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  ナンパ地獄変(13)-2


 と、心配しているとき、なにげに声をかけてみたのは二十二歳のOL路子。おとなしそうで、声をかけられればなんとなく断れない印象の娘だが。
「ごめんなさい。まだ仕事中なんです」まっそんなものだ…。仕方なくスルー。続けて東急ハンズ付近で二十歳の学生澄恵に声をかけた…しかし。
「う〜んこのあと彼氏と待ち合わせなんですよ。ゴメンネ〜」だと。
 仕方ないね…。しかし声をかけることによってオレは徐々にだが自分のペースを掴みつつあった。当たりを引くのも近い気がする。
 表町にあるラーメン屋で少し遅い昼食を取ったあと、気合いを入れ直し再び出撃開始だ。すると五分もしないうちにOL弘子(二十二歳)をお茶に誘うことに成功。この寒さの中、再び喫茶店で暖を取ることが出来て素直にうれしい。しかし弘子はオレが考えていた以上に真面目で固い娘のようだ。一時間ほど過ごした後、そのままリリース。こういうどうやっても次の展開に進めそうもない娘に深追いは厳禁だ。
 再びアーケード街に繰り出したオレ、しばらくブラブラしていると茶髪パーマの水野美紀風を発見、背後から襲撃する。
「ねっ学生?」
「ひっ、なんですかいきなり…」
「いや。岡山ナンパ同好会の者なんだけど、美味しい岡山ラーメンについて僕と語り合わない?
「はぁ?」いきなり声をかけられ面食らった表情。しかしオレの第一印象は悪くないようである。
「この寒いのにナンパしてんですか…」
「そうなんだよ、そこがナンパ同好会会長としての辛いとこなのよ」とりあえず近くの喫茶店でコーヒーブレイク。ヒトミは二十一歳の大学生である。
「へ〜じゃあ寮住まいなんだ。XX学部ってメチャクチャ頭いいんじゃないの」
「そうでもないけど」と、自然と話ははずむ。が、しかし。話をするうちにこんなお固い大学生が果たしてホテルにまでついてくるものかな〜などという疑問がどんどん湧いてくる。いい感じになった二人が手をつないでウインドーショッピングしているときもだ。

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