ナンパ地獄変(15) Date: 2003-04-22 (Tue) 

ナンパ地獄編 栃木県・宇都宮





この季節一番の大敵はやっぱり花粉症だわな。当然鼻のかみ過ぎで鼻腔の粘膜は傷つき、鼻血が出やすくなってる、おまけに鼻の下の部分がヒリヒリして赤くなるという情けなさ。薬を飲めば眠くなるし、喉は乾くし最悪の状態だ。いやはや、これがナンパにも影響を及ぼさなきゃいいんだけど。

 今回の舞台は宇都宮である。ようするに栃木県の県庁所在地で、ギョーザの街として有名な場所なのである。なにしろギョーザの形をした像があるってんだかから、なんか卑猥だよなギョーザの像ってさ。栃木は日光とか鬼怒川とか結構有名な観光地があるものの繁華街として認知できるような場所は皆無だ。そのなかでも唯一人口密度の高いのがこの宇都宮ってわけ。
 新幹線からホームに一歩降り立つと、さっ寒む…。なんて寒いんだ。暦は三月、季節はもうとっくに春だっちゅうにこの寒さはいったいなんなんだ。とりあえず荷物をホテルに置き、街の散策を開始する。
 何でも栃木は東京より気温が約六℃も低いらしい。知らなかったな〜。もうちっと暖かい地方にしたかったぜ。と嘆いたところで後のカーニバル。皮ジャンの襟を立てつつ東武宇都宮駅周辺をうろうろする。この辺りはパルコや東武デパートがあってヤングも多そうである。さっそく一人目のターゲットを発見、背後から声をかける。
「すいません。あの…宇都宮で一番おいしいギョーザの店を知りたいんですけど」
「はあ?? 」
「いや、あのボク、実は東京からギョーザ専門誌の取材で来てるんですよ」
「うっそー」
「いやホントですよ」完全なウソ話ではあるが、そのウソ臭さが逆に好印象になることもある。彼女(舞子21歳、OL)はこころよくサ店に付き合ってくれた。しかし
好印象を与えただけでナンパが成立するほど現実は甘くはない。「このあと彼氏と待ち合わせなんですよ〜」の一言でアッサリと玉砕。次だ、次っ。
 大通りをJR駅方面に歩いていると丸顔の女子大生風と目が合い思わず声をかける。
「なにやってんの…お茶でも飲まない? 」
「え〜突然びっくりするじゃないですか」
「いや、ごめんね。なんかヒマそうにしてたから声かけちゃったんだよ」
「はぁ…これから駅にキップ買いに行くところなんですよ」と、のたまう幸子(20歳、大学生)なんでも春休みということで帰省するらしい(いいよな〜大学生は気楽でよ)。なんだかんだ会話しながら駅ビル内のサ店でコーヒーブレイク。なにしろ寒いからね。
「ふ〜ん。幸子ちゃんは滋賀県の出身なのか…どうしてまた滋賀からわざわざ宇都宮くんだりまで出てきたの(余計なお世話だ)」
「わたしの行きたい学部が××大学にしかなかったんですよ、フフ」
「それでわざわざ宇都宮までね、ふ〜ん」
 しかし彼女くらい真面目だと、会話のトーンからしてどうもHな話題を振ることもできず、一時間ほどしてバイバイ。まっ仕方ないか。
 時刻は四時を少し回ったころ。街にある寒暖計は1℃を表示しており、冷え込みもだいぶ激しくなってきた。うむ、するってえと、ここはやはり。
読者の皆さんも薄々感づいているとは思いますが、テレクラしか無いのではなかろうか。
 事前の下調べによると宇都宮には八件ほどテレクラがあるハズなのだが…無い…無いね。まずパルコ近くにあるべきDという店が無い。続けて南大通りにあるハズのSという店もありません。
 ガ、ガッーン…。
 もしかしてテレクラ全滅かよ。この寒い中、探し回った結果がこのあまりにも無情なる答え。やばいな。必然的に肩と腰に鈍い痛みが走る。帰りは仕方なく、というか、なかばヤケクソ気味にタクシー。もう歩く気力が残っていまへん。
 ホテルの暖房が効きすぎるほどの部屋で対策を練り直す。そろそろ夕闇の迫る時間帯ではあるが、幸いなことに今日は金曜日、まだまだ街には若者が生息している。そう焦るにはまだ早い。フロントで聞いたところによると、オリオン通りというアーケード街とユニオン通りというファッションストリートが宇都宮のヤングには人気だそうだ。ヨシ、ひと休みしたらそこを攻めよう。
 午後六時。確かに焦りは禁物ではあるが、オレとしてもそろそろ結果がほしい。それにいかんせん寒いし、ここで一発ゲットしてホテルでマターリ、というのが正直なところなのだ。確かにオリオン通りは活況を呈しているが、週末とあってかカップルが多い。それに早いところだとすでに春休みに突入している学校もあるせいか、若年層が目立つ。うむむ…。
 オリオン通りから一本信号をわたるとユニオン通り。
こちらはオシャレな雑貨屋とかブランド系古着ショップなんかがあり、ナンパ向きとは言い難いが、ファッション知識にかけてはオレも満更じゃない。ここで一発、勝負といくか。
 丁度良くショップから出てきたロリータファッションの娘を発見。とりあえず声をかける。
「こんちはー」
「えっ…」一瞬戸惑いを見せる娘。ルックスはジュディマリのユキちゃんもしくはaiko風といったとこか。
