ナンパ地獄変(8) Date: 2003-04-22 (Tue) 

ナンパ地獄変 VOL.8 宮城県・仙台


 暑いんだったら北へ行け。(東北だったら涼しいんじゃない
かな〜)という悲しいほどの素人考えから先月は山形県でのナ
ンパを敢行。そこそこの成功を収めたオレの次のターゲットは
ズバリ仙台だ。仙台といえば東北一の都会として君臨する一大
政令指定都市。東北の渋谷、宮城の原宿などとも言われており
、まさにナンパするには打ってつけの街と断言していいだろう
。いや〜それにしても暑い。冬の凍てつくような寒さが懐かし
い…。てなことをぼやきつつオレは山形のホテルをあとにした

 山形から仙台へ行くには一時間に一本しか運行してない仙山
(せんざん)線。というローカルな電車に乗らなければならな
い。しかしたまにはこういうのどかな電車に乗るっつうのも悪
くないね。窓の外は山ばっかりだから景色がいいとは言えんけ
ど。一時間ほどぼ〜っとしてたらもう仙台だよ…(山の手線や
中央線なんか一時間も乗ってたらは辛いけど、これはなかなか
快適でした)。しかし仙台も暑い…夏なんだから当たり前と言
っちゃあ当たり前なんだが、この暑さなんとかなんないのかよ
。しかもだ、人多いな〜マジで。東京ほどではないにしろ、仙
台と比べたら山形なんてゴーストタウンだぜ。比べる方が間違
ってるか、そうか。しかし地下鉄まで走ってるしな〜東北も侮
れんぞこりゃ、フンドシを引き締めてかからんと。
 まだ時刻は午後二時。とりあえずホテルに荷物を置き街の散
策へ繰り出す。これだけの街なら可愛い娘がわんさかごちゃま
んといてもおかしくないハズ。期待で胸が高まる。
 聞くところによると、サンモール一番街というアーケードを
中心にして東西南北に伸びている通りが狙い目らしい。マジで
街自体結構大きいから見て回るだけでも時間がかかるのだ。し
かし…確かに人数だけは多いのだが、それに反比例するかのよ
うに可愛い娘が少ない感じががするのは、果たして気のせいな
のだろうか。探索開始から一時間が経過しようとしていたが、
どの娘も声をかけるにはコレッという決めてに欠ける。もしか
して仙台ってブス多いんちゃうかな〜。しかもみんなカップル
ばっかりだし、女一人っていうのが極端に少ないんだよ。
 あまり愚痴ってばかりいても仕方がない。とりあえず歩く速
度が極端に遅い娘を発見したので声を掛けてみるか。
「こんちは〜」
「えっ、あっ、びっくりした〜」
「ははは…そんな驚かないでよ。ところでヒマ?」
「ええ〜全然ヒマじゃないですよ。これから友達に会いに行く
んですから…」
「へ〜そうなんだ、じゃあオレも一緒に行ってもいい?」
「いいけど…って、でも友達の家、福島ですよ」
「これから福島まで行くの?」
「そう、高速バスで…」なんだよマジかよ。というわけで智子
(十九歳専門学校生)ノリは悪くなかったのだが携帯番号だけ
交換してバイバイ。まっ最初はこんなもんでしょ。
 とりあえず暑いので、一緒にお茶だけでもしてくれないだろ
うか…という願いも空しく、時は過ぎていく。そうこうしてる
とサンロードのアーケードを歩く一人の巨乳を発見した。オレ
は反射的に声を掛けていた。
「あっ、ねえ…どこ行くの」
「えっ、なんですか」近くで見るとその乳のデカさが良くわか
る。推定Fカップ。
「いや、ヒマかな〜と思ってさ」
「ヒマじゃないですけど…」
「だってヒマそうじゃん。クリームソーダでも飲まない?」
「とりあえず友達とこれから会うんですよ、だから無理」しか
しオレは嫌がる恵里香(十九歳、OL)を強制的に喫茶店に拉
致した。
「もう…しょうがないなあ。友達から電話が来るまでですよ」
東北娘の頼まれると嫌とは言えない性格に感謝しつつ。オレも
やっとこさ涼を取ることができた(仙台初)。しかし三十分も
しないうちに恵理香の携帯にコールが。
「じゃあ、もう行くね」席を立つ恵理香。
「あっ、そっその前に…」
「えっなに?」
「オッパイ揉ませてくんない」
「バカ!」
 やっぱりだめか…そうだろうな。しかし三十分ほどサ店で休
んだだけだが、だいぶカラダも楽になってきたぜ。ここから気
合いを入れるか。しかし気合いだけではなんともならないのが
ナンパの辛いところ。数人に声を掛けるもX続き、いかん。
 しかし下手な鉄砲も数うちゃ当たる。の格言通り、出勤前の
ホステス(千春、二十歳)をなんとかゲットした。とりあえず
またサ店へ行く。
 しかしこの千春はなんとも性格に難アリだ。自己中心的かつ
我儘なのか、しゃべってて全然面白くも何ともない。
「アタシも別に好きでホステスやってるわけじゃないし〜」
「だったら辞めればいいじゃない」
「そんな、辞めたら生活できないじゃないですか〜」この語尾
を伸ばすしゃべり方もムカツク。
「ふ〜ん、だったらソープで働けば?今より給料よくなるんじ
ゃない」
「ひっど〜い」
 ひどいのはお前だ!お前みたいなキャバクラ嬢に金を使って
るヤツの身になってみろっつうんだ。いかん暑さで脳がやられ
てきたようだ。こんなヤツにいつまでもつき合ってたら暴力沙
汰を起こしかねない(*編集部注・自分で声をかけたくせに)
ここは早々オサラバするに限る。
 いかんな〜。そろそろ日もとっぷりと暮れてきた。しゃあな
いここは一発テレクラでも行くか。ダメならテレクラ…このい
かにも短絡的な発想はいかがなものか…とも思うが、オレも必
死なのだ。わざわざ東北くんだりまでやってきて「失敗しまし
た」じゃ読者様に申しわけが立たない。早速何件かあるテレク
ラの内から適当にチョイスしたMという店にGO!。
 愛想のない店員の話によると、その店は入店料三千円を払え
ば閉店まで何時間いてもOKというシステムらしい。もちろん
外出も自由だ。う〜む。早取り制とはいえ東京ならば夢のよう
だが…電話の鳴りはどうなんだ。オレは狭っ苦しい室内で悶々
とコールの来るのを待った。しかし…三時間以上いてまともな
会話ができたのはたった一人。しかも最後はガチャ切り。なん
なんだよ。
「いや〜、うちはヤラセは一切使ってないからコールにバラつ
きがあるんですよ」という店員の逃げ口上はもう聞き飽きた。
だったらもっと営業努力しやがれ!言い訳ばっかり上手になり
やがって。
 怒りの納まらないオレも、結局この日はホテルに戻り布団か
ぶって就寝。明日に備えることにしたのだった。
 朝。あまりの暑さに目が覚める(オレは冷房かけて寝るのが
ダメなのだ)まだ八時前じゃんか。仕方なくホテルのバイキン
グで朝食を取りながら今日の作戦を練る。作戦ったって、特に
秘策があるわけでもないしな…。納豆で飯二膳半。
 ちょっと早いが十時前には出撃を開始。なにせ仙台は東北各
地から若者が集まってくる場所だ。青森や秋田あたりから早朝
やってくる娘がいてもおかしくない。と勝手な判断をしつつ昨
日と同じくアーケード街を攻める。すると五分も経たぬうちに
モー娘の矢口真理+十五キロ(ようするにデブ?)の彩子が網
にかかる。
「ヒマなの?」
「う〜んバイトが十一時から入ってるんですけど…」う〜むケ
ツカッチンじゃな〜。名残り惜しいがここは致し方ない。しか
し今日は昨日とは打って変わって順調。この好調さを持続させ
たいところだ。
 続けて五分後、ピンクのカットソーが似合うユカ(二十歳、
短大生)をゲット。すかさずサ店でお茶。
「東北は何をしにきたんですか?」
「いや…まあ、取材(ブブカの)だよ」
「取材?へ〜すごいな〜出版社の人なんですか?」
「うん…まあ、そうね…ハハ」逆取材されてタジタジのオレで
あったが。ユカの物怖じしない性格に即Hは無理と判断し、こ
こはスルーすることにした。
「じゃあバイバイ」
「取材がんばってくださいね」
 まあ、付き合うにはイイ娘なんだろうけど、積極的過ぎる女
ってのもなんだかやりにくいよな…。それにしても今日も暑い
。まだ午前中だというのに、すでにオレの着ているTシャツは
汗でベトベトになってきた。一旦ホテルに戻るか…。と思いか
けた時、デニムのワンピを着た一見コギャル風(内山理名似)
の娘に遭遇。



