ナンパ地獄変(5) Date: 2003-04-19 (Sat) 
 ナンパ地獄変 VOL.5 兵庫県・神戸




今回は先月に引き続き関西シリーズ第二弾神戸だ。確かに先月
の京都ではフランス料理のフルコースを奢りながらも、女をゲ
ットできなかったという失態を演じたベアーである。まさか神
戸も…なんていう不安もあるにはあるが、あまり深く考えても
致し方ない。関西で一番オシャレな街と噂される神戸でみなさ
んのご期待に添えるよう頑張るつもりである。
 京都ナンパでは関西人の冷たさを心から痛感したオレだが、
苦あれば楽あり…。あれ以上辛い目にあうこともないだろう。
晴天の空の下、神戸の街がオレを祝福してくれるかのような青
空が広がっている。まずは神戸の中枢を担う元町から攻めてみ
ることにした。元町には南京町(横浜で言うところの中華街)
や、メリケンパーク(同山下公園)などがあり、カップルで来
るならデートコースとして最高のロケーションでもある。
 ではナンパには適していないかと言うと、意外とそうでもな
い。山側に向かってはオシャレなカフェ、雑貨屋、ブティック
なども目白押しで若い娘たちの買い物客でかなりの賑わいを見
せている。東京で言えば下北と原宿をミックスして代官山で割
った感じか。まずターゲットはこの近辺であろう。
 そうこうしているうちに、東急ハンズ付近を歩くデニムジャ
ケットの娘に目が止まった。身長165くらい、スリム体型に
ツイストパーマ…かなりイケてる。オレは迷わず声を掛けてい
た。
「こんちゃーす。神戸のファッション事情について調べてま〜
す、ご協力お願いします」まっしょっぱなはこんな感じか。
「えっなんですか?ファッション?あんまり詳しくはないんだ
けど…」と、言うわりにはまんざらでもない様子。里佳二十歳
、見かけは遊んでそうだが話した雰囲気は実に真面目だ。しか
も彼女は、ご丁寧に元町のオシャレなお店を何軒か案内してく
れた…(ホントにすまんの〜)そして喫茶店でお茶をすること
一時間半、最後は携帯の番号だけ聞いてバイバイ…。
 う〜ん。ちょっと真面目過ぎてHする展開にはならなかった
。逆に純情でこちらが引いてしまうこともあるな〜。今後の注
意点としなければチェック、チェック。
 最初からまずまずの滑りだしを見せている。やはり相手の反
応も京都とは一転しているようだ。神戸のノリがいいのか、京
都が悪すぎるのか…。オレはそれを確かめるべくナンパを続行
する。サンセット通りを三宮方面へ向かって歩いていると、こ
れまたオレ好みの可愛いコちゃんを発見。
「すんません…あの…三宮駅ってどこでしょうか?」
「えっ、目の前ですけど…えっやだ、キャハハハハハ」このく
だらない質問が功を奏したか、オレと美奈代(二十歳学生)は
すぐに意気投合。まずは喫茶店で軽いおしゃべりからスタート

「美奈代ちゃんは大学生なんだ…ふ〜ん」
「でも、今就職先とかないから卒業するのが憂鬱で…」
「ふ〜ん、なるほどね…」今は大学生と言えども気ままに遊ん
でる時代じゃないらしい。学生時代をバブル期で過ごしたオレ
には実感が湧かない話だ。
 一時間ほど会話を楽しんだ後で「食事でも…」と切り出すと
「このあとバイトだから…」とやんわり拒絶されてしまった。
バイトで学費を稼ぐ苦学生?を引き止めるわけにはいかない。
後ろ髪ひかれる思いで美奈代とはさよなら。なかなかうまくい
かないものだ。
 そろそろ日が西の山へと傾こうとするころ…。オレは毎度の
事ながら序々に焦りの色が濃くなっていく。まずいな〜。神戸
初日もドボンじゃシャレにならないどころか、早々に連載打ち
切りということも充分にありうる。しかも神戸の滞在期間は二
泊三日だ。背筋に冷たいものを感じつつ…またテレクラか〜?
などと寒い事を考えていたが、神戸はテレクラ放火事件があっ
たばかりの地である。縁起悪いことこの上無い。オマケにその
場所は元町駅から徒歩三分にあり、事件の後がまだナマナマし
く残っている。
 と、頭を抱えそうになっているときである。花柄のシャツが
実に色っぽいネーチャンとばっちり視線があってしまったのだ

