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風俗情報

 ■エロ業界Q&A(18) Date: 2004-01-08 (Thu) 
【ご質問】
「私は56歳になるフリーライターですが、ストリップにはまだ行ったことはありません。やはりストリップ経験は無いが行きたがる若い編集者がおり、連れて行ってあげようと思いました。一応楽しみ方を頭に叩き込んでおきたいのですが、平先生ご教授おねがいします。ところで、私たちのような初心者と先生のような熟練者では楽しみ方も異なりますか?」
【ご質問に対するお答え】
 ストリップは実にここ20年以上も、ほとんど変化がありません。平成に入ってからの事件といえば、都内の劇場はビデオ撮影が禁止になったことぐらいですか。今やほとんど誰もがビデオカメラを持っていて、はやりのカメラ付き携帯も普及しているので、撮影が解禁されるとまた違った動きも起こるのでしょうが、残念ながら業界は“十年一日の如く”で、批判的に言えば、完全にマンネリ化しています。
 でも、業界が悪いのではなく、観客が悪いんだと思いますよ。ビデオが禁止されたのだって、そのテープを自分個人の楽しみで留めておけばいいものを、テープを裏ビデオ業者に流したり、ネットに流して無差別に見せたりするから、問題が起こるのです。筆者が一番頭にきているのは、そういう心ない一部の人間のために、せっかくブームになりかけた楽しみが奪われてしまったからです。風俗が摘発を受けたり、裏ビデオが摘発を受けたりするのも、こういう一部のバカどもが原因であることが多く、困ったことです。
 もちろんストリップは高尚な趣味とはいえませんよ。しかし、家族には言わず、人目を忍んで行くにしても、それはやっぱり「好き」だからで、そういうファンが業界を支えてきたわけです。おそらくそういう人には、テープを裏ビデオ屋に持ち込んだり、ネットに流したりするする人はいないでしょう。他の風俗やポルノも同じですが、そういう人たちばかりなら、何の問題も起こらないハズですが……。
 ただし、さらに厳しくいうと、業界にも問題がないわけではありません。ストリップの楽しみ方というのは、(簡単なようでいて)けっこう難しいです。ひいきとか強烈なファンのコがいない場合、今のストリップは(残念ながら)昔ほど楽しめません。全くイヤらしくないからです。こういうことを書くと、踊子さんたちから総反発をくらうかもしれませんが、「男を必ずボッキさせよう」という意識や努力に欠けています。ちょうどそれは、男が女に感じるセクシーと、女が男に感じるセクシーが違うように、もっといえば、女が感じるセクシーとは、自己陶酔や自己満足的なものが多く、言ってみれば自分で自分に感じているようなもので、今のストリップの踊りも、どちらかというと自己陶酔の極致に近いものがあって、きれいではあっても、イヤらしくはありません。踊子さんたちに言わせると、「それをこそ目指している」そうですが。
 もちろんこれは、ストリップという特殊職業的な事情もあって、つまり、本来の、本来のですよ、ストリップは、その本質をいえば「性器を晒してナンボ」だったのですが、踊子さんたちが実に長い間かって、その卑賤(ひせん=社会的地位や身分が極めて低いこと)の部分を、(芸術とまではいいませんが)少なくとも、社会的にもいち職業として高めようとしてきたたまものが、今のストリップなのです。
 途中には、この業界にも苦い過去がありました。つまり「性器を晒してナンボ」ということを業界が客のニーズに合わせ過ぎてしまうと、タッチ、入れポン(天狗の鼻の形をしたハリガタを入れる)、本番マナ板、そして獣姦ショーまで、「踊りを見せる」という部分からどんどん外れ、昭和50年代初頭に大弾圧を受け、昭和52〜53年には、パンツを取らない踊子のいる劇場まで出てくるしまつでした。そういう経緯から路線を変更して、ストリップはせいぜいベッドショー(と昔は言った。オナニーショーのことです)止まり。その中からオナニークィーンと呼ばれた美加マドカや清水ひとみが出てきたのです。ま、過ぎたるは及ばざるがごとしの「反省」があったわけです(ちなみに、このオナニーショーですら、当局に目をつけられ、清水ひとみは数々の苦難の道を歩むことになりました。詳しくはご本人の書いたものなどを読んで下さいね・笑)
