ナンパ地獄変(19) Date: 2003-04-22 (Tue) 
ナンパ地獄変 大阪




 先月の和歌山編ではよもやの3Pと、苦手関西圏で見事なクリーンヒットを飛ばすことができた。これも一重に皆様からの熱い声援があってのことである。ありがたいことだ。その勢いを持続したまま今回の大阪編へと突入したいのだが、大阪はさすがに広いし人口密度も高いという見地からキタとミナミで分けることにした。で、初日はキタである。

 和歌山から特急『くろしお』で新大阪まで戻り、環状線で大阪駅へ…するといきなりキタである。おおぉなんという人の多さだ。和歌山とのギャップで思わず腰が引ける。そしてやっぱり暑い…35度くらいあるんじゃないのか。確かに東京も人の多さじゃ負けてないが、なんというか大阪の人混みってのは、一味違った暑苦しさがある。
 さっそく予約していたホテルに荷物を置き、街へと繰り出す。なんだか和歌山の閑散とした雰囲気が懐かしくもあるな。正直なところキタは初めてなので、いったいどこがナンパのスポットなのか皆目検討がつかない。阪急東通商店街というアーケードから梅田の方へ向かい何度か往復するが、とてもナンパはおぼつかない。しかも至るところにキャッチ男がいて本当にウザイ。どうにかこうにか声をかけても無視、あるいは軽くあしらわれてバイバイだ。




 いかん早くも苦手意識が頭をもたげ出した頃、OL風のアサ美がなんとか誘いに乗ってきた。ふ〜。やっと喫茶店で一休みできる。
「ナンパしてたんですか? 」
「エッ、そうなんですよ。でもなかなかうまく行かなくて…ははは」
「わざわざ東京から来たんですか? 」
「いや、わざわざっていうわけではないのですが、その、うまく説明できなくてすいませんが」
「仕事? 」
「えっ、そうそう。仕事のついでにね」
「へ〜。大変ですね。でも仕事中にナンパなんかしちゃダメなんじゃないですか」あららら説教されちゃってるし。
「はぁ、すいません(ショボン)」
 なんだかんだ言いつつも打ち解けてくれたアサ美は携帯の番号だけは教えてくれたので、まっヨシとしよう。なんだか大阪人のペースに巻き込まれているような気がするな。
いかんぞ。



 流れを変える意味で今度はキタ新地方面へと足を伸ばす。ここらでナンパするのは難しいかもしれないが、テレクラの位置確認だけはしておいた方が良さそうだ。(なんか早くもテレクラ頼りというのもチト情けないが)
 ホテル街と風俗街が背中あわせに隣接する曽根崎を通ると、やり手ババァが「一時間一万円でどう? 」と声をかけてくる。真昼間だというのに仕事熱心だこと。
「ねぇ、うちはさぁ昼間は堅気の娘しかいないのよ、ホントよ」えっ? なんで昼間なのにOLがいるのか疑問だが、
ひやかしのつもりで顔だけ見る事にする。
「お兄さん、24歳のOLなんだからやらなきゃ損よ」などと下品な顔を浮かべるババァだが、実際の娘はピンクの電話のデブを腐らせたような女で、とても24歳のOLには見えん。
「お姉さん!! 本当にあの娘、24歳なの???」と詰め寄ると。
「あれっ26歳だったかしら…」などとトボケ顔を決め込む。いい加減にしろ!! どう贔屓目に見ても35くらいだろうが。
 クソッ、無駄な時間を使わせやがって…などとぶつくさ言いながら歩いていると、向こうから茶髪の黒いTシャツ女が目に入り、すかさず声をかける。
「ねっ、もしかしてユカリちゃん? 」
「ええ? 全然違いますよ」(この人違い作戦は意外と使えるので試して見てください)
「あれ、違ったっけ、マユちゃんだっけ? 」
「違いますって、ユカリちゃんでも、マユちゃんでもないですよ」と言っても、別に怒った口調ではない。
「でもキミって、風俗嬢だよね」なんという失礼な。
「えっなんでわかるんですか」そりゃあ、昼間っから曽根崎界隈を闊歩してたら誰でもそう思うわい。
「やたっ当たったね。じゃご褒美にデートしてよ」
「え〜、でもね。このあと仕事があるんですよ」
「それって、何時からなの? 」
「4時からですよ」
「ま〜だ一時間はあるじゃん」こんないい鴨を逃してたまるか。
「でも、その前に買い物とかあるし…」
「お願い。30分だけ…」というわけで、なんとかロッテリアでお茶を飲むことに成功。彼女(優子、十八歳)の勤務しているヘルスの店名も聞き出したので後で行って見るか。
 しかし、律儀なことに四時前になると優子はそそくさと帰ってしまった。
 いや〜風俗嬢って結構美味しいパターンなんだけど、実際タダでHさせてくれるか、というと難しいんだよね。仕方ないぼちぼちテレクラへ行くとするか。
 二時間外出自由コースを選択し、クーラーのガンガン効いたボックス内に入ると、外のうだるような暑さを忘れるね。あとはマンガでも読みながらコールを待つとするか。




