■エロ業界Q&A(25) | Date: 2004-01-08 (Thu) |
【ご質問】
立ちんぼについて教えてください。大久保では見たことがありますが、いまいちよく分かりません。暗いし、顔を凝視すると失礼かなと思い、観察することも出来ません。立ちんぼを買うと犯罪になると同僚から聞いたこともあります。立ちんぼと出会える地域、傾向、時間帯、立ちんぼの楽しみ方なども教えて下さい。
【ご質問に対するお答え】
いわゆる立ちんぼは筆者のもっと苦手とする分野で、筆者は、裏文化は社会の一部が支えていかないとならないと考えていて、その使命感も非力ながら持っているつもりですが、ダイレクトな「売春」(買春)だけは、余り世の中に蔓延(はびこ)らない方かいいと考えています。国家が売春婦を認めてしまう欧米の一部のような極端な例は別としても、立ちんぼをいわゆる素人がまともに扱えるわけもなく、結局は暴力団の介入を容易にし、そこから生じる金は、巡り巡って他の犯罪の資金源になってしまうからです。そんなことを言ったら、筆者が関わっている裏ビや薄消しのレビューの仕事も、暴力団は裏面に出て来ないだけで、究極はそこが牛耳ってるともいえますが、少なくとも日本のポルノや性風俗は(特に戦後は)警察当局の努力もあって、他国から比べたら相当に暴力団を排除してきたと言えるのではないでしょうか。その当局の摘発の歴史こそが、日本の性風俗の歴史でもあったといっても過言ではありません。計らずも当局の摘発とポルノ未解禁という状況が、逆にポルノや性風俗を今のように「発展」させてきたわけです。
立ちんぼの存在は、筆者はいつもいうようにこれも「国際化」だと思っているし、その時代の流れまで否定する気はありません。恐らくまだ多くの東南アジアの売春婦達は、すき好んで売春をしているわけではないでしょう。日本のように、好奇心(や刺激を求めて)や、同じお金のためとはいえ、男にダマされたというような自ら招いた感覚とは雲泥の差で、立ちんぼの背景には強制及び管理売春の「悪」が存在しているはずです。どっちが良い悪いではなく、やはり比較すれば、日本の性風俗の方が 「発展」していると思います。これは差別ではないし、立ちんぼの彼女達に責任があるわけでもないのですが、彼女達の存在とシステムは、そういう発展を壊すという形で存在しています(今のところ)。だから筆者はいつも言うのです。日本に来ている彼女達に「資格外活動」などと制限を加えるのではなく、ホステス業だって性風俗業だって(ダンサーや歌手や踊子と限らず)もう少し広く認めればいいじゃないですか。つまり「相対的に」立ちんぼの数を減らしてしまう。
時間もかかるし、そんな事は外交上も出来ないかもしれないけど、筆者はそういうソフトライディング的な立ちんぼ=ダイレクトな売春の減少を願っています。暴力団や外国犯罪組織の資金源を絶つという意味でも、このことは急務です。
それとは別に、しかし現実に日本は立ちんぼ天国です。買春しても客が罰せられないのは(従ってQ氏の立ちんぼを買うと犯罪になるというのは、少なくとも法律上は間違いです)裏ビをかっても客が罰せられないのと同じです。欧米では客も罰金を課せられるという「男女両罰」を導入しているところもありますが、売春に有効な解決方法なんてありません。結局話は堂々巡りになりますが、その国が「売春を撲滅するため」にどれほど本腰を入れてるかではなく、売春に関わってくる「犯罪組織の撲滅にどれだけ力を入れているか」が、前出した国差というものです。全然話は変わってしまいますが、今夏、一番気になった事件は、早大サークルの強姦事件でもなく、長崎の中学男子による男児殺害でもなく、赤坂の小六少女4人監禁事件でもありませんでした。「秋葉原に行ったらたくさんのゲーム店や性風俗店があった。こういう店が日本をダメにしている」と感じて、ネットで得た知識で爆弾を作ろうとして捕まった少年の事件です。本当はやろうとしたことや目的に短絡があって、筋道も立っていなければ、のちの自分の身が(本当は)どうなるかも全く分かっていない、(妄想や幻想というよりも)若い少年特有の「正義感」みたいな激情だけが生んだものだろうと、一応の(これでも)好意的な解釈はできるものの、それがテロの中でももっとも愚かで卑劣な爆破」という発想に「結びついてしまっている感覚」が恐い。ついに頭が悪く、凶暴なだけの本当の意味での「新・人類」が出てきたなという感じがします。
