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風俗情報

 ■エロ業界Q&A(32) Date: 2004-06-04 (Fri) 
【ご質問】
バイアグラや媚薬・精力剤とSEX、麻薬とSEXについてご指導ください。

【ご質問に対するお答え】
 媚薬や精力剤には懐かしい思い出がある。といっても、筆者が中年に達して精力が衰え、媚薬の類を用いて、妙齢なる美女と一夜を共にし、一生忘れられないようないい思いをした。なんてロマンティックな話ではない(笑い)。正確に言えば、媚薬や精力剤の「広告」に関する懐かしい思い出だ。
 筆者がオナニーを覚えたのは、小学4年(9〜10才)のある出来事がキッカケだったのだが、それはまた別な折りにお話するとして、殆ど猿のようにコキまくったのは、小学5、6年から中学〜高校までである(昭和30年代中頃〜40年代前半)。
 最初は物理的な刺激、それから徐々に「性欲」というものを自覚し、とりわけ中・高の頃は、目から入ってくる刺激が定着していった(=多分、これこそがのちの性癖・性志向を形作るプロセスだった思う)最も重要な時期で、ちょうどその頃に、すでに故人となった伯父が所蔵していた「エロ本」で、筆者は日夜オナニーに励んでいた。で、当時のエロ本といえば「夫婦生活」に代表される読み物形式のエロ本で、写真は極めて少なく(今とは隔世の観がある)、そうした本の中の広告に、媚薬や精力剤の類に関する広告があったのだ。いわゆる"大衆小説"の元祖といわれた梶山季之がわざわざ南米まで買いに行ったといわれるヨヒンビン。中国4000年の歴史を持つといわれた喘王(ズイファン)、そして、日本ではもっとも有名なすっぽんの生血。他にも鹿の角や高麗人参などが良く知られている(ちなみに当時のエロ本の広告で頻繁に宣伝されていたのが、肥後ズイキ。小芥子(こけし)の絵が描いてあって何のことか当時は分らなかったのだが、要は張型のことで、今でいうならバイブの前身の広告などが今でも目に焼きついている)。
 のちに『薬事法』が改正され、これら媚薬や精力剤は、医学的な効能を露骨に広告してはならないとされ、さらに成分などもこと細かに明記しないと罰せられるようになった。もちろん、このことの良し悪しは別として、今では媚薬や精力剤の類は、結局のところ招待がバレ(笑)、多くは民間に伝わる食品系、医薬品としては男性ホルモン系及びED治療薬としてのバイアグラに代表される性障害治療薬に分かれる。
食品系は動物、昆虫、植物系などに分かれ、その多くは健康食品と大差はなく、健康が増進すれば精力もつく(?)というわけで、法には触れないが、かといって効かなくても反論できない状態になっている(笑)。イワシの玉も信心から、というわけで、もちろん筆者にも文句はない。効いたと思った人が勝ちなのだ、この手のものは。
 男性ホルモン系は、主に塗り薬が中心で、他に服用薬や注射もあるが、(あくまで説なので真偽は不明だが)常用するとだんだん効かなくなるという依存性が指摘されているのと、これはオカマの世界での通説だが、注射などで(この場合は女性ホルモンだが)打ち続けていると、癌のリスクが高まるというのは有名な話だ。これはピルなどでもいわれたわけだが、体内で生成されるホルモンのバランスは、加齢とともに減少するように出来ていることにも何らかの人知を超えた摂理があるのだろうから、精力といったものは、年齢に「不自然」であってはいけないのかもしれない(が、この点は後述するが……)。
 余談になるが、このホルモン系はやっぱり、ある程度効くわけである。あれはテレビ番組でやたらオカマがもてはやされた7〜8年前のことだ。ある週刊誌で、そのオカマ・ブームにあやかったかどうか知らないが、ある有名な男性ライターが、果敢にも「女性ホルモンを打ち続けるとどうなるのか」を自ら体験した。
 月に何回か注射を打つうち、やはり身体全体が(皮下脂肪で)ポッテリしてきたそうである。乳房も心なしか膨らみを増し、ヒゲも生えてこなくなった。ここまでは誰しも予想がつくだろうが、筆者が感心したのは「精神面」の「効果」だった。まず、モノグサだった彼が俗にいうマメになったという。出不精だったのが、やたら外出したくなり、めったやたらに人と喋りたくなったという。歩いていても人と喋っていても、見るもの聞くもの、とにかく全てがウキウキ気分で、風呂に入っていても知らず知らずに歌が出てしまう、というのだ。
 要するに、身内から(男性のときには味わえなかったような)気分的な高揚感が感じられたというのだ。うろ覚えで正確な記憶ではないが、「街中で見かけるキャピキャピ(今は死語だが当時はこう表現した)気分の女たちは、(ホルモンで?)こういう気分を味わっていたのか」と、得心がいったというのだ。話を面白くするための誇張もあるのだろうが、なるほどという部分も確かにある。異性のホルモンがどれほどその人間を「精神面」まで激変させるかは医学的にも立証されてはいないが、更年期や糖尿病の治療に実際に女性ホルモンが使用されており、それが病気を(ある程度)実際に治療させたり、苦しみを救うという点では、ホルモン療法は(効くというより、ある種の)効果が、確実に「出る」ことは間違いない。
ちなみに逆に、男性ホルモンが病気治療に使用されているというのは、(筆者の不勉強からかもしれないが)あまり聞かない。女性ホルモンほど、前述したような目立った効果がないからかもしれない。
