ナンパ地獄変(11) Date: 2003-04-22 (Tue) 
ナンパ地獄変  VOL..10 静岡は 現在欠番




ナンパ地獄変  VOL..11 北海道・札幌
 今回の舞台は北海道の札幌である。なんで十一月のこんな中
途半端な時期に北海道なんだ?という意見もありますが、それ
はズバリ。安いから…この一言につきますな。夏場の北海道は
ホテルも航空券も高いんだよ。バカちんが…。
 空港に降り立ったオレはそのままJRで一路札幌へ…。と駅
のホームに立つと…。さっ寒い〜。気温5度かよ。東京とは約
10度近い温度差がある。マジ?こんなことならセーター持っ
てくるんだったぜ。とりあえずタクシーで予約していたホテル
へ。うむ、さすがシーズンオフだ、七千三百円でありながら二
十畳くらいあってかなりの広さである。
 早速街の散策に出かけるとするか。まあ札幌は都市としては
かなり発達してるので、どこへ行ってもある程度若い娘はいる
。しかしこの寒さはちょっと予想外だったかも。しかし五分も
しないうちに缶コーヒーを持ってフラフラしてる茶髪の娘に遭
遇。なにげに声をかけた。
「ちは〜す、なんかヒマそうじゃないすか」
「いや…ヒマってわけじゃないんだけど…バイトの休憩中なん
ですよ」
「バイトって何やってるの、風俗?」
「ひど〜い。違いますよ!」一見風俗嬢と見間違ってしまった
千晶(二十歳、フリーター)はティッシュ配りのバイト中とい
うことだ。「はい、どうぞ…」と渡されたティッシュにはテレ
クラのフリーダイヤルが記載されていた。しかしバイト中とあ
らばこれ以上どうすることもできんし…早々にバイバイだ。




