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風俗情報

  ナンパ地獄変(12)-3
午後八時にはアヤと別れ、すっかり手持ち無沙汰となったオレは腹減らしにテレクラへ行くことにした。一発やったことで心も軽い。こういう余裕のあるときこそ成功する(ハズ)だ。フロントの兄ちゃんは、さっきの小太りから四十代中頃のオッサンにチェンジしていた。三千円を支払いむさ苦しい個室へ入る。 すでに夜だというのにコールは回復していないようで、三十分が経過してもまともなコールはゼロ。しかも早取り制なので集中力を必要とするためマンガなんかも読めない。このまま三時間はキツイな…などと思い始めた時、やっと一発目の当たりが来た。
「あっこんばんわ」
「お兄さんそこはどこ?」
「えっ、ここって、広島だよ」
「そんなんわかってるって…広島のどこよ」
「えっと…ここは、と(地図を確認するオレ)流川通りってとこだよ」
「ああ、近いね、あたし今パルコの近くにおるんよ。遊ばない?」いきなり遊ばない?と来たか…。まあ援助ってことなんだろう。しかし顔だけ見るのも悪くはないか。じゃあ五分後にパルコの前で。と約束しダッシュで現場へと急ぐ。
 そこに立っていたのはピンクのカットソーを着た内藤陽子似の娘、広子(十八歳、無職)。想像していたより十倍は可愛いかったので吃驚だ。
「こんばんわ…」
「え〜、ホントに三十過ぎなんですか〜。びっくり」
「アハハハ」
 ってなわけで、ホテルに戻って今日二回目のH。これまた想像以上のナイスバディに寒さで縮こまってたチ○ポもギンギン。結局二発。
 こうして広島初日の夜は更けていったのだが、予想以上の高結果にとまどいを隠せないオレでもあった。
 翌日、快晴!かと思いきや、天はどんより曇り空。今にも雪がチラつきそうな気圧配置である。しかし心は軽やかであった。なにせ初日から白星が二つも出たってことでかなりゆとりがある。焦ることもないのでホテルのバイキングでゆっくり朝食を取りながら今日のスケジュールを思案する。
 うむ。風俗情報誌によれば市内だけでもテレクラは七、八軒は確認できた。これならナンパに失敗したところでなんとかなる。もう広島はもらったも同然だ(なにが)。朝っぱらからホテルのレストランで風俗誌を読みつつニヤニヤする男ほど怪しいものはなかったろう。ふふふ、許せ。
 幸運なことに正午を過ぎた頃から日が差し始め、ナンパには絶好の天気となった。早速本通り付近へと探索を開始しに行く。

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