■ ナンパ地獄変(13)-3 |
そして…その思いは危惧に終わった。結局オレの泊まっているホテルに行く?と問いかけると黙ってうなずくヒトミ。やっぱりね〜いくら頭脳明晰であってもセックスは別。ベッドでは予想以上の淫乱ぶりを発揮してくれました。
ヒトミと別れても時刻はまだ七時。就寝するにはまだ早すぎる。オレは再び極寒の街へと繰り出した。
しかし駅周辺はすでに人の数が激減している。するとやはり表町か…。表町へ行くには市電かタクシーを使いたいところだが、その間ナンパできるかもしれない、という期待も込めてここは徒歩。しかもついに雪までちらつき始めた。クソッ。
歩くこと二十分。やっと表町についたのだが、すでに閑散とした雰囲気。店も半分くらいが閉まっている。とてもじゃないが、こんなではナンパは無理と判断しもう一度テレクラ店の扉を開けるが…。
「鳴ってない。やめときな…」おいおい昼間よりさらに店員の態度がぶっきらぼうになってんじゃねーか。どういうこったよ。こうなったらもうテレクラに頼るのは金輪際やめだ!(岡山ではね)路上で勝負してやるよ。と、意気込んでみたものの街自体が危篤状態じゃな〜。
しかし、ここから逆転の突破口が開けるからなかなか人生捨てたもんじゃない。肩を落としとぼとぼとホテルへ帰る途中なにげに声をかけた万里子(二十二歳OL)が網にかかった。偶然にも友達との約束をドタキャンされたらしい。
「ひどいんだよ〜。向こうから誘ってきたのにさ」
「おお、そうだな…」
「もう!あったまきた」
「おーおー」
「今日は遊んでやる!」と、いうことで近所の居酒屋へGO!。こっちとしては実に願っても無い展開であった。
ちょいポッチャリ目の万里子の肉体は、抜けるほど肌が白くかなりの拾い物であった。顔写真だけは撮らないで。という希望もあって後ろ姿のみ撮影。こうして岡山初日は過ぎていった。
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