■ ナンパ地獄変(20)-3 |
「わかった、じゃそこのラブホに入ろう」休憩料金六千八百円ナリ。結局ド偉い出費である。
そして加奈子の肉体は…オッパイの弾力の無さ、妊娠線と、実はすでに二十歳にして一児の母という飛んだくわせ者だった。最後キチンとオチがついていたというわけだ。確かに出費は痛かったが、やることだけは2発もやらせて頂いたのであまり文句言っても仕方ないっすな。
翌朝、若干腰に張りがあるものの爽快な目覚め。さてと今日はどこを攻めるとするか。そうは言っても高知って繁華街がメチャクチャ狭いから選択肢もあまりないんだけどね。
昼食はやっぱりカツオの土佐作り定食。うまいっ、さすが本場の味だ。そしてボリュームもすごい。これで千五百円は実に得した気分だ。腹も膨れたことだし早速散策開始と行くか。
帯屋町のアーケードをゆったりとした足取りで歩く娘を背後から襲撃する。
「すいません…」
「あっびっくりした〜」という大学生の道代(二十歳)。
「ごめんごめんでも単なるナンパだから気にしないでヨ」
「え〜困りますよ、これから彼氏と待ち合わせなのに」
「えっ彼氏なんか別にいいじゃん」
「よくないですよ。あっ電話きた…」
チッ、彼氏と待ち合わせかよ。土曜の昼とあってか街の至るところにカップルばかりがウヨウヨ。さすがにこの時間帯に一人でブラブラしている娘を発見するというのも難しいな。
ニ、三人に声をかけるが、ことごとく待ち合わせの娘ばかり。遺憾ね、どうも。台風明けということで天気はいいのだが、なんだか蒸し熱くてやたら喉が渇く。
と、そのとき…自転車で通り過ぎようとした管野美穂風の娘を強引に引き止め、サ店に誘う。
「びっくりしましたよ。急に止めるから」と大学生祐実(ニ十一歳)
「いや、あんまり可愛いかったからさ、ついね」
「東京から来たんですか? 」
「そうそう。飛行機でね」
「何しに…? 」
「えっあっいや…その…」まさかナンパしに来たとも言えん。
「でもあんまり時間無いんですよ。今日友達の誕生日会だから」
「なにっ!! 」結構話も合ったし、この後夜ご飯でも…と思ったのだが、甘かったか。
泣く泣く祐美と別れ、一旦ホテルに戻って休憩。歩き回り過ぎて足が痛くなってきたよ。
午後6時。再度出撃開始。多少疲労は快復してきたが、飛行機での移動と連日の散策でオレのカラダはだいぶ疲れているようだ。ゲットするまで気を抜くことなんかできないしな。
夜になると中央公園付近にはストリートミュージシャンたちが集まり、そこにたむろする若者も多いと聞く。おっと早速一人でベンチに座っている娘を発見。
「こんばんは…隣りいい?」
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