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  ナンパ地獄変(27)-3
「あっ、もう汽車の時間なんで行かないと」えっマジで?
 そんな〜ここまでめちゃイイ雰囲気だったのになんでまた。そんな僕の気持ちとはウラハラにさっさと荷物を持って立ち上がるユカ。躊躇すらしない。どうするんだ。しかしこのままユカを帰してしまうのはあまりにも惜しい。というか読者様とて許してはくれまい。
「だって、今日家族みんなでゴハン食べに行くんですよ」
「う〜ん、わかった。じゃ」何の策があるというわけでもないが、出雲へと帰るユカを途中まで送る…という理由で山陰本線へと乗り込んだ。
 車内は、都内の通勤ラッシュとまでいかないが、かなり混んでいる。宍道湖を外に眺めながらオレとユカは列車の一番端に向かい合って立っていた。最初、彼女の腰に手を回しドアに寄りかかっていたのだが、この位置からは他の乗客には見えない…ハズ。いや、もう見えてもいい。
 オレは思いきってユカのミニスカートに手を伸ばし、パンティーの前の膨らみに指を添えた。ユカの瞳孔が開き、視線がこちらに突き刺さるようだ。しかし目で牽制はしていても、彼女のカラダは微動だにしない。右手にトートバッグを持ち、左手はオレの背中に回っている。ユカの黒いパンティは触ったその上からも湿り具合がハッキリわかる。ゆっくりと指を動かして行くと、ユカのカラダが時折ピクンとする。若干指先に力を入れ割れ目にそってクリの位置を確認し、撫で回すとユカはゆっくりと瞳を閉じてオレの胸に顔を押し当ててきた。そのままパンティの横に指を滑らすと、何の抵抗もなく、ヌルッとした感触とともに秘部へと吸い込まれて行く。
 途中座席が空いたので、並んで席を確保すると、またオレの手は彼女の股間へと伸びて行った。出雲駅まで約50分の旅、車中の時間がこれほどまで短く感じたことが未だかつてあっただろうか。出雲駅ホームでの別れ際、最後に熱いキスを交わしユカは改札へと消えて行く…。いつのまにか雨もあがっていた。
 この強烈な体験が頭から離れず、その日は結局オナニーして寝た。
 翌日、快晴とはいかないが曇り空。しかし寝覚めは決して悪くはない。今日も一日頑張ろうっと。
 とりあえず大して回るスポットもないのでまずは松江駅へ…。すると駅構内でヒマそうにタバコを吹かしていた松たか子似の娘を発見しすかさず声をかける。
「なんかヒマそうにしてるね…」
「? 誰でしたっけ」
「いや、別にただのナンパだけどさ」
「はぁ…」なんでも幸恵(大学生、二十歳)は午後からの授業へと出るためのインターバルらしい。
「こんなとこでタバコ吸ってないで、お茶しようよ」ってなわけで、駅前のミスドへ。しかしいかんせんS大学の学生はマジメ過ぎである。こちらからいくらシモネタを振ってもまったく食いつく素振りは見せず、ただ淡々と時間だけを消費していく。パス…。

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