「あの〜…」一体どんな風に口説いたのかあまり記憶が定かで
はないが、十分後に二人はこ洒落たカフェバーにいた。娘の名
はユキ、二十一歳の美容師である。
「彼氏とケンカして、最近別れたばかりなんですよ…」これは
まさに降って湧いたような大チャンスである。
「そうなんだ…とりあえず今日は飲んで忘れたらどう?」
「そうですね」うまく行き過ぎているような気がしないでもな
いが、うまく行く時はそういうもんだ。うんうん。その後オレ
とユキは二時間ほど談笑。きわどい会話にも平然とついてくる
ユキはもう完全に貰ったも同然だ。神戸初日から大金星。レジ
で会計を済ませ、
「じゃあ、オレの泊まってるホテルに行く?」との問いかけに
、もちろんユキは黙って頷くだけ、エレベーターに乗っている
ときも二人の手は絡まったままであった。しかし…。 店から
オレの宿泊しているホテルまでは徒歩三分。普通ならまったく
問題のない距離だ
。トアロードの坂を上りかけた瞬間ユキの携帯から不穏な着信
音(宇多田ヒカルのファーストラブ)が流れた。
「あっごめん…ちょっと待って」
 まさか…。オレは自分の中で不安感が一杯になるのを必死で
打ち消した。まさか、そん
なことは。
「うん…じゃあ、わかった」ローソンの前で立ち止まること約
五分。何やら深刻な会話が。終わったようだ、そして…。
「あの…ごめんなさい。今日元カレが家の前で待ってるって…

「!!」
「だから、すぐに行かないと。本当にごめんなさい」
 うっ、嘘だと言ってよジョー。オレは前回の京都に引き続き
土壇場で大逆転劇を食らったのだ。
「ええ、いっ今すぐじゃなきゃ、ダメなの?」ホテルはもうす
ぐそこなのに…。ううっ。
「ごめんね、もう行くから」そう言い残すとユキは足早に去っ
ていった。あぁ、なんてこったい。時刻は八時半を回っていた
が、この後オレはヤケクソ気味になって手当り次第に声を掛け
まくった…。もうメチャクチャ。
 十一時過ぎにホテルに戻ったオレは、やっぱりテレクラに行
けばよかったかも?という自問を胸に布団をかぶってとっとと
寝た。(オナニー一回)
 さて、二日目。昨晩のこともあり非常に夢見の悪い朝であっ
た。しかしそんなことをいつまでも引きずっていても仕方ない
。南京楼で少し遅い朝食を取り、本日は高架下を中心に探索を
開始した。元町は高架下が一大ショッピングモールとなってい
るのが特徴的だ。古着屋などを中心に意外とシャレたお店も多
く、昼間から若者で賑わっている。




