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  ナンパ地獄変(15)-2
 いかんなあ〜。と、思いつつも足は自然と駅方面へと向かっていた。平日とあって繁華街は閑散としている。ならばまだ駅周辺の方が期待が持てるというものだ。それにしても寒い。寒いが空気はうまい。思わず深呼吸したくなってくる。肺を直撃する冷たく乾いた酸素を味わい、駅へとたどり着く。やはりこちらのほうが人も多いようだ。
 なにげにヒマそうにしている女子大生風を発見、早速声をかけてみるか。
「すいませ〜ん」
「あっ、えっナンパですか…」
「ええ、まあそうなんですけど」怪訝そうな顔をする直美(女子大生21歳)であった。一見マジメそうに見えたが話してみるとさらにマジメっぽいことに気づく。う〜む。さすがにこういう娘をエッチにまで持ち込むっつうのは気がひけるもんな。と、いうわけでお茶だけ飲んでバイナラ。む、難しいな…。

時刻は五時を過ぎようとしていたが、当たりは今ひとつだ。気温もぐんぐん下がっているような気がする。一旦ホテルへ戻って態勢を整えるか、それとも…。

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