「ち〜す」
「なんですかいきなり…」
「いや、ヒマかな〜と思って」
「別にヒマじゃないです」なぜか不機嫌である。しかし無視し
てこないところは脈アリと見た。
「いやあ、オレ東京から取材できてるんだけどさ」
「何の取材なんですか?」取材と聞いて一瞬瞳が輝いた。
「いや…仙台にヒバゴンが出たって聞いてさ、その取材なんだ
けど」
「そんなの出るわけないじゃないですか。お兄さん宮城をなめ
てますね」口調は怒っているが、顔は半笑いである。
「じゃあ、イエティかな…出たのは」
「ああ、イエティならたまに出ますけどね」くだらないジョー
クにも段々と乗ってくるリカ(十九歳、大学生)まんざらでは
ないらしい。(ちなみにヒバゴン、イエティともに伝説の雪男
である。どうでもいいことだけど)「なんで機嫌悪いの?」
「えっ…」
「よかったら話して見れば」
「うん。実は彼氏と別れたばっかなんだよね」
 ラッキー。いままでの経験上から言っても彼氏と別れたばっ
かりの娘は落ちる確立がかなり高い。
「そうなんだ…じゃあ寂しいんじゃないの」
「うん…まあ、でもしょうがないから」
「まあ、元気出そうよ」と励ますふりはしていても内心はどう
やって口説こうか必死である。とりあえず昼食どきなので仙台
名物の牛タンを二人して食べることに…。旅の楽しみですな。
 食事を終えたオレとリカはすっかりと打ち解けてまるで先ほ
ど初めて会ったのがウソのようになっていた。
「リカちゃんは今日の予定は?」
「うん…予定あったけどいいの、いいの」
 こうなればもう障壁となるものは何も無い。繁華街でウイン
ドゥショッピングをしたり、桜ヶ岡公園に行き広瀬川を見たり
と、二人は完全に恋人気分だ。
「ホテル行こうか…」というオレの言葉にも黙ってうなづくだ
け。ベッドでのリカは彼氏と別れたばかりの欲求不満が爆発し
、燃えに燃えた…というのを最後に付け加えておこう。
 翌日東京へ戻るオレをリカはわざわざ新幹線のホームまで見
送りに来てくれた。涙こそ見せなかったもののその姿は実に寂
しそうだった。
 今回の東北シリーズもなかなか味わい深いものがあった。前
半かなり苦戦をしいられたが最後は上玉を見事にゲット。また
ひとついい想い出ができたというものだ。でも東北がこんなに
暑いとは…マジで知らなかったぜ。

