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風俗情報

 ■エロ業界Q&A(19) Date: 2004-01-08 (Thu) 
【ご質問】
「女性の潮吹き、あるいは最近流行りのオトコの潮吹きについて詳しく知りたいです」(宗像修司・コンドームメーカー社員 48歳)

【ご質問に対するお答え】
 AVで<潮吹きブーム>なるものが到来したため、本気度高いエロからますます離れてしまっている、というのが筆者の考えで、Q氏には申し訳ないですが、平は潮吹きにちょっと批判的なのです。潮吹きは昭和47〜48年頃に窪園千恵子という女性が潮を吹くということでマスコミに注目され、実際、同女は東映系のピンク時代劇でそれを<再現>披露するなどして、一躍有名になりました。もちろんその潮吹きシーンは偽者で、噴き出しポンプのようなチューブを股間に貼り付け、1升とか2升とかいった大量の水を空中高く噴射するという、ほとんど冗談のような世界で、これだったらストリップの本物の「花電車ショー」(膣内からタバコの煙を吐く。膣内に入れた吹き矢を飛ばして風船を割る。膣内に差した筆でお習字をする等々の膣芸の総称)の方がよほど偉大なる(笑)秘芸だと思ったものです
 実際の潮吹きは、知られるように「Gスポット」関連の話から生じたものです。Gスポットは終戦直後に西独の産科医グレフェンベルグ(英語読みではグレフェンバーグ)が提唱した性感帯で、女性が正常位で寝て、男性が指や性器を挿入すると、膣内の(腹側)4〜5センチ上部にある50円玉大のスポットが刺激され、これを、唇、乳首、陰核(クリトリス)に次ぐ第4の性感帯だと主張するもので、博士の頭文字をとって「Gスポット」としたものです。もち、これは医学的立証が難しく、賛否あって、どちらかというと否定されていました。
 このGスポットの存在が蒸し返されたのは、昭和60年前後に開かれた「世界性科学会議」でした。これは今でも毎年開かれている権威で、老人の性や不感症など性の世界における割と重要なテーマを発表したり討論する会議なのですが、前出の何回目かの会議では「女性も、男と同じように射精(=イジャキュレーション)する」という、レズにおける潮吹き(?)フイルムが実際に紹介され、日本の週刊誌などでも取り上げられました。この説では、女性が前出のGスポットを刺激されると、おなじみのピッピッと謎の液体を噴射する(例もある)ということで注目されました。さっそく、その直後には米国ポルノで「Gスポットの女」という洋ピンが公開されましたが、やはり筆者の印象では、これは放尿でしかなかったですが〜。
 あまり知られてないことですが、例の「名器」とされるものの中にも、この潮吹きは入っていたように記憶しています。名器の多くは膣の締り具合を表現したものが多いのですが、女性が(ここが重要だと思います。)あまりの気持ち良さに感極まって、思わず放尿してしまうという状態、からきている話がそもそもで、つまり感度がいい女の中には<特異体質>としてそういう女もいる、ということは医学も否定していません。どういうデータかは知りませんが、一説に、2000〜3000人に1人は性行為中に放尿(というより失禁)してしまう女性がいるとされています。
 そんなわけでAVにおける潮吹きの仕掛人的存在、加藤鷹は「放尿否定説」で、医学界は「失禁説」というのが今のところの結論です。以下は筆者自身の考えなので、科学的な根拠はないけれども、参考にしてみて下さい。
 そもそも(加藤鷹に代表される)潮吹きが潮吹きたるゆえんは、@明らかに、ジャ〜ッっと出るような放尿ではなく、潮吹きの場合はピッピッと(男の射精のように)小刻み吹くこと、Aその液体は無味無臭であること、Bとはいうものの、その液体は愛液のように涌いて出てくるような出方ではなく、また明らかに愛液より分量が多いこと(しかし放尿ほど多くはない)等々が根拠のようですが、なるべく客観的に筆者はこう考えています。
