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風俗情報

  エロ業界Q&A(14) Date: 2004-01-07 (Wed) 
【ご質問】
「なぜ、世の男たちは生中出しをしたがるのでしょうか?また、なぜ生中出しすると実際に気持ちイイ満足感が得られるのでしょうか?自分自身、女性とのアナルファックであっても生中出ししたほうが確かに気持ちイイです」(金子真一郎)

【ご質問に対するお答え】
 以下、筆者なりに幾つかの原因を書きますが、それより何より、実際にゴムを使ってのセックスと「生」のセックスを比較すると、「生」の方がそれこそ圧倒的に気持ちいいですよね。なぜ?とか、その理由は?とかいうより現実>の揺るぎなき強み(笑)。これの前にはどんな考えも、追いつきません。問題の多い「生」及び「生中出し」なのですが、まずは「身体が本来はそのように造られているから」と考えるのが、順当ではないでしょうか。男は生で射精をし、女は絶頂と共に受胎をし、子供が誕生する。その子供を親が責任>を持って育てる。コンドームそのものは(恐らく)性病予防という点から発案&発展したのだろうと一応は思うけれども、途中から妊娠予防及び受胎調節に使われるようになった。これはどういうことかというと、何らかの理由で子作りを調節し、男女が妊娠の心配をせずに、性交期間をより長引かせるためだった。まさに、大人のエゴですよ、完全に…。というわけで、生殖と快楽が分離したのはコンドームが発明されてからというのが一応の定説です(筆者は売春が人類最古の転業である限り、この説は成り立たないと思ってます。コンドーム無きはるか昔から、人間は快楽主義に溺れていたと思う。つまり「性」には、源初的に子作りを放棄した無責任な部分があった。特に男には・笑)。)。

 そんなわけで、調節ができるようになると、さらに人間は性を楽しみ始め、今日も未だに楽しみ続けているというわけです。その分<無責任>さも広がって、本来、子育ての責任を取るべき「父性」や「母性」が揺らいでいるのは、今の日本を見れば納得でしょう。

 で、本来、身体が「生」性交をし、「生中出し」用に造られたものなら、それを止める役割をするコンドームに違和感があるのは当たり前のような気がします。ポルノやAVが、たとえ限りなく無修正に近く、「殆ど丸見え」でも、「完全には丸見えではない」という一種の不満というかストレスみたいなもの。モザイクやボカシがわずか少しでもあったら、僕らは「それでも、90%は見えてるから、いいや」と、それに慣れて、普通は諦めてしまいますが、実は諦めていないんですね(爆)。どっか、不満足感を引きずっているわけです。コンドームは、これと同じではないでしょうか。これを付けることによって妊娠や性病の心配が(100パーではないですが)なくなり、安心してセックスに没頭できる、という子は多いです。でもこういう子達は、男のゴムを付ける「不満感」が、分かってない。こう書くと女性から大ブーイングが起こりそうですが、でもやっぱりこの「不満感」は、筆者なども必ずあります(相手に性病の気配があったら、逆にこっちから付けますけどね・笑)。B

 で、さらにこの不満感をもっと具体的にいうと、男も女もオーガズムに達すると、医学的には男女共通して、0.8秒間隔で性器及びその周辺の収縮が、5〜8回続くといわれています。別項で述べたように、女性は毎回イクとは限りませんが、男性は必ず「毎回」イキ、必ず「毎回」同時に絶頂快感を感じます。さらに、精子は「勃起した時」以外には睾丸で作られませんから、勃起力が強ければ強いほど、そして勃起時間が長ければ長いほど、最大・大量に作られ、尿道に精液が通る、あの精通時の射精快感が高まるというわけです。細かい言葉にこだわるようですが、これが健康で若い男性なら、射精快感が「高まる」というより、身体それ自体が自然に「高めよう、高めよう」としているのではないでしょうか。生殖という機能からいえば、受胎に向かって、なるべく元気な精子をより多く発射し、なるべく受胎の可能性を大きくする、という意味で、若い体がそうなっているのはごく自然なことと思われます。だから、若い男性の射精は、大量でかつよく飛ぶのです(チクショ〜!・笑)。

