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  ナンパ地獄変(2)-3
「あのさ…それって回転でもいい?」おそるおそる聞くオレ。
「ああ、よかよか。おいしい回転寿司あるけんね」と言う由香(二十歳)が連れて行ってくれたのはオークスホテルの一階にある『宮本食堂』という店だった。ここは最低八十円の皿(カッパ)から上は六百円(大トロ)の皿まである。しかもネタは新鮮。また馬刺しや生シラスといった東京ではあまりお目にかかれないネタまであって、回転寿司とは思えない豪華さだ。オレたちはここで四千三百円ぶんの皿をたいらげた。とはいってもこれだけ東京で食べたら軽く二万円は飛ぶのではないか…。物価の違いにただただ驚く。
 この後、意気投合した二人は自然の流れで喫茶店→ホテル→Hという展開に至った。これも熊本という土地が成せるワザか、それとも実力なのか?あまり深く考えないようにしよう。由香と別れた後オレは再び街へと繰り出した。まだ夕方の五時である。
 散策を開始して五分。上通りのマック付近を歩く一匹のコギャルを発見、迷わず声をかけた。
「こんちは〜何やってんですか」
「えっ、びっくりした〜いきなりなんだもん」コギャルの名はジュン。現在バイト物色中の十九歳だ。しかし博多、熊本を通じて無職のプータローというのが実に多い。こんなところで世間の不景気風を思い出す。
「もしよかったらカラオケでも行かない?」という申し出にも心よく応じてくれた。無職の娘はやはりヒマなのである。
 カラオケボックス内ではもうノリノリでやりたい放題。さっきホテルで一発抜いたばかりだというのに、我慢しきれずピンサロスタイルで挿入してしまった。(本当はカラオケボックス内でこんなことをしてはいけません)いやはやオレも元気なものだ。と、同時にコギャルのジュンちゃんにも感謝しなければいけませんな。持ち込みの缶コーヒー一本でここまでやらせてもらえるなんて…。
 ジュンと別れてもまだ時刻は七時半。ホテルにシケ込むには全然早い時間である。ギャンブラーならこういうバカヅキの日は流れにまかせるのが鉄則。続行だ!。

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