 一軒の古着屋で、サッパリ系の美少女を発見した。まだ昼前
なので、この時間にブラブラしているヤツは暇人に間違いない
。すこし離れて様子を見ていると、これといって何か買うとい
う様子でもない。オレは早速いつもの調子で声を掛けた。
「ちわ〜す。大震災の後遺症について調べてるんすけど…(も
ちろん適当)」
「ええっ、いきなりなんですか〜」背後から突然声を掛けられ
多少びっくりしたようだが、オレの印象は悪くはなかったよう
である。下川みくに(元チェキッ娘)風のゆかりは十九歳のフ
リーター。今日は夕方からバイトが入っているので、それまで
だったら付き合ってもいいよ…との返事だ。とりあえずお茶し
たあとは定番のカラオケボックスへ。ここでキスを迫ろうとし
たのだが意外とガードが固い。そうこうしているうちにタイム
アップ。ゆかりはバイトへ出掛けていった。
 はあ〜。そうなんだよな。結局いい感じで話が進んだところ
でケツカッチンじゃ、後々の展開もへったくれもあったもんじ
ゃない。即マンできなきゃ、速効リリース。のハズなんだが、
相手が可愛いとついつい手放せない。実に悪循環だ。
 やばいよ…ついに神戸最後の夜を何の収穫もないまま迎えて
しまった…シャレにならんぞ。編集部に電話して急遽一泊伸ば
してもらおうか?と、そんな都合のいいことを考えていた矢先
。オレの前を通るちょっとオトナっぽいねーちゃん。とりあえ
ず声を掛けてみた。デパートの販売員をしているという佐智子
、二十二歳である。時間が時間だけに焦っていたオレだが、結
局お茶と食事だけでバイバイ…。って、おいおい。いよいよ本
格的にまずいぞ。
 ついに時刻は八時半。タラ〜。ここでナンパスポットを人の
多い三宮へ移す。駅周辺は東京の繁華街と同じくかなりの賑わ
いだ。しかし…オレはこういう雰囲気がちょっと苦手なんだよ
ね。でも仕方ない…肩を落としながらターゲットを物色してい
ると。駅前広場でウンコ座りしてタバコ(セブンスター)を吹
かしているヤンキー娘と目があってしまった。
 あわてて目をそらすオレ。しかし、そんなオレを目ざとく見
つけたそのヤンキーは。
「あんたチューヤンに似とるな〜」と、いう典型的な関西弁で
声を掛けてきた。(注 神戸ではこちらが標準語で話しかける
と相手も標準語で返してくることが多い)
「えっ、オレのこと」周囲を見渡して。
「そやで。あんたやん」なんとも気さくな、人なつっこい笑顔
である。
「チュ、チューヤンってあの電波少年のチューヤン?」いきな
り話かけられ戸惑うオレ。
「う〜ん。やっぱよう似とるわ…うん」オレの顔をジロジロ見
るヤンキー。(このときオレは黒縁のメガネをかけていた)
 鈴木沙理奈をちょっとブスにしたようなヤンキーの名はメグ
ミ、二十歳のキャバクラ嬢である。身長が一六八もあってかな
りでかい。なんで駅前でタバコを吹かしていたのかは不明。
「へ〜、東京から来てんや、なんで〜、出張かなんかなん?」
オレはいつのまにかメグミのペースに巻き込まれていた。と、
いうかいつのまにか逆ナンされてしまった。
「そっちこそ、今日は仕事ないの?」
「うん。今日は休みやってんな…だから暇だったんよ」おいお
い、それで男を物色してたっつう訳か。こえ〜。
 まあ、なりゆき上、安い居酒屋で一杯やりつつ話をしたのだ
が、これが意外とウマが合った。と、いうかなんかイイヤツじ
ゃん。男だったら親友になれそうなタイプである。
 というわけで、時間も時間だし、行き着く場所はホテルしか
ない。結局オレはヤンキーの豊満かつ、はちきれんばかりのカ
ラダを思う存分味あわせていただいた。予断だが、このメグミ
。いつまで経っても帰ろうとせず、次の日まで一緒に過ごすこ
とになった。そして南京町やメリケンパーク、ポートタワーと
今までナンパの旅では味わったことのない観光気分を満喫する
ことができた。
 ナンパの収穫は今ひとつではあったが、なんだかんだと楽し
い思いができた神戸。大震災の後遺症からか、多少若い人たち
に元気がないようにも感じられるが、中にはメグミみたいなノ
ー天気な娘もいてちょっと安心。でも今度来るときは有馬温泉
くらいは入りたいな〜などと不届きな事を考える初夏である。


