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  ナンパ地獄変(17)-2
「キミ、女子高生? 」
「え、あっ違いますよ」
「なんで、高校生でもないのにそんな格好なのよ」
「でも結構流行ってるんですよ、こういうの」ホントかよ。単になんちゃって女子高生じゃないのか。と、普段なら悪態を付くところだが、よく見ればELT似で可愛い顔してる。早速ホテル一階の喫茶店でお茶だ。
「ふ〜ん、19歳なのか」若いね。
「お兄さんこそ、わざわざ東京から何をしに来たんですか? 」とミカ(19歳 専門学校生)
「えっいや、和歌山の(ナンパ)事情を探りに来たんだよ…」
「へ〜そうなんですか」と、オレンジジュースを飲むミカ。しかしどこかオレを怪しんでいる様子。
「どう 疲れてたら、オレのホテルの部屋で休んでいかない? 」
「アハハハハ、な〜に言ってんですか」そりゃそうだよな、そんなにすんなりとコトがうまく進むわけもなくミカは友達との待ち合わせのためさっさと帰ってしまった。


 つづいて駅前で声をかけたのが小柳ユキ似の翔子(二十歳 専門学校生)。一見してヤンキーっぽい雰囲気がムンムン。またしても喫茶店でお茶。
「まさか、キミ元ヤン?」
「違いますよ〜、ひどいな〜」
「いや、だってキミからはヤンキーの匂いがプンプンと漂ってきてるぞ」
「そんなことありませんよ」なんでもデザイン系の専門学校に通っているらしい。
「ふ〜ん。デザインの勉強ね…」この不景気な時代、デザインの勉強してて就職口なんかあるんかいな。とオレが心配したってしょうがない。結局この娘ともお茶を飲んだだけでサヨナラだ。まぁそう簡単にうまくいかないものだねナンパなんて。

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