ナンパ地獄変(3) Date: 2003-04-18 (Fri) 

  ナンパ地獄変 VOL.3 埼玉県 (大宮 浦和 川口)

それにしても…。渋谷、新宿、池袋などにまるで網の目を張り
巡らせるかのように出没するスカウトマン、キャッチセールス
、勧誘員、アンケート調査員は本当にどうにかならないものか
。あいつらが東京の街でナンパという行為を絶滅させた悪の根
源なのだが、国家権力がなぜヤツらを野放しにしているのか不
思議でしょうがない。
 いきなりこんな書き出しで申し訳ないが、東京という人工密
度が多く、可愛い女の子が多い場所でナンパできないというの
は実に勿体ない。と言うことで、今回は東京近郊にスポットを
当てようと考えた。何も大ターミナル駅ばかりが東京ではない
。渋谷に遊びに来る女の子にしても大抵は東京近郊に住んでい
たりするものだ。
 そして今回ターゲットに選んだのは浦和、大宮、川口の埼玉
東部三都市である。「なんだ東京じゃないじゃん」という読者
の声もあるだろうが、ドーナツ化現象によりこの辺はほとんど
東京の植民地化しているのだ。(埼玉のみなさんごめんなさい
)いや、前々から
埼玉方面には可愛い子が多いという噂は耳にしていたのである
。それなら…いつもながらフットワークの超軽いこのオレが行
って確かめようということになったのだ。
 桜の蕾も膨らみかけの三月。花粉症の鼻をグヂュグヂュ言わ
せ、オレは早速埼京線へと飛び乗ったのであった。(考えてみ
ると毎回このパターンだな〜)
 まずは浦和…埼玉県の県庁所在地である。(埼玉の県庁所在
地を大宮と勘違いしている人がかなりいると思うが、浦和です
からね。お間違いなきように)改札を抜けて一歩出ると…。う
〜ん。感想は「あまり人がいないな」である。本当にこれで県
庁所在地なのか?という疑問も湧いてくる。それにロータリー
を囲むデパート以外めぼしい歓楽街があるでもなし…。まずは
浦和という街を散策するのが目的なのだが、いったいどこへ行
っていいのかも検討がつかない。とりあえず駅周辺をブラブラ
してみた。
 確かに人も少ないが、狂犬のようなスカウトマンなどもいな
いので、声をかけるという行為は比較的容易いようだ。二、三
人に声をかけたがさすがに平日の昼間とあって用事のある娘ば
かり。やはり夕方まで待った方がいいのだろうか…などと考え
ていた時、駅方向へ向かう一人の少女に目がいった。上下ジャ
ージ姿に金髪…という埼玉ルック?に身を包んだその娘はモー
娘の後藤真希似である。
「ねえ、これからどこか遊びにいくの?暇だったらお茶でも飲
まない」こんな感じで声をかけた。
「う〜ん。夕方から友達と待ち合わせしてるから、それまでだ
ったらいいけど…」ヨッシャー、まずは浦和で一人ゲットであ
る。
 彼女(良美)は高校を中退して今はプータローという実にい
い身分の十八歳。今日は夕方から友達と飲みだそうである。
「バイトとかはやってないの?」
「だって…タルいじゃん…」う〜ん。特にヤンキーというわけ
ではないらしいが、この舐めた態度が実にたまらん。これが埼
玉の特性なのだろうか。彼女とはお茶を飲んだ後、携帯番号を
交換して別れた。
 良美と別れた後、街中をひと回りしたがどうやら浦和には歓
楽街らしい場所がない…ナンパできるようなめぼしい所が見当
たらないのである。う〜む。県庁所在地にしてはどうもショボ
い感じがするのはオレの気のせいだろうか。時刻は夕方四時。
そこで、ここは目先を変えテレクラにでも行ってみるか。と考
えたのだが、どうやら浦和駅周辺には存在しないことがわかっ
た。ここから一番近い場所にあるテレクラは北浦和駅である。
まあ、北浦和と言えど同じ浦和市には違いない。オレは早速J
Rで北浦和へと向かった。
 言うまでもないだろうが北浦和駅もショボかった…。まあ、
いくら街がショボいといっても、たぶん東京の植民地化による
ベッドタウンということで住宅街が多いのだと思う。だとすれ
ばコールは絶対に期待できるハズだ。しかし…。鳴らない…。
オレの入店した時間が悪かったのか、それとも客が多い時間な
のか…。夜七時を過ぎてもまともなコールが一本も来ないのだ