一口メモ
大震災の影響で、職を失った娘たちが大挙押し寄せたため、風
俗嬢のレベルは総じて高い。しかも安い。ヘルスなら四十分い
て八千円もあればオツリがくる。ナンパに失敗したらぜひ行っ
てみよう。

高架下が一大ファッションモールとなっていて、雨などにも対
応できる。また三宮の地下街もかなりの広さを誇っており多彩
なショップが広がる。天候に左右されずにナンパするには打っ
てつけだ。

南京町やメリケンパークなどデートスポットには事欠かない神
戸だが、地元っ子にとってはもう目新しさは無い。いっその事
、総合運動公園にあるクリーンスタジアムへ谷を見行こうよ…
と誘うのも手だ。


神戸ナンパスケジュール
ここでは本文では割愛せざるをえなかった女の子達も紹介して
います。

 X月◎日  一日目

PM1:15 里佳…二十歳学生、話した感じは実に真面目。
しかし純情すぎてHな気分にならず。携帯の番号を聞いて別れ
る。

PM2:45 サチ…二十一歳OL、仕事中に声を掛けてしま
った。当然NG。

PM3:05 美奈代…学生笑顔の可愛い娘だったんだがな〜
。この後バイトじゃいかんともしがたい。

PM4:25 まり…ちょい太めの二十歳、この後お母さんか
ら頼まれたという用事のため大阪へ…。ついてない。

PM4:40 幹子…おとなしい感じの娘だったが、あまりタ
イプではなかった。

PM6:30 のり子…藤崎奈々子に似た美人タイプだったが
、このあと彼氏と待ち合わせということなのでダメ。

PM6:45 ユキ…二十一歳、ホテルまであとわずか四十メ
ートル、信じられないような結末に怒り心頭。

 X日△日  二日目

PM1:40 ゆかり…十九歳フリーター、この後バイトがあ
るというわけでバイバイ。可愛かったけどね。

PM4:15 智子…二十歳のOL、やけにおとなっぽい雰囲
気。本人はOLといってたが水商売だろ。ホントに二十歳かよ


PM4:45 清子…ちょっとポッチャリで可愛かったが、彼
氏あり。

PM5:15 ナルミ…十九歳フリーター。カラオケボックス
でバイトしているということなので夜に行くハズだったが…。

PM6:50 佐智子…デパート勤務、美人だったが、お茶だ
け。ノリ悪し。

PM8:30 メグミ…鈴木紗理奈似のヤンキー。普段はキャ
バクラで働いているらしいがHはかなりのテクニックの持ち主
。楽しませていただきました。


神戸という震災のあった街

神戸と聞いてまず思い浮かべるのは百万ドルの夜景、オシャレ
な町並、マリンスポット。
そして今は大震災のあった街というのが一般的なところであろ
う。そう、もともと神戸と
いう街は観光客の訪れる街でもあるのだ。そういった点では前
回の京都に合い通じるもの
があるかもしれない。しかし決定的に違うのは観光客にも比較
的優しいということだ。大
阪や京都人にある刺々しさがない。そのあたりが、関西唯一の
スタイリッシュさとも言え
るのではないだろうか。また震災の影響からか風俗産業が活況
を呈しているのも見逃せな
い。キャバクラ、ヘルス、ファッションマッサージどれもリー
ズナブルで女の子の質が高
い。震災で職を失った女の子たちが大挙押し寄せたのが原因で
、今もその余韻が続いてい
るからだ。トータル的に考えればナンパしやすい環境であるこ
とは間違い無い。ただし即
Hができるかというとそれは疑問が残る。ということで、簡単
にHしたい人は迷わず風俗
へ行くことをお奨めします。マジで…。

女の数      ☆☆☆
女の質      ☆☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆

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