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風俗情報

 ■エロ業界Q&A(33) Date: 2004-06-04 (Fri) 
【ご質問】
ぼったくりも含む性風俗の料金についてご指導下さい。

【ご質問に対するお答え】
 ぼったくり行為というのは言うまでもなく、「刑法」にも「風俗適正化法」にも"定義"というものはない。従って主観みたいな部分もかなりあって、キャバクラのドリンク代(例えばレディースという小さな専用グラスに生ビールを注いで)1杯1,000円というのも、人によっては(笑)ほとんどボッタクリと考えてもいいわけだ。
 あるいは昨今はやりのセクシーパブで個室でムフフのプレイなども別料金で10分5,000円取られたりする。これなども、Wタッチやせいぜいフェラチオ止まり(本番の噂もあるが、ガセが多い)で、30分5,000〜8,000円のピンサロなどに比しても、相当に割り高。
 こう考えれば、お水商売の料金などというものはあって無きがごとしなのではあるが、どう考えても相場料金に比べて「これは高すぎる」と思うのがぼったくりである。
 しかし、本当のぼつたくりの側から言えば、「楽して身ぐるみ剥ぐ」というのがぼったくりで、初めからこういう算段のお店のことを、僕らは通称ぼったくりと呼んでいる。
 全国初の「ぼったくり条例」が施行されたのは今から4年半前の平成12年11月1日、東京都の「性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等の規制に関する条例」というのがそれである。指定地域は新宿、渋谷、池袋、上野。1年後の平成13年12月1日には地域は六本木、錦糸町、五反田に拡大され、現在もこの計7地区で施行され、
・料金や違約金を客に明示する。
・勧誘や広告の際も実際よりも著しく安いかのように誤解させる行為の禁止。
・粗野または乱暴な言動による取り立ての禁止。
 などと規定され、「悪質な店の経営者らには6ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金。
違反店に対しては都の公安委員会が営業の停止を命じられ、従わない経営者には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる」(東京新聞平成12年7月29日号参照)。
 さらに、参考までにこの施行の流れと、施行時前後の事件を列記すると、
▼平成11年12月 歌舞伎町のぼったくりスナックで会社員(31)がウォッカにウィスキーを混ぜた通称「爆弾」という酒を飲まされ、さらに睡眠薬を飲まされた上に暴行を受けて死亡。Cカードが盗まれて現金約145万円が引き出された。店長らは翌12年6月に強盗致死の容疑で逮捕されたが、同店はそれまでに17人の客から焼く3,500万円を強奪していた(この事件を契機に警視庁がぼったくり条例を作成し、都議会に提出→11月1日初施行となった)。
▼平成11年9月 「8,000円ぽっきり」と謳った池袋の風俗店で会社員が数十万円の支払いを請求され、拒否すると殴る蹴るの暴行を受けて死亡。Cカードで204万円が強奪。
▼平成12年3月 上野のピンクサロンで客が睡眠薬入りの酒を飲まされて昏睡。Cカードで120万円が強奪。
▼平成12年11月 福岡市博多区の有名な歓楽街・中洲でアジア系女性の客引きが横行。
支払いは1件あたり3〜4万円のいわゆる"プチ・ボッタクリ"だが、薬物を飲まされ泥酔し、気がついたらCカードで20〜30万円を支払わされたという被害が相次ぐ(この動きが同地条例の契機となる)。
▼平成12年11月 大阪市南区の通称ミナミで自営業者(49)が薬物入りの酒を飲まされ昏
睡&店の前で放置されて急性薬物中毒死。韓国籍の風俗店店長(50)と客引き2名が傷害致死の容疑で逮捕。身ぐるみ剥いで路上に放置する手口は通称「まぐろ」という(この事件が契機で大阪も翌平成13年6月1日からぼったくり条例を施行)
▼平成12年10月10日 警視庁が「ぼったくり条例」施行後初の摘発第一号。新宿歌舞
伎町の個室マッサージ『ヌキペロ』と西池袋のパブバー『トップイン』。両店は共に5〜6万円の料金を請求するつもりなのに「8,000円ぽっきり」などと客を騙して違法な客引きを繰り返しており、両店店長ら計5人が逮捕。ちなみにこの事件には後日譚があって、新宿『ヌキペロ』で経営者(30)らと共に逮捕された従業員A(26)が改心して、店を辞めると言い出したことに腹を立て、同じく経営者と共に捕まったB(34)がAを杉並区内のスナックに呼び出し、殴る蹴るの暴行を加えて逮捕されるという事件が生じた。
▼平成12年11月22日 ぼったくり対象地域に指定されていない足立区竹ノ塚で、ぼったくり個室マッサージ店『チャンピオン』が摘発、経営者(47)ら2人が逮捕。同店は「8,000円で本番ができる」と偽って客を店に引き込み、本番料11万円、フェラチオ9万円、手抜き7万円など法外な料金を要求していた。交番に同店からの被害の訴えが相次ぎ、竹ノ塚署は「風営法」(禁止地域内営業)で摘発に踏み切った。経営者は歌舞伎町でぼったくりの客引き(いわゆるポン引き)をしていたが、条例が施行されて店を辞め、同地にぼったくり店を開業。しかし、オープン約1ヵ月で御用となった。