なぜこのようなことを書いたかというと、この少年の極端な発想(あるいはそれを抱いてしまう世の中のイメージ)を作っているのは、僕ら大人だからです。日本を本当にダメにしている(ないししようとしている)政治屋は、あえて言わなくても分かりますよね(笑)外務省の役人宅に爆弾のようなものが仕掛けられ、それを石原都知事が容認する発言をする。恐らく背後にあるのは、狂仿敵右翼というよりも、日本に戦前から脈々と続くアジア 蔑視の差別人種と思うけれども、そういう真の「悪意」がテロという行為で自分の意にそぐわない物を「排除」していこうというような風潮が、単純で余り頭のよくない少年に直接・間接、影響を与えているのは事実だろうと思います。そういう悪に具体的な対抗策をもてないマスコミの報道の仕方や、警察能力の低下。つまりこの悪意あるテロリストを含め、真に日本をダメにしている本当の「犯人」を見極める能力が、この少年にはなかったわけですが、その直情的なやり方だけは、明らかに僕らの今の社会のイメージを真似たものなのでした。これこそ本当の意味で「悪影響」というのではないでしょうか。
筆者は冒頭に書きました。立ちんぼを買春しても、客は(法律上)罪にならないと。しかしだからといって、買っていいということではないですよ。少年が秋葉原のゲーム店や性風俗店を見て「これが日本をダメにしている」と印象づけてしまうほど、ゲーム店も性風俗店も、病んだ社会の象徴であることに変りはなく特に、少年の歳からいって行ったこともなく嫌な経験をした思いもない「性風俗店」というものに、爆弾で爆破してしまおうというほど常軌を逸した敵意(?)ないし敵対視してしまうからには、やっぱり性風俗などの昔でいう「悪所」は「悪所」として、余りにも堂々と表立っては出てこない方がよろしい。
本テーマの立ちんぼだって、僕らは彼女達を見れば思わず鼻の下が伸びて食指が湧くが(笑)、くだんの少年のように、これが日本をダメにしていて、ホテルごとぶっ飛ばしてやろうなどといった(大人とは全く)別の見方をしてしまう少年だっているわけですね。立ちんぼのせいでもないし、買春客のせいでもないし、これを取り締まらない警察のせいでもないし、こういう少年を生んだ「教育」のせいでもない。しかし逆に上の全部のせいでもあるのです。
有名なM・スコセッシ監督の「タクシードライバー」を見た人は多いと思います。ベトナム帰りの中年男(R・デ・ニーロ)は、一目惚れした女をポルノ映画に誘ってしまうような、恋愛下手な中年男だ。この点からすでにこの男の頭の中がどこか破錠していることがわかります。それは狂気とかストーカーとかいうべきものではないけれども、一般常識的なノウハウが頭に入っていず、一種、少年のような無邪気な感覚すら窺えるが。しかし、やはり破錠は破錠で、彼は最後に、大統領候補の暗殺に失敗、一転して少女売春婦のヒモとドンパチやって一躍、ヒーローになってしまいます。社会をダメにしようとした大統領候補暗殺未遂と、社会をよくしたという売春婦のヒモ征伐とが「薄い一枚の皮で表裏一体化」しているのです。つまり男は一歩間違えれば、希代の悪人にもなっただろうし、希代のヒーローにもなった。結果はどうあれ、どっちに転ぶか分からないその危うさや脆(もろ)さ。そして何かを考えているんだか分からない現代人の恐ろしさを見事に描いていて、この作品は20年以上も前の作品だが(ちょっと古すぎるかな。制作年度は忘れた。笑)、その今日性は逆に年々強まっているくらいです。
