ナンパ地獄変(20) Date: 2003-04-22 (Tue) 

ナンパ地獄変 山梨県・甲府




 新宿から特急カイジに乗って約1時間半、カイジといっても車内アナウンスで「金は命より重い…」とか「典型的な野良犬、だが牙はぬけていないな」という殺伐とした車内アナウンスは無い。当然ながら「ざわざわざわ」という効果音も無い。弁当を食いながらまったりとした時間を過ごしていると山々に囲まれたのどかな駅へと到着した。
 山間部というだけあってさすがに日中の気温は高く、現在寒暖計は34℃を指している。たったまらんぞ、とりあえず一旦ホテルで涼む。なんでこの真夏の暑い最中に甲府…? という疑問もあるだろうが、今回オレにははちょっとした勝算がある。かれこれ5年ほど前に遡るが、友人と旅行の帰り、たまたま寄った甲府のテレクラで巨乳の上玉をゲットしたことがあったのだ。確かそのときも季節は真夏。今回はその第二弾として、夢よもう一度。というわけだ。
 とはいえ、いきなりテレクラってんじゃお天道様が許しても読者様が許してくれそうもない。炎天下の甲府市内をブラブラとする。が、パセオ、岡島デパートといった盛り場近辺にもヤングの姿はほとんど見られない。まだ時間が早いというのか。仕方なく駅方面に向かう。その途中でニキビ面のギャルを発見し声をかけた。
「暑いね…」
「…はぁ?」
「どっか行くの?」
「ええ、まぁ…」声をかけられ、なぜかうかぬ表情のアイカ(フリーター18歳)
「お茶でも飲まない、奢るけど」
「まぁいいですけど」仕方なく付合ってやるか。的な表情がありありと伺えるが、最初はそれでもいい。なんとか流れだけはつかまなくちゃね。喫茶店でまったりとした時間を過ごしていると急に空が雲に覆われいきなり雷と共に大粒の雨が落ちてきた。
 あちゃ〜夕立だよ。まっ涼しくなっていいけど。「よかったら雨がやむまでホテルで休んで行かない? 」と言おうとした瞬間。
「あたしそろそろ電車の時間だから」と、とっとと席を立たれてしまった。なんだよヒマ潰しに付合わされただけかい。
 ただでさえ閑散とした街が、突然の豪雨で更なるゴーストタウンと化す。とてもナンパどころじゃないのでホテルに帰って昼寝。なんだかな〜。
 二時間ほど惰眠を貪ったおかげでアタマがスッキリリフレッシュ。さて第二ラウンドと行くか。そろそろ夕刻ということで春日モール付近にも若干人が見られるようになってきた。とはいえそれほどの量でもなく、パラパラといった感じなのだが…そのとき、会社帰りとおぼしきOL風を発見、迷わず行く。
「会社終ったんですか? 」
「ビックリした〜。いきなりなんだもん」
「ごめんごめん」
「これから帰るところですよ」
「よかったらお茶でも飲みませんか? 」
「え〜どうしようかな、なんか怪しそうだし…」
「そこをなんとか」というわけでサ店でお茶。しかし22歳のOL広子は一向に警戒心を解いてはくれない。こんなんでホテルで話さない?? なんて言ったところで絶対ムリだろう。てなわけでさっさとリリース。
 続いてまたもやOLのミサト(21歳)をゲットするも、今度は駅まで一緒に帰っただけ(送り狼断念!!)。う、うまくいかんもんだ。
 そろそろ時刻も午後8時を回った。どうすっかな…と息消沈でホテルへ戻る途中、さとう珠緒似の大学生春香(21歳)をゲットした。
「へ〜バイトの帰りなんだ」
「そうなんですよ、ベアーさんは東京から何しに来たんですか? 」
「えっ、オレはもちろん取材だよ、雑誌のね」
「興味あるな〜何の雑誌なんですか? 」
「うんブブカ…いや、その大した雑誌じゃないんだよ。あんまり気にしないでね」
「はぁ、そうですか」なぜか雑誌の取材ということに興味を示した春香は、警戒心があまりないのか黙ってホテルまでついてきた。
「え〜雑誌の取材とか言って、最初からこれが目的だったんじゃないんですか? 」と、いきなりストレートな疑問をぶつける春香。まさか「そうだよ。決まってるじゃない」とハッキリ言うこともできず。「いやキミがあまりにも可愛かったからさ…といつもの逃げ口上で煙に巻く。
「そうなんだ…」と春香も満更ではない様子だ。結局朝まで2発。お互いたっぷり楽しんで次の日彼女はニコニコ顔でバイトに出掛けていった。良かった良かった。
 ところで甲府はヘルスやファッションマッサージが駅付近には存在しない(甲府は外国人マッサージの店は多数あり)。駅からは車で2〜30分も離れたところにあるのだ。テレクラもちょっと前まではあったらしいのだが、今は石和方面にまで出向かないと無いのである。しかしせっかく山梨まで来たので一度くらいはテレクラも体験しておきたいものだ。石和ならJRでもたったの一駅である。ここはひとつ足を伸ばしてみよう。
 こぢんまりとした。町並みの中にポツリと存在する雑居ビルにテレクラはあった。電話で確認していたのだが、探すのにちょっと苦労してしまう店構えだ。店員は比較的愛想のいい50絡みのオジサン。今日の電話の鳴りは? と聞くと。