 すると5分も経たないうちに「今さ松竹会館の前にいるんだけど〜」というカッタルイ声をした女から公衆コールが来た。まだ心の準備が出来てないのに〜。備え付けの地図で確認すると松竹会館は目と鼻の先である。とりあえず行ってみっか。
「こんちは〜す」
「あっども…」松竹会館前で待っていたのは白いTシャツを着たなんともノリの悪そうな女。いきなりホテルの部屋というのも何なので、一応お茶に誘う。
 こちらが東京から来た。と言っても何ら興味を示さないどころか、自分の話しも一切してこない。援助希望なのかとも思ったが、どうやらそうでもないらしい。なんなのだ。 
「あのさ、キミの目的って何? 」思わず聞いてしまった。
「別に…単なるヒマつぶしやで」うわっなんて女だ。こんなバカ女のために貴重な時間を使わされていたのかオレは。
 それを聞いた瞬間、千円札をテーブルに置き、黙って店を出た。バカ女相手に腹を立てるよりさっさとテレクラに戻る方が利口というものだ。しかし、ああいう女ってたまにいるね。
 その後の一時間半はこれといってめぼしいコールはナシ。1回だけ公衆コールがあったものの見に行くと、ヒキガエルに似た女が電話ボックス内で獲物を捕獲しようと必死になっているのを発見し、黙って引き返してきた。
 テレクラを出たのが午後6時10分。この季節はまだまだ外は明るい。が、オレの心はいま一つ暗い。やはり関西、しかも大阪という壁はあまりにも厚いのか。こうなったらさっき出会った優子のいるヘルスにでも行くか…などと漠然と考えていたとき、白いベストを着た一見女子高生風のギャルを発見。



「あのさ、キミってまさか女子高生? じゃないよね」
「えっ、あっ違いますよ」そりゃそうだろ。ここはモロに風俗街だぜ。
「なんで女子高生ルックなのよ」
「えっダメですか〜。可愛いじゃないですか〜」
「いや、そりゃあ可愛いことは可愛いけどさ」
「ありがとうございます」
「お茶でも飲まない? 」
「えっ、あっいいですけど…」というわけで、なんだかよくわからない間にユキエ(18歳)はオレの宿泊している部屋へ。
「あたし実は風俗で働いてるんですよ」やっぱり。
「へ〜そうなんだ」そうだと思ったよ。
「でもまだ半月くらいなんですけどね」と、なれば話は早い。こういうまだスレていない風俗嬢は即ヤレるのである。
結局夜10時くらいまでかけてネッチリとユキエの肉体を味わうことができた。いや〜よかった。
 午前10時、壮快な目覚めだ。いやマジでこういう朝を待っていた。朝メシも食わずにさっさと荷造りしてミナミへと出発だ。
 JR、近鉄の難波駅から心斎橋を中心にした大阪一の歓楽街であるミナミはアメ村、くいだおれ横丁、ひっかけ橋などなどヤングの集まる場所が一杯ある。しかしだからナンパしやすい環境か? といわれるとそうではないのだ。そういう場所には必ずと言っていいほど存在するのである。人の生き血を吸って生きているダニのよう男たち…そうキャッチがである。
 深く考えてちゃナンパもできないので、気を取り直してまずはアメ村方面にでも行ってみるか。
 アメ村の中心である三角公園付近は、週末とあってかなりの人出だ。黒人のブラザーたちが陽気に話しかけてくるとこなんざ、原宿顔負けだね。しかし、確かにヤングの数はキタの数倍はいるのだが、いかんせん、ほとんどが友達もしくは彼氏連れである。とても声はかけられん。まいったな…暑いし。
 朝から何も食べていなかったことを思い出し、一旦ベトナム風カフェで休む。サンドイッチとウーロン茶。ふ〜。危うく熱中症で倒れるところだった。一息入れて元気が出たところで今度は心斎橋方面へ。
 午後1時30分、やっと一人めの当たりが出た。
「なんか研ナオコに似てるよね」
「えっそうですか…」
「目が細いのと、鼻の穴がデカいとこなんかそっくり」
「ひどい…」というわけで、難波には美容室に髪を切りに来たというチアキ(二十二歳、OL)とはお茶だけ飲んでバイバイ。
 なんかお茶飲んでばかりだな…と思いつつも暑いしダルイしで、カラダも言うこと効かなくなっているしな。そんなとき軽い気持ちで声をかけた圭子(二十三歳 出版関係)とは仕事の話しで盛りあがった。
「へ〜圭子ちゃんは出版社なの」
「そうなんですよ」
「今中さんは? 」
「いや、俺はライター…、じゃあなくって、あのライターを作ってる会社なんだけど。ハハハ」変にライターだなんて言って、詮索されてもまずいし、ここは黙ってた方が無難だろ。しかし圭子は近くで見るとなかなかの巨乳の持ち主で、そのEカップは実に美味しそうである。
「よかったら(俺の泊まってるホテルで)お茶でもしない?」
「あっ、いいですね。でもこのあとまだ仕事なんですよ」
「えっなんの?」
「それが空手の大会の取材なんですけど…」
「かっカラテ?」手刀を切る真似をする。
「ええ、そうですその空手です。あっあたしも空手の段を持ってるんですよ」おいおいマジかよ。こんな娘にもしホテルで変な真似でもしようものなら、ぶっとばされないとも限らないぞ。いかん退散だ。
 なんとも同業者というのはやりにくい。オマケに空手の有段者とあっては、後の展開次第ではシャレにならないことが待ってそうだ。クワバラクワバラ。
 夕方になり若干風も出てきたことでだいぶ過ごしやすくはなってきた。しかしいくら声をかけても誘いに乗ってくる娘は現れず、気ばかり焦る。この調子だとまたテレクラ頼りになる可能性が出てきたぞ。いかんな。
 そんなときアメ村方向から買い物袋をもったコギャルが歩いて来るのを発見、声をかける。
「なにそんなに買ったの? 」
「え〜、お兄さんホストですか? 」
「えっ何言ってんだよ、ホストじゃないよ」
「あたしホストって好きなんですよ」おいおいマジでそんなこと言ってんの。
「でもアタシお金もってへんよ」
「だからキャツチじゃないって…ははっ」守口から遊びに来たと言う亜美(18歳、フリーター)はこのあとひっかけ橋に行こうとしていたらしい。なんだよナンパ待ちか。
「でも誰でもいいってわけじゃないよ〜、アタシ意外とタイプうるさいねん」
「よしっじゃあ今日は東京から来たお兄さんが、ホスト並のサービスしてあげよう」
「えっホンマ?」
 結局この後買い物、カラオケ、食事、ゲーセン、お酒と徹底的に付き合わされはしたが、最後はホテルでキッチリ決めることができた。特にCカップでお椀型の胸は絶品で、特筆すべきものがあったと最後にお伝えしておこう。

