいよいよ九州最後の夜で
ある。どうせ最後なんだからゆっくり夜を一緒に過ごせる女が
いいのだが…と贅沢な思惑が頭を駆け巡る。よしターゲットは
明日までヒマな女だ。
 とは言ったものの、そんなこと外見だけじゃわかるハズもな
い。何人かに声をかけるも、あたりは今一歩だ。そんなこんな
しているうちに夕方になってしまった。う〜ん。やはり難しい
か…。せっかく最後の夜なのに。と、肩を落としていると、シ
ャワー通りと下通りが交差する地点の公衆電話から出てきた松
雪泰子似の女と目が合う。条件反射で笑顔を見せたところ向こ
うも笑顔を返して来た。
「どこに電話してたの、彼氏のとこ?」
「うん…そうなんだけど…」口ごもる。
「どうかした?」
「なんか彼氏風邪引いたらしくて、来れないって…」ラッキー
!いや、しかし…流行しているとは聞いてたがさすがだわ香港
A型。すっごい威力。長い人生インフルエンザに感謝したのは
、小学校時代の学級閉鎖以来か…。に、してもそうそうないだ
ろう。
「じゃあ、食事でもしようよ」彼女の名は妙子、十九歳の短大
生ということである。しかも今日は彼氏の部屋に泊まるつもり
で歯ブラシセットまで持ってきたらしい。まさにラッキーの二
乗だ。
 まだ六時をすこし回った時刻である。オレたちはゲーセンで
プリクラを撮ったり、アイスクリームを食べたりとまるで恋人
同士のように遊び回った。結局ホテルに戻ったのは午後十時過
ぎ、その後はたっぷりと妙子の肉体を味わった。
 妙子は朝、オレがチェックアウトする前に市電で帰っていっ
た。
「寂しいから見送らんで…」と言う妙子のやさしいセリフが今
でも胸に残っている…。そして彼女と過ごした最後の夜は、オ
レにとっても九州で一番の思い出となった。
 博多につづき、熊本でもヤリマン伝説を立証するべく奮闘し
た甲斐はあった。ここに九州ヤリマン伝説は完結したのである


ヤリマン伝説完結によせて

 今まで九州の女は情が深い…とか、ケツが軽い…とかいう噂
は絶えずありましたが、今回取材してみてよ〜く理解できまし
た。
 全部ホントです。
 しかし、みなさんよく考えて見てください。これが女性の本
来ある真の姿なのではないかと私は思うのです。だって…なん
だかんだ言ったところで、女性だってセックスしたいという気
持ちは男性と同じなんですよ。私の住む東京では援助交際の話
題なんかもすぐに広ま。るし、また、程度の悪いスカウトマン
が横行していて道を歩くのすらためらわれる始末。こんなある
種危険な土地で女性が邑楽かに生きられるハズもありません。
 九州というのびのびとした土地で生まれ、そして育ってこそ
女性本来の姿で生きられるのです。今回の取材を通じそれがよ
くわかりました。
 ヤリマンというと言葉は悪いですが、私のカラダを通り過ぎ
ていった女性はすべて顔も心も美しかった…いう事を最後に記
しておきます。そしてまたいつか、必ず訪れるその時までどう
かやさしい心を失わないでください。


熊本ナンパ一口メモ
下通り、上通りのメインストリートの一本向こうの道は風俗街
。とくに熊本のソープは質
が高いらしい。

熊本はテレクラのメッカでもある。未だに下通りではティッシ
ュ配布員が横行しているた
め、コールは期待できる。

熊本名物はなんといっても馬刺しに勝るものナシ。「馬刺し食
いにいかない?」とユーモ
ラスにせまれば、ナンパ確立もアップだ。

愛と感動の二日間 熊本ナンパスケジュール
ここでは本文では割愛せざるをえなかった女の子達も紹介して
います。

 X月◎日  一日目

PM1:05 織枝…二十三歳OL、ちょっと派手な雰囲気だ
ったが、話した感じは実に
真面目。携帯の番号を聞いて別れる。

PM2:10 由香…バイトの面接に落ちてガッカリしている
ところをゲット。セックス
はどちらかというとタンパクだった。

PM4:55 ジュン…外見はコギャルそのものだったが話し
た感じはまったく普通のコ
。カラオケボックスで挿入も、嫌がる素振りナシ。ごちそうさ
ま。

PM7:05 まりか…ちょい太めの十八歳、バイトに行く途
中ということなので、五分
で解放してあげる。

PM7:20 祥子…おとなしい感じの娘だったが、あまりタ
イプではないのですぐにス
ルー(のってる時は深追いしない)。

PM7:30 涼子…中山美穂に似た美人タイプだったが、こ
りあと彼氏と待ち合わせと
いうことなので残念。

PM7:45 美由紀…二十二歳店員「東京の話を聞きたい」
と言ってくれたが、性欲が
湧かず、ロッテリアでお茶を飲んだだけ。

 X日△日  二日目

AM11:05 幸子…鈴木あみ似の美少女、完璧なヒット。
しかし高校生だったためお
茶だけ飲んで早々に別れる(惜しい)。

PM0:15 まりか…友達と待ち合わせのため携帯番号だけ
聞く。しかし、みんな携帯
番号だけは絶対に教えてくれるから不思議だ。
PM0:30 しの…二十歳のOL、一見風俗情と見間違えた
。ホントに二十歳かよ。

PM1:20 清子…ちょっとポッチャリで可愛かったが、ノ
リが今一つ。

PM2:00 ルミ…十九歳フリーター。コギャル風だがまた
もやカラオケボックス内で
最後まで。こんなことしていいのか?

PM5:30 和枝…美人だったが、友達と待ち合わせ。

PM5:55 妙子…松雪泰子似の短大生。ルックス、性格文
句ナシ!朝まで二初。


女の数      ☆☆☆☆
女の質      ☆☆☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆☆☆

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