@Gスポットは腹側の上部に位置し、女性の膀胱に(恐らく)隣接している。Aそこを(特に)指などで圧迫されれば、強制的に尿意が催される。B女性は(男性もですが)エチケットとしてHの前には放尿は済ませているが、そもそも尿というものは、2〜3時間かけて少しずつ貯まるもので、膀胱が「完全に」空っぽになるというのは排尿して10分か15分ほどのこと。30分もすれば、少量とはいえ尿は少しずつ貯まり始めている。Cその少し貯まった尿が圧迫されて出るから「放尿のように大量」ではない。Dさらに言えば尿は時間が立てば立つほど濾過(ろか)されて濃くなり匂いもきつくなるが、少量ずつ貯まり始めた時間の早い尿は、透明かつ無味無臭である。寒い場所などでトイレが近くなったり、お酒を飲んでトイレが近くなったりする場合の尿が、それが頻繁で時間も短ければ短いほど、無味無臭に近い水のような尿が出るのは誰しも経験があるでしょう。Eこうした1〜5に至る尿が、例えばチョロッチョロッとかピッピッと小刻みに出れば、逆説的に言えば、「潮吹き」とどう違うのか? どこに違いがあるのか? でありますよね。つまり潮吹きはその状態から言っても、早い時間にも膀胱に貯まった少量の尿に限りなく近いんであります。
 しかし、この話に決着をつけるのは、もっと簡単です(笑)。ちょっと考えてみればすぐに分かるんですが、潮吹きは一体「どこの穴から吹いてる」のでしょうか(笑)。これを考えれば、答えはおのずと導けます。
 もしそれが「尿道」からなら、確かに男性は同じ尿道から尿だけでなく精液も射精しますが、これは知られるように金玉(睾丸)前立線で作られて精液が出来上がるわけですので、女性の「尿」と「潮」が異なるというのなら、男性の金玉や前立線と同じように、女性の臓器の中に「潮」なる液体を製造かつ(吹くほど大量に)貯蔵する器官があるのか〜残念ながら(?)筆者は生まれてこの方、女性の膣内にも、膀胱内にも、尿道内にも、尿以外の、つまり「潮」を吹くほど大量に作り、かつそれを貯蔵しているという「器官名」を聞いたことがありません。つまりもし潮が尿道から出てくるのであれば、これは尿としか考えられないのでありますね。
 では、潮はもしかすると「膣」内から出てくるのか(笑)。これも知られるように、愛液は膣から涌くとされていて、愛液の中にも2種類あって、女性の場合も、男の先走り汁というかガマン汁に相当する、カウパー氏腺だかバルトリン氏腺だか忘れたが、そこからまずおなじみの(糸を引くほど)トロトロの液が出て、これはペニスを膣に招きいれやすい役割を果たしています。次にAVでもおなじみの(ピストン性交中にペニスにベトベトに付着する)白濁液上の愛液なるものは、これは(男と同じ)恥垢と呼ばれる白いかす状のものと、医学用語でも使われる膣内分泌液の混じったものが、ま、普通いう「愛液」といわれているものです。ではこの膣内分泌液なるものが「潮」なのか。答えはブーで、夢を壊して本当に悪いのだが、この膣内分泌液とされるものは、子宮口付近から少量出るいくつかの分泌液と、そして成分としてはその大半以上が膣壁から涌いてくる水分(成分は汗と全く同じと医学的にも立証されています。)なんですね。愛液の正体はほとんど「汗」なのでした(笑)。
 したがって、これまたいくらその女性が「汗ッかき」とはいえ、ピッピッと飛ぶほど出るとは思えないし、かつ、愛液の基本はあくまでいくつかの分泌液が混合したドロドロ状のものをいうので、飛ぶような性質のものではない。こうして考えると、どうしても筆者には、潮は単なる小便で、いわゆる「潮を吹く」というのは、前記した「失禁状態」と考えざるえません。と全面的に否定しておきながら、少しだけフォローすると、ま、潮吹きにしろ、名器伝説にしろ、抜かずの3発(笑)にしろ、「性を大らかに楽しむ」という意味では、この手のファンタジックな説があっても、全然問題はないです。ただこれらがAVなどで見せ物やショウのように様式化、形骸化してしまうと、面白みがどんどん減っていってしまうわけで、あまりはやり過ぎてもいかがなものだろう。とりわけ潮吹きは、相当ムチャクチャに女性器を責めたてるものだし、潮を吹いたからその女性が快感を感じているというわけでもなさそうです。男がもし女に潮を吹かせて、それで「いかせた」とか「俺のテクニックはどんなもんだ」みたいな考えを抱いてしまうなら、逆に潮吹きプレイは、AVの特殊な一プレーのままで、一般には絶対に受け入れられないでしょう。ものすごく生意気なことをいうようだが、女は乱暴なプレーでむりやりにいかせるより、心理でいかせた方が、女の方もいきやすいのでは〜〜と、筆者は最近考えています。
 あと、筆者は不勉強で初めて目にしたのだが、「男の潮吹き」って、何ですか?小便を精子が射精するように小刻みに出すことなら、筆者もできるけど(笑)。何かそれとは違うものなのでしょうか。Q氏であるM氏さん、次回でも構いませんから、もう少し、具体的にご質問ください。(例えば何かで見たとか、ご自分も体験してみてください。とか、etc。)

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