 これを止める状態に事実上するのがコンドームであれば、コンドームは永久に男の感覚とは相入れないものかもしれません。ちなみにこの部分を見事なまでに解決したのが径口避妊薬ピルでした。余談になるけれども、この1960年代初頭に米国で開発されたピルは、(性病の予防ができないという点を除いては)ほぼ完璧な<革命>と筆者は考えています。しかし、これを崩してしまったのが<エイズ>です。この、20世紀から今日に至るまで、ウィルスとの闘いを僕らの身近なものとして認識させた(しかし、憎っき)エイズ・ウィルスのお蔭で、再び人類はコンドームの使用を余儀なくされたのでした(このエイズに関しては別項で…)。

 さて、前出した「不満感」の続きですが、この射精をコンドームによって止められているという感覚は、実際にコンドームを使用して発射した際の精液量と、コンドームなしで発射した精液量の「違い」にも表れてきます。いや本来は、一回分の射精量ですから、前出したように(精液の作られる)勃起時間や硬度が同じなら、射精量は変わるはずもなく、事実上は気のせいなんだけれども、ゴムを付けるとやる気のテンションは落ちるものです。AVが参考になるかどうかは分かりませんが、金子さんもご存知のように、90年に入ってからの(初期の)エイズ報道の影響もあって、1993〜94年頃から同業界でもゴム本番が増え始め、8〜9年前の1995〜96年頃からはほぼ100%近く、ゴム使用作品が当たり前のようになってしまいました。見る側としては、(他人事のような無責任な表現になってしまいますが)モザイクより面白くなく、一時期ポルノが衰退した一因も、このゴム使用にあったと筆者は考えています。いや、裏ビなどで「生」が当り前だった頃、僕らにはそれが当り前だから、ことさら「生」だからと感激したりすることは(正直)全然なかったです。でも今は、「生」だと(もち女優にはよりますが)感激して、筆者のレヴューも、評価が高くなったりしてます。面白いことに男優さん達も、ゴム使用だと射精快感が今ひとつらしく、顔射や口内射精などの描写も、迫力が今ひとつだったり、「生」よりも勢いも量も明らかに少なくて、1ランクも2ランクも(昔より)トーンダウンしてしまいました。ところが、たまに「生」ギャルなどが登場してる作品などでは、いやあ、飛ぶ、飛ぶ(笑)。それだけAVでも、ゴム使用がいかに男優のやる気や射精力を奪っているか分かろうというものです。これはホント、付けるか付けないかの僅かな差なのですが、AVの描写においては天地の差が出てきて、また現実のセックスでいえば、一時の快楽と引き換えに、妊娠・性病・エイズなどのリスクを負うわけだから、これまた天国と地獄ほどの差があるわけです。

 これはまさに鬼畜の暴言かもしれませんが(笑)、女性の体内に「中出し」する味を憶えてしまうと、「外出し」すら不満感が残り、ゴムなんてもってのほかです。本能としても、身体の生殖上の作りからいっても、そして精神的にも、支配欲や征服欲か、それとも一種の到達感とか達成感だか何だか知りませんが、「生中出し」の気持ち良さは、そんな感じですよね。子供ができたら<責任>を持って育てることを含め、相手を守ることが真の愛情とは頭で分かっていても、男の中出しの願望及び欲求は、これを超えた衝動として、男に迫ってきますよね。そしてこれも心ある女性からは大ブーイングが起こるかもしれませんが、男はけっこうこの衝動に対してかなり<無責任>に考えていて、真のリスクの選択は女性まかせ。逆に女性は「ゴムを付けて」のたった一言が言えない為に、取返しのつかない悲劇を被っているのが現状。女性の中には、その一言が言えないなら恋愛(ないしセックス)なんかするな、と思ってる人も多いと思うけど、筆者自身は、これはちょっと酷な話だと考えています。筆者は例えば性風俗においては、ぼったくりや性病、その他この業界で生じるトラブルの殆どは、そのリスクも<自己責任>も五分五分、俗にいう自業自得だと考えてますが、避妊とエイズは(少なくとも)女性に<自己責任>を問うのは、酷だと思っています。そのどちらも人間の一生を左右するだけでなく、後者などは命に関わること。しかし、快楽主義は男だけでなく、いわばその社会全体の責任で、結果として一人の女性の意思の弱さが招いた自業自得であっても、それを全部、その一人の女性の責任で片付けるには、ちょっと荷が重すぎる話です。どんな失敗や過ちにも理由があり、それをたぐっていくと、必ず、今の僕らの歪んだ社会に辿りつくはず。よく言われることだけど、「自分だけは大丈夫」なわけはありません。「生」好き筆者が言っても説得力は全然有りませんが(笑)。

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