つまり何を言いたいかというと、僕らが今では当たり前だと思っているポルノや性風俗も、見方一つで、テロの対象にまでなるという「暴力」の時代にきているということ。逆にいうと、僕らは立ちんぼを買っても罰せられないが、(上のような頭の狂った人間の狂気のような形では御免こうむるが)何らかの形で犯罪に加わり、一種悪いことの「共犯」関係であるという「後ろめたさ」(笑)ぐらいは、もって欲しいものだと思います。
これは皮肉や嫌味で言っているのではなく、Q氏は立ちんぼ嬢の「顔を擬視すると失礼かな」と思う位の方なので、きっと、優しい方なんでしょうね」。文言から察すると、まだ立ちんぼを買ったこともない様子で、筆者としては他の安全・安心な風俗から入ることをお勧めします。なぜなら、他の性風俗で少しでも遊び慣れた人は、立ちんぼだってスンナリいつでも買えます。少し厳しいことを言うようですが、「顔を擬視すると失礼かな」と思われたそうですが、これから自分が金を払って楽しもうと思うなら、マジマジと見つめて、選択眼を厳しくして(笑)、堂々と見てやればいいんですよ。向こうだって常に客を「値踏み」しているんですから。そういう意味では、損得がハッキリしていて、(少し大ゲサですが)性風俗の中でも立ちんぼはもっとも弱肉強食の荒々しい世界です。だからこそ昔の人は、そういう殺伐とした感じを嫌って「粋」(いき)に遊ぶということで、金に糸目はつけなかったり(宵越しの金はもたない)、そこから「苦界」に身を沈めた女たちのものの哀れを「情緒」タップリに味わおうとしたのだと思います。これは決して「同情」ではないんですね、金を汚さないことに使っているということに対する一種の自己防衛反応、ま、尽き詰めれば男の単なるエゴと自己満みたいなものなんですが(爆)。
立ちんぼのメッカといわれるところは数々紹介されてますが、移動するんで「その場限り」が条件と思って下さい。今でも中国、タイ、ラテン南米系、ロシアン系(ルーマニア人ばっかりです。本当のロシア人はロシアンパブが多い)と人種は色々。時間帯によって人種が変わったりもしますが、縄張りを知る方が早いです(これは実際に現地で観察するしかないです)。値段の交渉は深夜(とくに明るくなる前)が、アブれたコが多いので、値切ればフェラ5000円+本番5000円の1万円というところまで下がるケースもありますが、鶏セックスで味気ない(と、筆者は一体いつから断定した口調になっているんだ・笑)んで、せいぜい値切っても1・5ぐらいまでがベターです。中国女性はフェラは嫌いますね。ラテン嬢は当たり外れも多いですが、オーバーです(気はいいけど)。ロシアン嬢(=ルーマニア)は見た目ハデですが、サービス内容は日本式にそってます。お国柄で、素朴さや素直さがあると思いますよ。
とにかく立ちんぼ遊びの最大のコツは、女のコを軽く選んで、軽く一発抜き、文字通り「軽くなって」サッサと帰るのが、実は彼女達にも一番負担がないいい客なんですね。弱みを見せればツケ込まれるし、無口で口数少ないと警戒されてサービス悪くなるし、といって値段の交渉で粘ったり、仕事のことなど含めて根堀り葉堀り聞いたりするのは嫌がられます。日本語の通じる日本女性との性風俗をイメージすると難しいように感じるかもしれませんが、大人しそうなコでなく、明るく元気なコを選ぶのは基本じゃないですか。これはあらゆる風俗に共通していえることですが、何らかの事情で性凡欲をしているコたちはやはり、客を選べないからなおのこと、いい客ならその共有した時間を目一杯楽しくすごし、いわゆる「憂さ」(うさ)を忘れたいと思っているのは、実は客も同じで、だったらそのわずかな時間でも2人して目一杯「楽しくやろう」と努力すれば、ナーンも問題ないじゃないですか。それができないのはどっちかに原因があると思いますが、それを女の子のせいとおもっちゃうのは責任転化というものです。「飲む」と「買う」は違うという人もおりますが、ノリは同じです。気があったらノリを外さず、とことん、パーッといけばいいんです、パーッと(笑)。