「今日は買い物に来たの? 」
「えっうん。ちょっとね」いきなり呼び止められて若干不機嫌。
「よかったらお茶でも飲まない? 」
「はぁ、お茶…ですか」
「まぁ、お茶じゃなくても(セックスでも)いいけど」
「う〜ん、どうしようかな」それにしてもこの娘は見た目以上に優柔不断らしい。しかし、お互い『このままじゃ寒い』という意見が一致して、オレが宿泊しているホテルのラウンジで暖をとることにした。彼女の名は佐緒里(19歳、専門学校生)
「なんか買ったの? 」
「ううん。欲しいものあったんだけど、高くて手が出なかった」
「へー、じゃあお兄さんがあとで買ってあげようか」
「えっ? ホントに」
「そ・の・か・わ・り…グフフ」おいおいそれじゃあ援助交際とかわらないじゃんか。
 しかし、そのときこそ佐緒里は「え〜いいですよ、そんなの悪いし」と口では言ってたものの、結局物欲には勝てなかったようだ。それともオレの男としての魅力に負けたのか。一時間後には部屋でしっかりと股を開いていた。佐緒里の肉体は思ったほど貧弱ではなく、出るところはちゃんと出ていた。ちなみにだが、Dカップの美乳を朝まで貪ったことだけは追記しておこう。
 翌日、佐緒里とともに12時起床。ホテル内のレストランで遅い朝飯(鉄板焼きステーキセット千五百円)を食った後、とっとと佐緒里を帰らせて臨戦体制に入る。昨日三発もやったせいで腰に若干の張りはあるもののコンディションは頗るイイ。
 パルコから出てきたともさかりえ(少女ロボット風)似にまずアタック。
「あの…ヒマかな?」
「いえ…その、そんなにヒマではないですが」と無情に断られそうになるが、「そこをなんとか」と懇願しサ店でティーブレイク。みづほ(19歳、大学生)よく見るとなかなかの美人だ。
「ふ〜ん、大学生なんだ。一人暮しなの? 」
「はい。一応一人暮しです」
 それにしても、こんな娘に一人暮しさせる親御さんも心配だろうな。なんか変に素直な娘って痛々しくて強引に誘うことができない。
 と、言うわけで少女ロボットとは早々に別れ、次のターゲットを探す。いや、しかし今日も昨日に輪をかけて寒い。なにげに風花まで舞ってるし、夜には本格的に雪が降るんじゃないの。
 東武デパート付近でウオークマンを聴きながら歩いていた、(良く言えば)眞鍋かをり似のアキ(20歳、専門学校生)をゲットしたときはもう寒さで足が震えていた。東武デパート内のサ店へゴー。
「へーじゃあ野球とか好きなんだ」
「ジャイアンツファンです…」と目を輝かせて語る。
「ふ〜ん」どうやら友達にはなれそうもないな。
「ところでブラック球団って知ってる? 」
「えっ、なんですか、それ」
「いや、いいんだ…こっちのこと」ふぅ〜。
 アキと別れ、一旦ホテルへ戻ると時刻は五時近くになっていた。土曜日とあってか、夕方になっても人通りが衰えるような気配は感じられない。本来ならナンパを続行したいところなのだが、一息入れないことにはカラダがもたん。それにしてもこの寒さは堪えるぜ。この栃木県にはいったいいつになったら春が訪れるというのか。マジで教えて欲しい。オマケに花粉症は極端にひどいと来た。鼻をかむたびに鼻血が混入してるし、鼻の下はピリピリして今にも皮が剥けそうだ。
 風邪予防のための葛根湯を服用し、鼻の下にメンソレータムを塗り、ふたたび出陣だ。街の寒暖計は0℃を表しており、より寒さを実感する。
 ナンパついでに古着屋でもひやかすか、と思いユニオン通りに向かう途中(サミュLいわく松たか子似)の愛子(大学生20歳)をお茶に誘う。
「今日は寒いよね…」
「そうですね〜。なんか雪もチラついてたし」
「宇都宮ってこんなに寒いの」
「いえ、今日はなんか特別寒いんじゃないですかね」
 なに!!そんな特別の日を選んでオレはわざわざ来てしまったわけ? こりゃシャレにならん。
 夕食でも一緒にどうかな、と言おうとしたら「このあとバイトなの」とアッサリ断られる始末。まっそんなに簡単にはいかないもの。
 ふ〜。いつのまにか周囲はすっかり暗くなってしまっていた。相変わらず風花が舞っていて体感温度はメチャクチャ低い。ギョーザでも食うかな…。肩を落としホテルへ戻ろうとした瞬間、携帯でメールを打ちながらこちらに向かって歩いてきたギャル風と目が合う。
「どっか行くの? 」思わず声をかけてしまった。
「え、う〜ん。べつに」おや、なんとも歯切れが悪そうだ。キャバクラで働いているというミカ(20歳)理由を聞いてみるとバイトの給料が月曜日にならないと支給されないらしい。なんだ金欠か。
「じゃあメシでも食いに行かない」
「えっ、ごちそうしてくれるんですか」
「ああ、もちろん」
「やったー」
 こうしてオレとミカはギョーザで腹ごしらえ。そしてその後はホテルで、もちろんミカのGカップという巨乳を味わった。着やせするタイプのミカの肉体は正直デブだが、性格は言うこと無し。頑張ってお店のナンバーワンになってくれ。