 正直焦ってきた。このままじゃ三都市制覇どころか、初日で
ドボンの可能性もある。と、そんな不吉な思いが込み上げて来
たころ、突然電話が鳴った。
「もしもし…こんばんわー」どうやら相手は公衆コールのよう
である。
「こんばんわ。なんか周りざわついてるね。もしかして外から
かけてるの?」
「そうだよ。今ねー池袋からかけてるんだ」はあ〜、なんでま
た池袋なんだよ。
「あっそう…ここ浦和なんだけど…」正直落胆の色は隠せない

「なんかね、池袋みんな話し中ってことで、こっちに回された
。お兄さん今ヒマ?」
「いや…ヒマっつっちゃヒマだけど。ここ浦和だぜ」
「浦和なんか近いよ。埼京線で一本じゃん」(*編集部注 正
確には違います)
「そうだけどさ…」電話の相手は加奈子、十九歳のフリーター
で遊ぶ相手が欲しかったらしい。しかも一時間くらいなら待つ
という。どうするか…行ってもしブスだったら…いや、それよ
りもいない確立の方が高い…。
「携帯の番号教えるからさ…」そうだ。今はそういう便利なも
のがあったのだ。これでスッポカシの確立は減ったが、当初の
目論見とはかなり違ってきた。しかし、それはそれでいいので
ある。ナンパなんてものはその時々で臨機応変に対応できなけ
れば、うまく行くものもうまく行かない。オレは読者、編集部
も完全に無視するような勝手な論理のすり替えによって池袋へ
とやってきた。
 西口駅前で待つこと五分。やってきたのはアイドルの安西ひ
ろこをちょっとブスにしたような娘であった。まあ、テレクラ
にしちゃあ悪くない。オレと加奈子はイタ飯を食ったあと、西
口に最近できたというこじゃれたラブホで夜を満喫したのであ
った。
 まあ、確かに読者様のブーイングも覚悟はしています。しか
し…。コールを受けたのは北浦和だったのですからこれはこれ
でOKでしょう。と、まあへたな言い訳ばかりしていても仕方
ない。日を改めて次は大宮へと出撃であります。
 埼京線のホームを上り駅の改札を出ると、予想をはるかに裏
切るような都会に圧倒される。大宮を県庁所在地と間違う人間
がいてもおかしくない。人の流れも浦和とはひと味違うようだ
。そして浦和での失敗を取り返すべく、今回は慎重にホテルも
事前に予約した。これならいつ女をゲットしても連れ込めると
いう寸法だ。
 そごうや丸井などの立ち並ぶ西口周辺は買い物客でそこそこ
賑わっている。ここは手堅く買い物帰りのギャル(死語)を狙
うのが妥当な作戦であろう。何人かに声をかけた後、つい反射
的に鈴木杏樹似の女子高生に声をかけてしまった。しかし…こ
ういう娘に限って反応がいいから困ってしまう。とりあえずお
茶だけしてお帰りいただいた。(惜しい)
 そろそろ日も傾きかけた午後五時。オレとしてもこの辺でな
んとかしたい時刻ではある。そんなとき、ふとオレの横を通り
すぎる娘が一人、しかも歩調がやけに遅い…。
「すいませ〜ん」長年の勘から言ってこういう娘は落ちるハズ
である。ELTの持田香織似のサチコは春物を買った帰りのよ
うだ。
「まあ…ヒマだったんで…」という理由から二人して喫茶店で
ストロベリーパフェを食す。しかしこのサチコも意外とガード
は堅かった。とりあえず携帯の番号だけ聞いて別れる。
 おいおい。どうもまずい展開だぞ。浦和に引き続いて大宮も
雲行きが怪しくなってきた。時刻もすでに七時過ぎ、こんなと
きはもうテレクラしかない。実に安易な発想と思うなかれ、こ
ちらとしても必死なのだ。
 早速オレは東口の歓楽街にあるテレクラへとやってきた。コ
ールを待つこと三十五分、やっと一本目…ホッ。
「もしもし…今大宮駅なんだけど…」どうやら公衆コールらし
い。
「あっそうなんだ」
「援助で…四万欲しいんだけど…」来た来た。しかも四万円と
は大きく出たな。しかし、いったいどんな女なのか見てみたい
気もする。オレはとりあえずOKの返事をして、彼女の待つ大
宮駅構内へと向かった。五分後、相手の指定した公衆電話付近
をウロウロしていると、コギャル風のコートに身を包んだ女が
こちらに向かって歩いてくる…しかも二人。
