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 合法ドラッグレポ 01(3)

 この時はまだ、ラッシュのもつ威力の一部を垣間見たに過ぎなかったが、田舎の少年に過ぎなかった自分にとっては一連の動作とそれから得られる快感とに言い知れぬ喜びを持ったものだった。ただし、そのあまりにも短いトリップ時間と馬鹿にならない出費(当時は仕入れるとすぐに皆で回し吸いをした為、あの立ち上るような刺激臭がごく短い時間内で薄れてしまった。)の為、自然と疎遠になっていった。
 ふたたびラッシュと再会したのは社会人になった後の事だった。当時、ちょっとしたきっかけで知り合った知人がいわゆる「ハッテン場」によく出入りしていたのをたまたま知る機会を得たからであった。
「これって、昔よく使ったけどトリップ時間が短すぎない? だいたいなんでハッテン場にこんなのあるわけ?」
「これやりながらガンガン突くの。」
「これやりながらって、ラッシュ吸ってSEXするって事。」
「そう、そうすると射精が長くなるんだよね。」
 その夜に初めて全容を現したラッシュと向かい合う事となったのだが、この時の感動は言い知れぬものだった。御存知の通り男性の射精感は急激に上昇し、上ったときと同じ、むしろさらに急な下降線を描いて落下していくが、ラッシュを決めた時の射精感は上限を突き抜けさらに高みに達した後、頂上でしばらく停滞するのが特徴。今まで経験したことの無い射精感に恐くなったぐらいであった。この時は自分でしたのだが、後日早速本番で試してみた。

 射精の影が濃くなってきたところで、一度動きを止めベット脇に置いておいたラッシュを取り、フタをあける。刺激臭にペニスが呼応し、より硬くなるのが分かる。一度息を吐き出し、瓶口を鼻に近づけ思いきり吸いこむ。今度は息を小さく吐き、鋭く2度、3度と続けざまに気化した液体を吸いこみ、再び動き始める。
 まず最初に周囲の音が一斉に遠ざかり、自分の鼓動が急激に高まっていくのを全身で感じる。手先や足先が痺れていき、ベットのシーツとこすれている膝の感覚がまったく別の行為から発生しているような刺激に感じられる。

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