東北の渋谷、仙台という街
 さすがに東北一の繁華街と呼ばれるだけあって、広いしでか
い。単体の街で考えたら、下手すると新宿や渋谷並みかもしれ
ない。そんな仙台だが、正直可愛い娘が多いとは言い難かった
。それは偏に東北各県から多種多様な娘たちが集まってきてい
るからだろう。ようするに集まる人数が多ければブスも増える
という当たり前の法則が成り立つからだ。当然ながら可愛い娘
にはカップルとなるべき彼氏がいるハズで、そんな娘がたった
一人で遊びに来るわけもないのだ。よって必然的に仙台はブス
が多いというわけだ。とは言え、心の素直な東北娘たちはルッ
クスが多少マイナスであっても、それをカバーできる愛想の良
さも兼ね備えている。あまり深く考えずに、広い心をもってナ
ンパすれば道は開けるハズだ。


一口メモ
さすがに東北一の歓楽街とあって風俗はキャバクラ、ヘルス、
ホテトルにテレクラまで一通り揃っている。『ピーチパイ』と
いう情報誌が百円で売っているのでチェキ。

街の中央にサンロードというアーケード街が走っているため雨
天でもナンパは可能。ただし、雨の日には他県から遠征してく
るギャルはまずいないので、人通りが極端に減る。

季節によってはホテルの予約が極端に厳しくなったりする。そ
んなときは外でのHも一興だ。勾当台公園、桜ヶ岡公園と広く
て美しい場所が充実している。夏はアオカンで!!

 X月◎日  一日目

PM2:15 智子…十九歳専門学校生、話した感じは真面目
で地味な感じ、これからバスで福島まで行くのじゃ仕方ない。

PM2:45 恵理香…十九歳OL、巨乳が目に飛び込み、思
わず声をかけてしまった。触らせて…の一言で当然NG。

PM3:15 清実…十八歳学生、可愛い娘だったのだが、こ
の後彼氏と待ち合わせということだった。

PM3:35 ヒカル…無職二十歳、取材なんだけど…と、言
うと後ろからお母さんがいきなり登場。さっさと逃げる。

PM3:55 桂子…二十二歳OL、一人かと思って声を掛け
たら彼氏と一緒。さっさと逃げる。

PM4:15 千春…二十歳キャバ嬢、東北には珍しいゴング
ロギャル。性格に難があるため早々にサ・ヨ・ナ・ラ…。

PM4:30 期待をもってテレクラへ入店するも三時間いて
まともなコールは一本。しかも途中で切れる。失態。

 X日△日  二日目

AM11:00 彩子…十九歳フリーター、よく見ればまりっ
ぺ…この後バイトがあるというわけで即バイバイ。

AM11:35 ユカ…二十歳短大生、取材と聞いて目を輝か
せる。やたら寝堀葉堀聞かれるのでうざったくなりパス。

PM0:05 リカ…十九歳大学生、仙台にしてはかなりのハ
イレベルだと思います。次の日まで合計三発。腰いたい…。


仙台
女の数      ☆☆☆☆
女の質      ☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆☆

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