 平成に入ると、AV系のギャルがどんどんこの業界に進出してきます。名前を挙げていたらキリがないので省略しますが、それと共にポラロイド撮影ショーが全盛となり、先ほど話をしたビデオ撮影ブームにまで行きかけるのですが、前述したように、その先へ進む道は閉ざされてしまいました。
 AV系ギャルのストリップ界進出については、AVもストリップも「性器を晒す仕事」という意味では同じですが、これが似て非なるもの。(AVにはモザイクというものがあり、視聴者やファンの目に)直に性器を晒すわけではありませんから、今でも生粋の踊子さんとAVから進出してきたコでは、意識が全然違うでしょう。踊子さんのプロ意識(プライド)は、性器を人前に晒すことを職業に選んだゆえから生じる独特のものです。イメクラやヘルスなどではなく、ソープやピン差炉など、どちらかというと職人芸や技(わざ)が必要とされる風俗も同じ事が言えます。
 伝説のソープ嬢、伝説のピンサロ嬢、伝説のストリッパーは数あれど、伝説のヘルス嬢とか伝説のイメクラ嬢は、あまり聞いたことがありません。もち、この分野も歴史が長くなってきたので、そういわれるコもいないこともありませんが、これは差別していっているのではないですが、「格」が違うような気がします。ま、歴史の長さが全然違うから無理もありませんが……。
 そういうわけたで、今は大雑把にいうと、この業界も二極化していて、人気AV嬢及び伝説系の人気踊子を配して興行を組む劇場と、(どちらかというとですが)タッチ、レズ、SMなどを含め、本番すらじさない過激興行を組む劇場とにわかれています(これら過激興行系の劇場には俗にいう<ピンク個室>もあって、踊子さんが抜いてくれたりもします)。Q氏のように編集関係の若い方を連れて行くのなら、Q氏ご自身が昔ファンだった有名AV嬢多数出演するような興行が良いのでは。ポラ全盛で、せいぜいあってもタッチ程度のソフトサービスしかなく、あくまで踊りがメインですが、後遺症が残らないと思います(爆)。とりわけ新宿の都心に近いほど(摘発のため)ソフト路線が多く、地方に行くほど過激になります。都心はオナニーショーすら本気っぽくやってくれない(出来ない!?)ですから、近郊を選ぶなら、これを目安にするといいでしょう。ちなみに楽しみ方というのは別になくて、好きなコ&気に入ったコがポラ撮影をやっているなら(女のコによって500円と1000円とがあります)、それをやってみるのも一興でしょう。筆者も50枚ほど持っていますが、なるべく「顔を入れるポーズ」を選んでやって下さい。性器ドUPなんてのは彼女たちのプライドを傷つけてしまうからです。それと拍手は惜しみなく。踊子さんにとっては、これが生き甲斐だと筆者は確信しています。
 さらにちなみに、初心者と熟練者の違いということですが、これもなかなか難しいです。寄席などでも「うまい」というのと「くだらない」けど、何かおかしいというのは違うでしょう。あれと同じなんですね。うまい踊子が必ずしも(その観客が感じられる)セクシーとかイヤらしいとかかんじられない場合もあるし、踊りもヘタ、オナニーショーもヘタだけど、何かこのコは(身体つきがあるいは体の動かし方が)イヤらしいとか。つまり僕らは、単純にそして純粋に女の裸を「楽しむ」ということはもう出来なくなっていて(笑)、不純な目でしか見れないわけだから、初心者も熟練もないです。勃つか勃たないかは、その人の好みや対象によって千差万別なのと同じで、踊子それぞれ、好みもそれぞれではないでしょうか。筆者のようにある程度見ていると、踊りがうまいとか、このコはストリップ儀容界に合っているとか合っていないとか<自然に>わかるようになりますが、それと筆者が個人的に気を入ってえらく勃起する(笑)のとは、また話が別です。今は残念ながら、本気でオナニーをして、館内が見ずを打ったようにシーンとなり、思わず生唾をゴクリと飲ませてくれるような名手は(残念ながら)1人もいません。ひたすら明るく、ひたすらやかましいだけです(笑/追っかけがうるさいです)。

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