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風俗情報

 歌舞伎町@東京 02(3)

 先述の通り、このお店では一見さんによる写真指名が全くできない。一部の常連が風俗嬢と直接連絡を取ったり、また店側に確認を入れたりといった形でのみ指名が行われている。通常はお店側任せでしかも誰につくかは完全にタイムテーブルとのかねあいのみによって、事務的に決定が下される。
その日、扉の向こうで迎えてくれたのは超がつくほどの巨漢の持ち主Y。今まで様々なお店で、いわゆる「はずれ」をひきあて苦い思いを多々してきたが、この日のSに比べたらそれでもどこかしら愛嬌の片鱗を探すことができるレベルであった。Sは170cmほどの身丈にあらゆるところに脂肪を蓄えた100kg級のおデブ。のっけからやる気をマイナスレベルにまで落とし込ますような醜態ぶりで、思わず引き返そうかと思った程のどはずれ。
 体中に四散してしまった性欲と好奇心を必死の思いで拾い集め、一点集中で形にし努めて平静を装おうと奮闘しているこちらの様子を察してだろうか、彼女が出来る精一杯のベストスマイルで
「とりあえず、服脱いでそこの籠に入れてください。寒かったでしょ?外は。」
と、この手の子にありがちな性格はいいんだけど、いかんせん容姿がといった一番手に負えないタイプ。これで性格もくそだったらこちらもそれなりの対応をしてSモードに突入し、ひたすらいじめまくるのに・・・。
 シャワールームへ向かうがなぜか激しく連行される囚人のような惨めな気分に浸され、熱いシャワーでもその寒さの核のような物はおそらく消えないんだろうなぁという予感に睾丸が更に収縮していく。腰にタオルを巻いたままの格好がなぜか酷く惨たらしいような気がし、きっと自分の後ろ姿からは哀愁が漂いまくっているのではないかと思えた。
 ただでさえ狭いシャワールームに巨漢を押し込め、その中でこちらの体を洗うんだから一仕事。動く度に体が押し潰される格好になり、冷たいシャワールームの壁に背中をしこたま押しつけられた。その間にも彼女はあれやこれやと話に夢中になりながら狭いスペースで動き回る。大きく潰れ気味の鼻の頭に浮かぶ汗が妙に気になり、生返事しか返せなかった。

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