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  ナンパ地獄変(15)-4
 
ミスド前にコートの襟を立てまるで捨てられたネコのように立っていたアヤカ(二十歳 フリーター)は想像していたより美人だといって差し支えないだろう。これなら多少援助金を支払ったとしても元は取れるというものだ。ホテルで2発。(ここでオレは重大な失敗をおかしてしまった。なんとカメラが電池切れ。よってアヤカの美貌を撮ることはできなかった…)大失態。
 次の日、昨晩降った雪はすでにあがっていたが冷たい風が頬を突き刺すようだ。ようするに寒い。考えてみれば去年の札幌、旭川、広島、岡山、宇都宮そして盛岡と六回連続で雪が降ってんじゃないの。名古屋では台風だったし…まさか呪われてる…いや、んなことない。気のせいだぜ。
 と、自分を鼓舞しつつアーケードで一発めに声をかけたのは真由美(二十二歳、フリーター)しかし友達との待ち合わせとかで×。続けて声をかけたユカリ(十九歳専門学校生)と昼食(喫茶店のカレーだけど)を共にしたのだが、いかんせんノリが悪すぎる。こういう娘はいくら可愛くてもとっととリリースするに限るのだ。
 いかんな盛岡。冷麺でも食って元気つけたいところだが、この寒さだもの。冷麺なんか絶対に食いたくないっつうの。同じくわんこそばもどうかな〜。これ以上カラダが冷えたら相当辛いことになりそうだな。
 昨日と同様のパターンで再び駅へ…うろうろすること十五分、金髪の専門学校生奈津美(十九歳)をサ店に連れ込むことに成功するが、そこまで。「これから彼氏と待ち合わせだから」と、アッサリ帰られてしまった。
 このままだとまたテレクラかな…いや、それもいいかもな、寒いし…。などと考えつつ歩いていると反対側からやはりボ〜っとした顔をした娘が歩いて来る。思わず反射的に声をかけてしまった。
「なにやってるの」
「えっ、べっべつに…」
「買い物か、なんか」
「うん、そうかな…」なんか要領を得ない娘だが、とくに急ぎの用事があるわけでもないらしく、のこのことホテルの部屋までついてきた。

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