 例えばピル。これも早い話、妊娠中の時にしか増えない女性ホルモンを投与し、「妊娠中だから妊娠しないぞ」とウソの信号を送ることによって、いわば「体を欺く」わけである。
日本で低用量ピルが解禁された(平成11年9月)時、筆者がもっとも驚いたのも、この点だった。薬というのは体まで騙すことが出来るのか、しかも(99%の効果からいえば)こんな高精度に……と。
 もちろん、オカマ、すなわち女性ホルモンを永久に打ち続けるという話は、前述したような感心してしまう話ばかりではない。ホルモン療法自体の深刻な副作用として、躁うつ症があるということもよく知られている。これもあくまでも噂だから軽々には書けないが、自殺者が多いなんてのも、よく聞く話だ。
 筆者は性同一性障害という言葉は余り好きではないが、元々、どんなに明るいオカマでもレズでも、同性愛そのものに差別や偏見という外圧的な苦しみがあるだろうから、それに輪をかけて薬の副作用で躁うつ症を生じるとなれば、これは一刻も早く、その外圧だけでも社会が取り除かないと、彼らはたまったものではないだろう。筆者は同性愛に「不自然」という言葉は用いたくないが、そういう意味ではない。「男が女として生きていく」という不自然さが、実に厳しい形となって彼らを痛めつけている。
 で、ピルの後で出てくるのはやっぱりバイアグラだが、冒頭に並列して書いたが、これは媚薬や精力剤の類ではない。れっきとした勃起障害治療薬で、出来ない人が出来るようになるのであって、出来る人がそれを飲んだからといって精力が増すわけではない(本当は精力増すけどね・笑)。
筆者は大げさなようだが、20世紀最大<革命的>発見は、原爆とピルだと思っている。
戦争と平和という象徴的な意味でも(笑)、これは間違いないだろう。皮肉をこめて言えば、原子力が人類に多大な恩恵を与える一方で、致命的な副作用として核戦争の危機を招いたように、ピルもまた「生」で性交を可能にした一方で、致命的な副作用としてのHIVウィルスを生んでいて、これも象徴的だろう。
いや、エイズに関しては反論があるかもしれない。コンドームをしていようが、「生」セックスをしていようが、ウィルスの進化という意味では、遅かれ早かれHIVウィルスは出てきただろうと。原子力と核戦争のように、その恩恵と副作用に、ピルとエイズの相関関係は見られない、と。それは筆者も確かにそう思うが、昨今の鳥インフルエンザだって、SARSだって(含めればウィルスではなくプリオンという蛋白質らしいが)、狂牛病だって、ウィルスの交配頻度による結果であって、やはりピルで「生」セックスが加速された分、エイズは出るべくして出てきたような感じを、筆者は抱いている。やはりここでも、人間の行為の「不自然さ」が、ある限度を踏み外してしまった結果、のような気がするのだ、どうしても……。
ま、この話を広げると延々と続きそうなのでやめておくが(笑)、結局、この20世紀の<革命的>発見に、20世紀の最後の最後に来て、このバイアグラも加わった。改めて言うがこれは精力剤ではないので、若い人は本当に不要だと思う。オナニーではビンビンに立つし発射も出来るのに、生身の女性だとダメとか、挿入直前までビンビンなのに、挿入してピストン運動を始めるとダメになるという人は、倍あぐらを飲んでもあまり意味がない。EDではないからだ。このような人は「慣れ」だよ、「慣れ」(笑)。手でやるオナニーのやり過ぎというか(笑)、腰を動かしての「快感」がまだ身についていないというか(笑)。そっち方面なので、今回の話とは無関係だ。
そんなわけで(並列して書くとまた誤解が生じるが、あえて書くと)今までの媚薬や精力剤を一蹴するほど、バイアグラは本当に(効くとはいわない。効かない人もいるので)すごい。筆者は以前にも書いたと思うが、バイアグラは初め心臓がバクバクして合わなかったのと、胃潰瘍の持病があるため良くないのだが、たまに粉にして少量飲み、性風俗に行ったりはする。日によって効果は異なるが、30分立ちっぱなんていうことは珍しくなく、最長90分立ちっぱだった(爆/休憩で1回萎えたが、延長してすぐにまた立ちっぱになる)。
こんなことは30代の若い頃ですら、めったになかったほどで、これでは、他の媚薬や勢力剤と称する類のものは、駄じゃれじゃないが、立ち打ち出来ないだろうと思う。
ちなみに、今でも通販などで媚薬や精力剤の類を生計の糧としている人がいるだろうから、そういう人々には筆者のこういう話は営業妨害にも等しくて不愉快だろうが、やっぱバイアグラは<奇跡>の薬だ。今のところ、だが、どんな薬も及ばないだろう。ちなみに後発のレビトラやシリウスも基本的には同じなので、ここではバイアグラを代表的な話としてある。
ちなみに、同薬にもまだ欠点はあって、加齢と共に衰える「射精」力が、いかなバイアグラでもクリア出来ていない点だ。筆者は勃起力よりもむしろ中高年や老人の性は「射精」力が落ちるという点にこそ、「不満足があるのではないか」と、大いなる疑問を抱いているので、こちらがクリアできていない点で、まだ完全に<奇跡>とは呼べない気はしている。そして、人間の性の「自然さ」からいえば、本当はバイアグラなど必要としない、相手の年というものを理解した性関係が望ましいし、そうであるべきとも思う。セックスはむしろ「全身運動」なので、そういう若い頃に戻れたり、若い頃と同じようなセックスなど出来ようはずもない。それこそ「不自然」な話ではないだろうか(笑)。

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