 その後二、三人に声を掛けるがダメ。ナンパは忍耐と努力だ
…。とは思っていても、この寒さじゃどうもヤル気が出ない。
と、考えながら鼻をかもうかと、さっきもらったティッシュを
取り出すと…おや…テレクラね。ちょっと早いがテレクラでも
行くか。
 札幌のテレクラは二時間(外出自由)三千円と非常にリーズ
ナブルだが、店員の態度が
メチャクチャ悪い。まあ総じてテレクラの店員は態度悪いけど
ね。一本目は三十六歳の主婦、二本目は三十五歳のこれまた主
婦。なんか札幌はやたら年齢層高い…と思っていたらいきなり
十九歳の専門学校生からのコールだ。あせるぜ。
「もしもし…あっこんちは」
「ど〜も」周囲の雑音…。これはもしや公衆コールでは。
「今、どっからかけてるの」
「あのね、ロビンソンの近くだよ」
「えっマジで…じゃあここからも近いじゃない」
「でさ〜ちょっと援助してほしいんだけど…」出たか『援助』
が…まあそうだよな。しかし、モロモロの事を考えると援助費
を払うのもやぶさかではないか…寒いし。
「わかったよ…いくら欲しいの」
「イチゴー(一万五千円)は欲しいな」さすが札幌、東京より
は相場も安い。ただし顔はまだ見てないけどね。
 待ち合わせのロビンソン前にいた女はポッチャリ系のややブ
スであった。う〜む…。通常のナンパじゃ間違っても声をかけ
ないようなタイプではあるが、実に微妙だ。さてどうするか。
「あのさ…一万円じゃダメかな…」せこい気はするがダメ元で
値切ってみる。
「ああ、いいですよ」と簡単に承諾してくれた正美(十九歳、
フリーター)とくに金に困っている雰囲気もなく、単に遊ぶ金
欲しさ。といったところか。
 ホテルに戻ってガンガンやりまくろうと思ったが、さすがに
タイプではないので一発抜いて意気消沈。四十分ほどでお開き
となった。(これじゃ風俗とあんまかわらんな…)それでも一
万円入った正美はニコニコ顔で帰っていった。
 しかし『すすきの』といえば風俗のメッカとして知られてい
るが、これはマジで本当。街を歩けば風俗嬢に当たる…といっ
た感じで。ちょっとケバイおねーちゃんだなぁ。と思ったらそ
いつは間違いなく風俗嬢だ。だからそういう娘に声を掛けても
99%うまく行くことはないので注意が必要。オレは今回それ
で何度となく失敗したのだ。
 時刻は七時近くになっていたが、寝るにはまだまだ早い。外
は寒いがナンパ続行だ。それにしても寒いなぁ…あっ雪までチ
ラついてきたよ。どうりで寒いと思ったぜ、チキショーめ。市
電近くからパルコまではオシャレな店が結構あって若い娘の数
は多い。そこでデニムのジャケットに派手なミニスカートを履
いた娘を発見、ヒマそうなので声を掛ける。
「ねえねえ、何やってんの?」
「何やってるって…べつに、買い物に来た帰りだよ」
「何を買ったの?」
「何にも買ってないよ」
「メシでも食わない?奢るけど…」この一言で好美(フリータ
ー、二十歳)の瞳孔が光ったのをオレは見逃さなかった。
「マジ?実はお腹すいてたんだよね〜。モスでもいいかな」
「OK!」というわけでオレの滞在してるホテルから徒歩三分
に位置するモスバーガーで夕食を共にする。余談だが焼肉ライ
スバーガーはいつ食ってもうまい。
 好美とはなんだかんだいって夜中まで一緒にいた。もちろん
彼女の肉体も存分に味わったのは言うまでもないが…。しかし
日頃の寝不足と乾燥したホテルの部屋、そして一日にシャワー
を何度も浴びるとどうなるか。当然頭では理解していたつもり
だった。しかし…オレは風邪をひいた。(当たり前だ)
 次の日目が覚めると喉と頭が痛い。やばいな。このままこじ
らせたらナンパどころじゃなくなる。仕方なく薬局で漢方薬の
風邪薬を購入。これなら眠くもならない。本来なら暖かくして
寝ていたいところだが、そうもいかないのが辛い。
 ふらふらする頭をかかえナンパを開始。しかしこういうとき
に限って一発目からうまく行くから人生ってのはホントにわか
らない。二十一歳、美容師のかな子がいとも簡単に網にかかっ
た。
「今日たまたまお休みだったから…」
「そうなんだ。じ、じゃあお昼ご飯でも一緒に食べようか…(
うぅ〜うどんぐらいしか食べる気がしない)」というわけで、
かな子とオレはホテル二階のレストランへ。食事中も二人は実
にいい雰囲気である。その後はもう自然のなりゆきで部屋へ…

