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  ナンパ地獄変(6)-4
 結局、次の日も仕事のある由美子は朝五時頃タクシーで帰っていった…。
 横浜二日目、正午に起床。前日三発もやったのでさすがに腰が痛い。しかし初日から金星が出たっつうことで、すっかり余裕のオレである。初日ドボンだと満足に眠れないもんな。遅めの昼食をホテルのレストランで取り出撃開始だ。今日はみなとみらいと元町を攻撃してみよう。
 ととっ、みなとみらい…マジで…寒…。なんでこんなに閑散としているんだ。いるのはビジネスマンと制服着たOLばっかじゃんか…。ダミだこりゃ(いかりや風・減点1)これじゃナンパどころの騒ぎじゃない。早々に退散だ。
 今度はすこし戻って元町っす。元町は一キロにわたって小さな店が何件も連なるショッピングストリートだ。ここなら地元のヤングを一本釣りできそうだ。何人かに声を掛けたあとやっと一発目の当たりが出た。女子大生リカ(二十歳)である。早速カフェでお茶することと相成った。
「ナンパしてるんですか〜」
「そうなんだよ。なんかヒマでさ」
「わざわざ東京からナンパしに来たの」
「もちろん。キミに逢うためにね…」
「……」
「あれれ」意外と話も合い雰囲気も悪くないのだが…。いかんせんまだ日が高く、とてもホテルまで誘い出せる時間じゃない。仕方なく携帯番号だけ聞いてバイバイ。惜しい。
 まあ、ここは深追いしてもしょうがないな。そして一旦ホテルに戻った後、またスポットを変更してみることにした。今度は伊勢佐木町だ。この辺は風俗店と商店街が背中合わせになっていて実にナンパスポットとしては興味深い。また女の子の質も高校生からOL、風俗嬢と雑多で、選択の幅もかなり広く一見の価値ありだ。
 昨日のこともあり、オレは内心今日も必ずイケるという感触を掴んでいた。なーに失敗してもここにはテレクラも風俗もあるのだ。全然ノープレブレムである。
 商店街へ抜けるメインストリート付近の公衆電話から肩を落とした金髪のねーちゃんが出てきた。一見風俗嬢かと見間違うルックスである。オレは煥発入れずに声を掛けていた。
「何やってるの?ヒマだったらお茶でも飲まない?」
「ええ〜うん、別にいいけど」一応OKは出たが、あまり乗り気ではないようだ。とりあえずマックで事情を聞くことにした。

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