「まぁまぁだね」との答え。とりあえず2時間三千円のコースで入店する。しかし…。
 全然鳴らない。マジでうんともすんとも言わないのだ。オジサンなんとかしてくれよ。結局さらに一時間延長したのだが、収穫はまったくのゼロ。というかコールがほとんどないんだもん。アポの取りようが無い。前回来たときと状況は変わっているとはいえここまで酷いとはな〜。
 結局マンガを読みに行っただけの徒労に終った石和出張。しかしこんなことでめげてはいられんのだ。甲府に戻ると駅前のファンシーロード8番街で大学生の英理子(二十歳)をお茶に誘うが「友達と待ち合わせしてるから」とやんわり断られる。
 続けて駅で、これまた大学生のマキ(十九歳)と仲良くなる。
「マキちゃんは体育会系なの? 」
「そうですよ」確かにバッチリと日焼けしたその雄姿は、近頃のナマッちょろい女子学生の姿とは雲泥の差がある。
「ふ〜ん、山××院大っていうと陸上部? 」
「え〜違いますよ。ラクロスです」
「えっラクロスって…なんだっけか」
「ラクロス知らないんですか、いやだな〜」ラクロスというのは、その起源をバガタウェー(baggataway)といい、カナダのオンタリオ州を中心に広く分布する原住民イロクォイ族が戦技訓練の一助としてやったものであった。それを19世紀の中頃にイギリス人が取り入れ改良し近代スポーツに育て上げ、それがカナダをはじめアメリカ、イギリス連邦諸国に普及された。ラクロスという名前はインディアンの持つスティックがカトリック司教のもつ杖(LA CROSSE)に似ていたので、フランスの開拓者たちがラクロスと名づけたと言われている。
「なるほどね…」
「ちゃんとルール憶えてくださいよ」
「わかったってば…。ところでよかったらこの後食事でもしない? 」
「残念でした。あたし寮生活だから帰って食べないとダメなんですよ。それに明日実家に帰るからその準備もしないと」
 ガックシ…そういうことなら仕方ないな。明日のための買い物をするというマキとは駅で別れオレは再び街へと繰り出す。それにしても今日も暑い。アーケードや駅構内などの日陰をチョイスして渡り歩いているが、それでなかったら間違いなく日射病で倒れているところだ。
 県民情報プラザ裏の映画館前でブラブラしてる娘を発見したので迷わず声をかける。
「何やってるの? 」
「えっ、映画観ようかと思ったんだけど…時間が合わないみたいで」どうやらもう始まってしまったらしい。
「じゃあ次の回までお茶でも飲んで時間つぶさない? 」
「え〜、まぁ…いいけど」と、簡単にOKしてくれた柴崎コウ似のかおり(二十歳、学生)だが、そのわりには全然打ち解けてくれないんだもんな。
「なんでだよ!! 」
「だって〜、東京から来たっていうのがすごく怪しいんですよ」まるで関西人みたいな言い草じゃないか。
「そんなことないだろ。東京人を差別すんじゃないよ」
「じゃあ何しに来たんですか? 」
「え…、そりゃ取材(ナンパ)に決まってるじゃないか」
「ふ〜ん」それにしても甲府の娘ってのは山に囲まれているせいか閉鎖的というか、人見知りするというか…どうも馴染めないな。
「じゃそろそろ次の映画始まるから」と、とっとと席を立つかおり。とても「一緒に映画観ようよ」といえるような雰囲気ではないな。
 いかんねどうも。サ店を出るとオレはまた駅方面へ。暑さは大分やわらいでいるが、それでも額には汗が滲む。山交前にミジェーンの袋を持ったアムロ風の娘を発見した。どうやらバスから降り立ったとこらしい。
「どっか行ってたの? 」
「えっ誰ですか? 」
「いや、ボクは山梨ナンパ愛好会甲府支部のものだけど」
「そんなのあるんですか? へ〜」
「ウソだよ。そんなのあるわけないじゃん」
「なんだ…ウソなんだ」と笑顔で返す裕子(19歳、フリーター)は特にナンパに対して嫌悪感を抱いてるわけでもなさそうだ。こいつはナンパ慣れしていると見た。
「お茶でも飲もうよ」
「あっ、まぁいいですよ」と、簡単にOKが出たが、さて問題はここからである。どうやってホテルまで持って行くかが一番の難問だ。金髪で一見ヤンキー風に見える裕子だが、中身は意外と真面目で資格を取るためにアルバイトしながら勉強に励んでいるらしい。だが、オレが東京から雑誌の取材で来たことを話すと、途端に目を輝かせた。
「どんな雑誌なんですか? 」
「えっ、まぁサブカル系の雑誌なんだけどね」あまり深く突っ込まんといて…。
「そうなんですか〜。なんか大変そうですね」
「そう大変、実に大変なんだよ。裕子ちゃんがお手伝いしてくれると凄く助かるんだけどな〜」
「あたしに何かできるんだったら言ってくださいよ」
「じゃあ、よければホテルでゆっくりとお話しない? 」
 というわけで、また一人いたいけな少女を毒牙にかけてしまった。裕子のスリム(Aカップ)な肉体はまさしくオレ好み。しかも彼女セックスはかなり好きらしく、彼氏以外の男とも頻繁いしているらしい。まったく…。