 しかし、ここまで来て事態は急変。キスを迫ると「ダメッ」
と、頑ななまでの拒否にあってしまった。強引に行くことも出
来ないではなかったが、体調がすぐれないということもあり、
ここはおとなしく引き下がった。
 まっ実際こんなものよ。疲れたので二時間ほど仮眠をとる。
薬を飲み休養をとったことでカラダの調子もだいぶよくなった
。すでに時刻は午後四時を過ぎていたが再度出撃する。雪こそ
降っていないものの外はかなり気温が低い。しかもまだ五時前
だというのに真っ暗じゃないか…。道民にとっては十一月の寒
さなど屁でもないかもしれないが、オレにしてみたら真冬並み
の寒さである。思わずジャケットの襟を立てる。
 ロビンソン近くの交差点ですれ違ったOLに声をかけると、
これまたすんなりとOKが出た。なんだ北海道民って実にフレ
ンドリーじゃないか。
「お茶でも飲まない?」
「奢ってくれるんならいいですよ」と言う結香(二十歳、派遣
OL)は若干鈴木あみ似。ハートマーク入りのセーターはいた
だけないが、顔はまあまあ可愛い方である。しかしやはりそこ
はOLだけあって固い。フリーターや専門学校生と違って簡単
に股を開きそうはなかった。こういう娘はさっさとリリースす
るに限るのだ。
 結香と別れてから三分もしないうちにラルフのハットをかぶ
った学生風の娘をゲット。なんだよ…風邪引いてるときの方が
普段より絶好調じゃんか。
「こんちは…学生?」
「いいえ、違いますよパチンコ屋に勤めてます」
「仕事はもう終わったの?、早いね」
「うん、今日は早番だったからね…」
「あのさ、よかったら食事でもしない(全然食欲ないけど)」
「これから彼氏と待ち合わせだから…」
 なんだよ、早く言えよそういう大事なことはさ。結香と別れ
そろそろホテルへ戻るか…などと思い始めたころ市電に乗りそ
うな気配のOLとバッチリ目があった。
「お腹とかすいてない?」
「う〜ん、ちょっとすいたかな…っていうかあなた誰ですか?
」いきなり声をかけられてややびっくりしたようだが、顔は笑
っている。
「いや…ボクはボクですよ…」とわけのわからない受け答えに
もケラケラと笑っている恵理子(二十四歳、OL)であった。
これは行けそうか。
 とりあえず札幌初のまともな料理屋に入り乾杯。つってもオ
レは暖かいウーロン茶だけど。これ以上風邪をこじらせたくな
いし。
「いや札幌でナンパされたの生まれて初めてですよ」
「ウソっマジ…」そんなに札幌の男はおとなしいというのか。
「キャッチとかスカウトはしょっちゅうありますけどね」
「ふ〜ん」
「なんかホストっぽいですよね」
「こんな善良な男がホストに見えますか?」
「うん。見える見える〜」などとくだらない談笑は続いたが。
アルコールも入ったし、あとはこいつをどうやってホテルまで
連れ込んでやろうかと、頭の中はそればっかりだ。
 結局飲むこと二時間…会計はすでに五桁の大台を突破した。
もしこれで逃げられたら暴れるぜ…などといった不安もなく恵
理子は黙ってホテルまでついてきた。恵理子の肉体はややポッ
チャリ系ながら、申し分のない味。こうして札幌最後の夜は更
けていったのであった。



 それにしてもこの寒さはさすがに堪えた。おまけに風邪まで
引いちまうし。しかしそのへんを割り引いても札幌での成果は
まずまずだったのではないだろうか。北海のベアーが思いのほ
か寒さに弱かった…なんてのはちょっとシャレにもならん。ま
だまだ精進である。[次回 旭川地獄変へと続く]

札幌というリビエラの街
 北海道の娘は情熱的でその反面冷めるのも早いという話は聞
いたことがある。それがも
し事実だとしたら実にナンパに適した街だと言えるのではない
だろうか。県別における離
婚率もナンバーワンだという。これはおいしい。バツイチを狙
うならもってこいの環境で
ある。しかしだ。これだけ抜群の好環境をを誇りながらもナン
パなんぞする必要生は感じ
ない。それはなぜかと言えばすすきのという日本一、いや世界
一の風俗街があるからであ
る。文句を言わなきゃ三千円クラスで一本抜けるとこなんぞ、
他どこ捜してもないでしょ
。ソープにしたって一万円で若くて可愛い娘がいるし、ヘルス
、ピンサロも充実している
。あぁ金があれば毎日でも行きたい。っつうか。もし札幌に住
んでたとしたら、別に彼女
なんかいらないじゃん。むしろ邪魔!って感じだ。だからナン
パもあまり必要ない。恋の
街札幌なんて歌ももはや古いのだ。だから札幌でナンパしよう
なんて酔狂なヤツははっき
り言ってバカです。以上。

札幌
女の数      ☆☆☆☆
女の質      ☆☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆

[BACK]  [TOP]  [NEXT]


野望の帝国ライターランキング




Copyright(c) 2003-2006 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.powered by Press HTML