「ねえ、もしかして電話の人?」そう話しかけてきた彼女の顔
を見てオレは愕然とした。完全にシンナー中毒と思しきトロン
とした目、ドロドロに溶けた汚い歯、ニキビと化粧でガサガサ
の肌…。
「いっいや…違いますよ…」オレはしらばっくれて、速効でそ
の場を立ち去った。
 なんて危険な街なんだ。しかもあんな女で四万も取ろうなん
て…。まあ二人組だったから3Pでもやろうというコトなのだ
ろうが…それにしても、あんな女野放しにしておくんじゃねえ
よ、埼玉県警!駅前の交番は何の役にも立ってねえじゃねえか
。と、やり場のない怒りを胸に収め、ふたたび侘しいテレクラ
の個室へと舞い戻る。
 その後サービス時間も含め、一本のアタリも無し。さらにオ
ールナイトコース(朝五時まで六千三百円)に突入したが…な
んと午前四時三十分まで個室にいて、まったくいいコールが無
かった。
 最悪…。一泊一万二千円のホテルも完全に台無し。反省の意
味も込めて夜は『松屋』の牛丼(並)を何もチョイスせずに食
べた。
 いかん。実にいかん展開だ。日が悪いなどと言い訳してもし
ょうがない。最後の川口に賭けよう。もし川口でダメだったら
埼玉はアカンという結論を下してもしかたないが、まだ最後の
綱が残っている以上、望みは捨てたらアカンのだ。
 しかし川口という街はホントに東京から近い、川を越えてす
ぐだもの…。今回はホテルを予約したりせず、厳しい状況に自
分を追い込んで勝負することにした。川口は街の雰囲気が浦和
や大宮とは明らかに違う。なんというか、ダークな感じが漂っ
ている。まあ、ピンサロにも西川口流などという表現がまかり
通ってるし、実際そんな街なんだろう。
 そしていきなり声をかけたのがガングロのコギャル風である
。しかし…なんとこのおネエさん年齢が三十歳だというじゃあ
りませんか。まあ、近くによって顔をよく見れば三十に見えな
くもないが、格好はどう見ても二十歳そこそこだろう。しかも
職業が新宿のヘルス嬢だということ。で、お店では二十四歳と
偽ってるらしいからこの格好も納得。
 声をかけた女が一発目から風俗嬢。なんだかいきなり川口と
いう街を象徴する展開である。いや、毒を食うなら皿まで…。
どうせなら隣駅である西川口まで足を伸ばして見よう。もしか
するとそっちの方が面白いかもしれない。当然ながら西川口の
方がさらにダークである。駅前にキャバクラの呼び込みはいる
わ、徒歩一分で本サロ地帯だわ…。実際、こんなところでナン
パできるのか?と自分に自答してみるが、開き直ればやってや
れないこともないのだ。オレは早速駅周辺で声をかけまくった
。すると十分もしないうちに東京のとある短大に通うという典
子が引っ掛かったのである。
「こんなとこでナンパしてるんですか?」実に不審気な顔でオ
レを見る典子。
「何言ってるんだよ…。今『埼玉が熱い』っていうからわざわ
ざ東京から出てきたんじゃない」オレのくだらないジョークに
ついてくる典子。かくして二人は近くの居酒屋へしけ込むこと
と相成った。
 典子の実家は神奈川だが、短大に通うために西川口で一人暮
らしをしているらしい。
「西川口って、一人で住むにはちょっと、アレじゃないか?」
聞きようによっては大変失礼な質問なのだが…。
「う〜ん。まあ家賃が安いから環境は我慢するしかないかな…
」ということらしい。
 この後、すっかり意気投合した二人がホテルへ行くまでそう
長い時間はかからなかった。
 なんとか最後は格好の付く終わり方ではあったが、埼玉東部
三都市は若干辛い展開だったことは白状しておこう。確かに街
中でのナンパは決して成功率が悪いわけではない。しかし、旅
行者でもないオレと一夜のアバンチュールを楽しむという展開
にも当然ならないのだ。よって即マンは難しい。そこが他の地
方都市とは明らかに違うところである。また、テレクラの鳴り
の悪さにも閉口させられた…。これは時間さえ吟味すれば、ま
た違った展開になるかもしれないが一日二日の滞在で答を出せ
というのは無理だ。
 まあ、時間と金に余裕のある方はぜひ一度腰を落ち着けてナ
ンパに勤しんで頂きたい。以上。