▼平成12年末 警視庁の発表によると、指定4地区のぼったくり店は約130軒あったというが(1地域平均約30店舗)、うち、3分の2の20店舗が転廃業をし、予想以上の効果と。ちなみに昨平成11年度の総ぼったくり被害数は約1万550件、被害総額は推定約8億円。平成12年の条例施行前までの10ヵ月間は1万件を超え、被害総額も5億円を突破していた。
▼平成13年1月 渋谷区宇田川町など都内にぼったくり個室マッサージ23店舗を経営、「料金4,000円のみ」の触れ込みで客を全裸にして衣服を取り上げ、10万円いじようのサービス料金を要求していた女性経営者(40)が恐喝の容疑で逮捕。売り上げは平成11年5月から平成12年10月までのわずか17ヵ月、うち9店だけでも計4億円に上っていた(ということは残り14店舗分を入れると10億2000万円となる。桁がデカ過ぎて実感わきませ〜ん。笑)
▼平成13年3月 条例施行約4ヵ月弱(3月19日現在)の警視庁保安課の調べでは、平成12年6月には4地区計260店あったぼったくり店が、21店に激減していることが判明。とりわけ池袋と渋谷は0(ゼロ)で、多くは自粛的に廃業したとみられ、同課自体は条例施行からそれまでに計8店舗を摘発、計18人を逮捕したに過ぎなかった。
▼平成13年6月 警視庁保安課のまとめでは、前記以降の摘発は1件プラスの9件、逮捕者はプラス11人で計29人。また摘発ではなく、営業停止命令の行政処分は計11店。渋谷地域は0(ゼロ)、新宿と上のに19店が残るだけとなったという。しかし、これはあくまでも「法外」なぼったくり店であり、4〜6万円程度をぼったくる"プチ・ボッタ"は定着をみせている。
▼平成13年6月 同月1日から大阪でも「ぼったくり条例」が施行。同月末には中央区宗衛門町の韓国ラウンジが悪質なつきまとい客引き行為で、北区曽根崎のキャンパスパブが「5,000円ポッキリ」で寿司店経営者に8万8,000円を払わす「不実の告知」容疑で摘発、計4人が逮捕された……。
 以上が条例前後の流れだが、ぼったくりというのは、基準があって無きが如し。筆者の知る限り、5,000円とか8,000円とかいう客引きの呼び込みは、その全額が客引きの懐に入り、残るは店の設定基準(店半分&女の子半分)が普通。
 しかし、店側が例えば1人の客に5万と設定していると、女のコは前述の事件例のように手コキ7万(女のコには2万入る)、フェラ9万(女のコに4万入る)……という具合になる場合もあって、3〜6万ですむ"プチ・ボッタ"は半々。それ以上要求する店は、前述のように店の設定がそもそも高くしてあると考えていいだろう。
 以前書いたかもしれないが、筆者が知る某イメクラ嬢の場合、客は店に5万円を支払う(店の取り分が2万5,000円で、女のコの取り分が2万5,000円)。その女性は、手コキが1万円、フェラが1万5,000円、本番が2万5,000円と自己設定した。これで、合計金額は手コキをすると3万5,000円入る計算になり、フェラだと4万円、本番だと5万円となる
(もっとも、ほとんどの場合は素股でやりすごし、実際の本番に至る時は「客を見て」7万円、8万円とフッかけていたという)。
 ただし、ぼったくりをする女のコは大体がホスト遊びやヤミ金に200〜300万円の借金があるから、ほとんどの儲けが利息だけに消えていく。こうしたことから考えれば、まっとうなヘルスで月50万〜80万円稼いで、計画的に借金を返していったほうが早い。
 いずれにしても、「非合法」とか「ウラ」という世界はなかなか足が抜けられない。自分たちがぼったくっているようで、自分たちも結局はボッタクられていて、一握りのヤクザだけが得をする仕組みになっているわけである。
 ま、これは当たり前みたいな話だが、ちなみにぼったくりを回避する10ヶ条を。
・絶対に客引きは避ける(客引きに連れて行かれる店は遠いことが多い)。
・有名店と紛らわしい店名で、かつ客引きがいたら×だ。店に入る前に客引きがいるかど
うかよく観察することだ。
・店の私用面や街路にネオン看板を出している店が良。ぼった店は内装・外装に金をかけないから、ネオン看板の代わりにステ看が置いてあったりする。
・若いコ2人連れのキャッチに引っ掛からない。繁華街で声を掛けられたりするような「モテ方」は(たとえ夢のようでも)不自然。「知っている店に行こう」は厳禁。即、離れること。
・風俗誌などで必ず下調べをし、店の場所を把握しておく(これは知らない店には行かないということにつながっていく)。
・なじみになった店の女のコや従業員から「情報」を聞き出す
・Cカードと携帯は初めての店には持ち込まないようにする。できれば現金も最大で5万円以内。
・性風俗でなくキャバクラやセクシーパブの場合、2人3人と連れ立っていく(ぼったくられた時の対応も心強い)。
・相場より「安すぎる」料金の店(有名雑誌で紹介されていたり割引デーは別)は要注意。
・ボラれても「みじめ」にならず、「修行・勉強」と思うこと。 また、ブームに乗って浮気をしないこと。地道に細々とでも、頑張ってやっている老舗にこそ「人情」があるのだ。

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