 今回の甲府編、さすがに八月とあって暑さを克服しながらのナンパは容易ではなかった。Tシャツの替えが何枚あっても足りなかったよ。まっだけど最終的にはオレ好みのギャルを食することができて大満足の結果と成りました。


 甲府という果物の美味しい街
 それにしても埼玉といい千葉といい、東京近郊の県というのは今一つ街に活気が無い。女の子の口から出るのは東京へのコンプレックスがほとんど。卑屈な性格の娘が多いのも特色である。また市街でナンパするのなら車を持ってないとかなりの苦戦をしいられることは間違いない。夜11時頃になると、やり場のないヤンキー共が下品極まりない族車を駅付近に路駐して、同じ匂いのするヤンキー娘たちを誘っているが、成果はしれている。
 それにしても、山梨県知事は早急に健全な男女の出会いの場を設けることを検討すべきではないのか。テレクラも絶滅寸前に追いやられているし、これじゃ若者の欲求不満がいつ爆発して暴動がおきないとも限らない状態だ。だって遊び場とか全然ないんだもん。ダメだろこれじゃ。県庁所在地にしてこれでは山梨県全域となると、考えただけで息苦しくなってくる。ボクももう行きませんよ。


一日目
PM2:45 アイカ 十八歳 フリーター いかにもマジメそうなフリーターといった感じ。ニキビ面だったが可愛い。
PM4:00 突然夕立ちのためホテルで昼寝。
PM6:15 広子 二十二歳 OL 警戒心が異常に強いOL。だったら声かけられて付いて来るな。
PM7:40 ミサト 二十歳 OL 駅まで送って行っただけという情けない結果に呆然。こんなこともあるさ。
PM8:25  春香 二十歳 大学生 さとう珠緒に似た大学生。素直でとってもいい娘でした。朝までサンクス。

二日目
AM11:00 テレクラを捜しに隣町の石和まで足をのばすが、成果はゼロ。温泉街だというのゆっくりもできず。
PM3:05 英理子 二十歳 大学生 友達と待ち合わせしているから…とトゲのある言いかたをされ玉砕。
PM3:45 マキ 十九歳 大学生 ラクロス部の健康娘。たまにはこんな娘もいいが、そうすんなりいきまへん。
PM5:10 カオリ 二十歳 大学生 東京から来たというだけで警戒心アリアリ。もしかして連載読んでる?
PM6:40 裕子 十九歳 フリーター 結構素直なところが魅力だが、実はセックスはかなり好きらしく…。

甲府ナンパ一口メモ
ナンパするなら駅周辺かパセオ、岡島付近しかないのだが、どこもいかんせんショボイはショボイ。夜8時を過ぎると人通りが極端に無くなるので注意。

テレクラは車を持っていない人にはまさしく不利。と。言ってもコール自体恐ろしく少ないので行くだけ金の無駄。まだ伝言ダイヤルの方が期待できるかもしれない。
風俗はそこそこあるが優良店はどこも駅から結構遠い場所にある。インターネットなどで事前に確認しておく方が無難。また春日アベニューの呼び込みには付いていっては絶対ダメ。ボッタクリ多し。

女の子の質    ☆☆
女の子の数    ☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆

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