埼玉と東京徹底比較

 本文中では東京の植民地化した県、ドーナツ化現象によるベ
ッドタウンの象徴と位置づ
けているが、ドーナツ化現象が始まった昭和四十年頃からすで
に三十年近くが経ち、その
世代ももう二代目へと以降しつつある。その当時団塊の世代な
どと呼ばれていた人間の子
供がもう結婚して世帯を持つようになっているのだ。だから今
回取材した女の子たちはほ
とんどが埼玉生まれの埼玉育ちという娘が多。かった。中には
東京に出たことが無い…と
いう娘もいたりして、世代のギャップを痛感させられる。また
埼玉の特徴として未だにヤ
ンキーファッションやジャージ姿で街をうろつく若者が多く見
られる。逆にコギャル率は
低くないが、そのほとんどが東京に対する憧れを抱いているの
も見逃せない。また地方独
特の味わい深さ…みたいなものも無く、面白味にも欠ける。一
般的に言ってダサイという
表現をこれほど的確に表している県は私の知る限り見当たらな
い。(これはあくまでもシ
ャレですからどうか埼玉のみなさん…あまり気を悪くしないで
軽い気持ちで読んでくださ
いね)

浦和…埼玉副都心計画でもう少し盛り上がっているかとも思っ
たが、駅前を除いてほとん
ど閑散とした状態。こんなんで副都心計画はうまく行くのだろ
うか?今回行けなかった南
浦和、武蔵浦和の方がもしかしたらマシかも?ナンパするなら
パルコ帰りの客が狙い目か
…。
大宮…東口にある南銀座通りが一番の繁華街。ここには飲み屋
、テレクラ、風俗と一通り
揃っている。入口近くの電話ボックスが援助コール女の溜り場
と化しているらしい…。西
口は近代的な雰囲気を醸し出し、オシャレなイメージを打ち出
しているが、ポツンとテレ
クラがあったりもする。

川口…デパートの林立する川口よりは風俗店の乱立する西川口
の方を断然お勧めする。西
川口の女は普段から性産業に慣れ親しんでるせいで、比較的ナ
ンパにも寛容だ。もしナン
パに失敗しても本番が一万円以下でできる街など他にないハズ




女の数      ☆☆☆☆
女の質      ☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆

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