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風俗情報

  ナンパ地獄変(18)-3
「違いますって、ユカリちゃんでも、マユちゃんでもないですよ」と言っても、別に怒った口調ではない。
「でもキミって、風俗嬢だよね」なんという失礼な。
「えっなんでわかるんですか」そりゃあ、昼間っから曽根崎界隈を闊歩してたら誰でもそう思うわい。
「やたっ当たったね。じゃご褒美にデートしてよ」
「え〜、でもね。このあと仕事があるんですよ」
「それって、何時からなの? 」
「4時からですよ」
「ま〜だ一時間はあるじゃん」こんないい鴨を逃してたまるか。
「でも、その前に買い物とかあるし…」
「お願い。30分だけ…」というわけで、なんとかロッテリアでお茶を飲むことに成功。彼女(優子、十八歳)の勤務しているヘルスの店名も聞き出したので後で行って見るか。
 しかし、律儀なことに四時前になると優子はそそくさと帰ってしまった。
 いや〜風俗嬢って結構美味しいパターンなんだけど、実際タダでHさせてくれるか、というと難しいんだよね。仕方ないぼちぼちテレクラへ行くとするか。
 二時間外出自由コースを選択し、クーラーのガンガン効いたボックス内に入ると、外のうだるような暑さを忘れるね。あとはマンガでも読みながらコールを待つとするか。


 すると5分も経たないうちに「今さ松竹会館の前にいるんだけど〜」というカッタルイ声をした女から公衆コールが来た。まだ心の準備が出来てないのに〜。備え付けの地図で確認すると松竹会館は目と鼻の先である。とりあえず行ってみっか。
「こんちは〜す」
「あっども…」松竹会館前で待っていたのは白いTシャツを着たなんともノリの悪そうな女。いきなりホテルの部屋というのも何なので、一応お茶に誘う。
 こちらが東京から来た。と言っても何ら興味を示さないどころか、自分の話しも一切してこない。援助希望なのかとも思ったが、どうやらそうでもないらしい。なんなのだ。

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