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  ナンパ地獄変(14)-4
パルコから出てきたともさかりえ(少女ロボット風)似にまずアタック。
「あの…ヒマかな?」
「いえ…その、そんなにヒマではないですが」と無情に断られそうになるが、「そこをなんとか」と懇願しサ店でティーブレイク。みづほ(19歳、大学生)よく見るとなかなかの美人だ。
「ふ〜ん、大学生なんだ。一人暮しなの? 」
「はい。一応一人暮しです」
 それにしても、こんな娘に一人暮しさせる親御さんも心配だろうな。なんか変に素直な娘って痛々しくて強引に誘うことができない。
 と、言うわけで少女ロボットとは早々に別れ、次のターゲットを探す。いや、しかし今日も昨日に輪をかけて寒い。なにげに風花まで舞ってるし、夜には本格的に雪が降るんじゃないの。
 東武デパート付近でウオークマンを聴きながら歩いていた、(良く言えば)眞鍋かをり似のアキ(20歳、専門学校生)をゲットしたときはもう寒さで足が震えていた。東武デパート内のサ店へゴー。
「へーじゃあ野球とか好きなんだ」
「ジャイアンツファンです…」と目を輝かせて語る。
「ふ〜ん」どうやら友達にはなれそうもないな。
「ところでブラック球団って知ってる? 」
「えっ、なんですか、それ」
「いや、いいんだ…こっちのこと」ふぅ〜。
 アキと別れ、一旦ホテルへ戻ると時刻は五時近くになっていた。土曜日とあってか、夕方になっても人通りが衰えるような気配は感じられない。本来ならナンパを続行したいところなのだが、一息入れないことにはカラダがもたん。それにしてもこの寒さは堪えるぜ。この栃木県にはいったいいつになったら春が訪れるというのか。マジで教えて欲しい。オマケに花粉症は極端にひどいと来た。鼻をかむたびに鼻血が混入してるし、鼻の下はピリピリして今にも皮が剥けそうだ。
 風邪予防のための葛根湯を服用し、鼻の下にメンソレータムを塗り、ふたたび出陣だ。街の寒暖計は0℃を表しており、より寒さを実感する。

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