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  ナンパ地獄変(22)-2
ところで宮崎出身の芸能人と言えば、やはり0930の二人だ。街を歩けば至るところにあの二人の顔をコンビニのポスターなどで見かけることができる。もしかして彼女たちがこの県の代表つ〜ことは、宮崎ってブスが多いってこと? 確かに街にいる数少ない娘たちも、決して可愛い子ばかりってわけじゃないしな。熊本、福岡は可愛い娘が多いのに、これは一つ新たな発見だ。
 なんて歓心してる場合じゃないぞ。そろそろ辺りは暗くなってきた。この時期は九州と言えど日が暮れるのが早い。うかうかしているとすぐに夜だ。まだ午後六時だというのに、アーケードにも人通りが極端に減ってきた。ここは一つ作戦を変えて、橘通りでバスを待っている女性にでも声をかけて見るか…。
「すいません…シーガイア行きのバスってここでいいんですか? 」と、まずは話のきっかけ作り。
「えっ今からシーガイアに行くんですか? 」
「そうなんですよ。急に泳ぎたくなっちゃって…」
「シーガイア行きのバスは、あそこの交差点のところですよ」と、丁寧に教えてくれた美枝子(ニ十二歳、スポーツジム勤務)だったが、この後お姉ちゃんと食事の予定があるらしくNG。まっそんなもんだろ。
 この時間帯、バスを待っている女性は多い。ふと気付くと隣りのバス停では大路恵美に似た娘が文庫本を読んでいる。
「何読んでるの? 」
「あっ吃驚した〜」
「驚かせちゃった…、ごめんごめん」と、ちゃっかり彼女の隣りに座る僕。ここで拒絶されないと言うことは、感触は悪くない。
「へ〜川端康成なんか読むんだ…」
「文学部なんですよ、アタシ」と、のたまう理奈(十八歳、大学生)宮崎にしてはなかなかの美形である。
「オレも結構川端康成は好きなんだよ…『見る前に飛べ』とかね」
「それ大江健三郎ですよ…」と、いきなり鋭い突っ込みを入れる理奈。
 バス停で五分ほど会話しただけで、アッサリとホテルまでついてきたのは尻が軽いのか、それともオレに余程の魅力があるからなのかはわからない。だが、結局理奈とは深夜十二時近くまで文学談義に花を咲かせた。もちろんその間、彼女の花弁をたっぷりと味わったことも同時にご報告しておこう(ニ発)。
 昨日の心地よい感触を肉棒に残しながら、目覚めは快調であった。いや〜自分で言うのもなんだが、やっぱり根性出せば何とかなるモノだ。今日もやったるで〜。
 と、気合充分に繰り出して見たものの、相変わらず街は閑散としている。裏通りを歩けばソープの呼び込みだけがけたたましく「写真だけでも見てって!! 」と、うるさいのなんの、昼間からごくろーなコトだ。
 やはりテレクラか…。だがそれは最終手段として取っておきたい気持ちだ。時刻はまだ午後二時、まだまだストリートに希望をつなぎたい。そんな願望が神に届いたのかどうかはわからないが、デザイン学校に通う舞子(二十歳)が誘いに乗ってくれた。
「まさか東京からナンパしに来たんじゃないですよね? 」

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