 今回の大阪編。いつものように紆余曲折ありはしたが、なんとか好結果を残せたと自負している。いや、これで関西圏でのリベンジは成ったと言えるのではないか。しかしまだ関西は奈良や滋賀といった難敵が残っている。安心するのはまだ早い。フンドシを引き締めて精進せねば。

一日目
PM1:55 アサ美 二十一歳 OL いかにもマジメそうなOLといった感じ。大阪まで来て説教を食らう。
PM2:40 曽根崎町へテレクラ探しの旅に出る。
PM3:00 マミ 十八歳 風俗嬢 出勤前だが、お茶だけは付合ってくれた。とてもいい娘です。
PM4:10 テレクラに入店する。
PM4:15 理佐子 二十歳 無職 あまりにも礼儀知らずな娘に吃驚。千円叩きつけて帰る。。
PM6:35  ユキエ 十八歳 風俗嬢 まだ新米らしい。これからもっと指名とか増えそうなので頑張ってね。


二日目
PM1:30 チアキ 二十ニ歳 OL 研ナオコに似てるね。といったら怒ってしまった。そりゃそうか。
PM3:45 圭子 二十三歳 出版社勤務 ノリがいいと思っていたらどうも同業者。しかし空手の有段者らしくパス。
PM4:35 あみ 十八歳 フリーター ホスト並のサービスでタダマンゲット。横になっても崩れない張りのあるバストを堪能。

 大阪ナンパ一口メモ

 風俗に関しては本番系意外はありとあらゆるモノが揃っているので大阪マンゾク、遊YOUの二誌で確認すべし。ソープは無いが、ホテトルが二万円からと格安なので、本番好きの方は公衆電話のチラシで…。

 キタ、ミナミともに至るところにキャツチがいてナンパするには困難。もし狙うとすれば人気の少ない裏通りなどがいいだろう。しかし大阪娘は警戒心が強いので注意が必要。

 テレクラはコール数は多いものの冷やかしの数もケタハズレ。おまけに年齢層も高い。援助コールはヤクザが仕切っている女も多いのでできれば避けたい。

 大阪という食い倒れの街
 大阪という街を、こんな数行のコラムで書いてしまうのはあまりにもおこがましい行為だと思う。それを承知で書くとすればセコイ街だな…という印象。声をかけた女のそのほとんどが話しを切り出す前に逃げるか、無視するかのどちらか。ちょっとくらい立ち止まってくれてもええんとちゃいますか? その中でも一番心優しかったのが風俗嬢ってんじゃ、この街の女性の本質さえ疑われても仕方ないですハイ。
 まっ同じような言い方をすれば東京と言う街もそうなんですけどね…。だからといってこのままあの極悪なキャッチとスカウトマンをのさばらせておいていいのかよ。本当になんとかしろよ!! マジで。警官はいったい何をやってんだ。スーツ着て街角に立っているチャラチャラした男は見たら即逮捕しろっ!! 
 と大阪とは関係無いことでいきり立ってしまった、すまん。まっみなさんも大阪に行ったらナンパなんていう酔狂なコトは考えずにおとなしく風俗にでも行きましょう。その方がいいですよ。


女の子の質    ☆☆☆
女の子の数    ☆☆☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆


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