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  ナンパ地獄変(6)-3
「はあ、まあ少しだけだったら」とりあえず横浜市役所付近のジョナサンでお茶を飲む。彼女(マキ二十二歳)は予想通りお堅いOLという印象だが不思議と話は合った。しかし…今回もまた心ない携帯電話によってすべてがぶち壊しに…。
「なんか、お母さんが早く帰って来いってうるさいから…」というわけで九時前には帰宅。この後ホテルでじっくりと会話を楽しみたかったのによ〜。クソッなんとかなんね〜のかよ。この携帯電話社会は。
 どうにもこうにも毎回こんな展開ばかりで情けないというか、怒りの持っていき場所がないね。しかし、まだまだ諦めたわけではないのだ。この後はナンパスポットを桜木町方面に移して続行だ。この時間帯に一人でいる女は引っかかる、というのも定説にある(ホントかよ)。
 散策開始から二十分も経った頃、やはり関内駅に向かって歩く一人のヒマそうな娘を発見。竹内結子に似てなかなか可愛い。しかもこの歩調の遅さは絶対にイケる。
「すんません。東大ナンパ同好会のものなんですが…」
「はあ〜ナニ言ってるんですか…」決して嫌がってはいない口調である。OLの彼女(由美子 二十四歳)は友達と食事した帰りだそうだ。
「だったらさ、少し飲んでいかない?」「う〜ん、まっいいか…」真面目そうだったので堅いかと思ったが、意外と簡単にOKが出た。
「一人暮らしだから部屋に帰っても寂しいしね」なるほど、そういうことですか。とりあえず馬車道通りのバーに落ち着く。
「お兄さんはなんで、横浜にいるの?」
「ブフッ」思わず飲んでいたビールを吹き出しそうになる。まさか正直にナンパ記事を書くためとも言えないし。
「いや〜実は今度新しい週刊誌を出すんで、その下調べだよ」と苦しい言い訳。
「ふ〜んそうなんだ」まっ内心は相当疑ってるんだろうが、女というのは騙されると解っていてものめり込む性質があるものだ。ホストなどに嵌まるのもそのせいだろう。
 バーを出るとそのまま二人は山下公園へ。火照ったカラダに海風が実に心地よい。氷川丸を見ながらキスを迫ると拒否する姿勢はまったく見せない。よし、完全にOKだ。公園出口でタクシーを拾いホテルへ直行。
 こうなればもう言葉はいらない。部屋に入るとオレは由美子の引き締まった肉体を貪った…。二十四歳にしては男性経験の少なさを物語る浅い膣内は実にキレイなピンク色。

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