 こうしてオレの宇都宮での二日間は幕を閉じた。街の規模は決して大きくないものの、女の子の質はそこそこ満足できるイイ街です、宇都宮。東京からも近いし今度は日帰りでくるかな。

 宇都宮というギョーザの街
 なんでも最近ほかの都市にギョーザの年間消費量を抜かれたらしい。ダメじゃねーか。まっそれはともかく、街自体は大きくないのだが、そこそこヤングの満足できるような店も揃っていてナンパもしやすい。オリオン通りにはちゃっかりとキャッチセールスが幅を利かせているので注意が必要。しかし渋谷あたりにいるそれとは狂暴さで雲泥の差があるので、ナンパ慣れしている人ならあまり気にする必要もない。むしろオレにとっては寒さのほうが辛かった。いくら東京から近いといっても、やはり山間部。栃木の春を舐めちゃあいけない。ナンパに適しているのはやはり五月のゴールデンウイーク過ぎあたりがベストだろう。ちょっと足を伸ばせば温泉もある。ナンパした娘と混浴なんてのは…夢かね。

一口メモ
ナンパするならオリオン通り、ユニオン通りがお勧め。
オリオン通りはアーケードになっているので雨でもナンパ可。ユニオン通りはオシャレな店が多い。

街の情報をまず知るなら「MONMIYA」というタウン誌を一読すべし。地図付きの細かい情報がうれしい。ただしHな情報は少ない。キャバクラ程度か。

テレクラはほぼ壊滅状態なので、ナンパに失敗した場合の保険は利かない。風俗はパルコ裏にソープとヘルスが数件ある、もしくはホテトルか。しかしそのすべてが未知数。

一日目
PM2:15 舞子 二十一歳 OL かなりの美人だったが彼氏と待ち合わせ。昼間から一発やるのか。クソ。
PM2:55 幸子 二十歳 大学生 丸顔がなかなかチャーミングであったが、いかんせん真面目すぎる。そんなんじゃダメだ。

PM4:00 テレクラを捜す旅に出掛ける。距離に換算したらおそらく五キロくらい歩いたよ。結局みつからず。涙。
PM6:45 佐緒里 十九歳 専門学校生 細身のカラダに似合わぬ美乳の持ち主。タップリと楽しみました。

二日目
PM1:45 みづほ 十九歳 専門学校生 少女ロボット的、なにげに好きなタイプだったけど。
PM3:35 アキ 二十歳 専門学校生 この娘も微妙に真面目なタイプ。Hな会話にならず。
PM4:55 咲子 二十歳 無職 会話の途中から友達がやってきてアウト。仕方なし。
PM5:10 愛子 二十一歳 大学生 バイト前らしくお茶だけ飲んでサ・ヨ・ナ・ラ。
PM6:25 理沙 十八歳 フリーター 食事に誘うが、彼氏に悪いし…と断られる。まっそんなものよ。
PM6:35 ミカ 二十歳 キャバクラ勤務 巨乳がゆれる水商売女。激しいセックスで眠れぬ夜を過ごす。



女の子の質    ☆☆☆
女の子の数    ☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆☆


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