■六本木ハプニングバー(3) |
男性スタッフの話しでは、
「この『Menber’s club Lock』は六本木に02年12月26日にオープンしました。札幌ススキノに1号店を出し大成功を収め、六本木に進出してきたものです。ハプニング・バーでは71坪と日本最大規模ではないでしょうか。単独男性と単独女性のお客様はカウンターに案内されます。カップル専用の部屋には、カップルさんの許可がないと入れません。ただし、覗き穴があって、そこからカップルさんたちの痴態を見ることが出来ますし、“プライベート・ルーム(簡易ベッドルームのこと)”はマジックミラーになっているので、これも外から覗けるようになっています」
ということであり、他にも、コスプレ衣装の貸し出しや大人のおもちゃの販売も行われているという。まさに、淫乱カップルには至れり尽せりで、どんなことにも対応できるシステムのようだ。
また、壁には絵画や仮面などを飾り、中世のヨーロッパのような怪しくも隠微な雰囲気を醸し出している。
まぁ、これで毎回必ずエロいハプニングが保証されていれば、入店料1万5000円(フリー・ドリンクで何時間いてもOK)は、フーゾク店やキャバクラと比べてもリーズナブルかなという気もしないでもない。
でも店内をグルッと見て回り、カウンターに腰を下ろした時には、こじんまりしたカップルボックスに1組の若い20代ぐらいの女性と50歳過ぎのオヤジの不可解なカップルがおり、単独男性が2人カウンターで飲んでいた。自分たち2人を入れても、単独男性4人と1組のカップルがいるだけ。平日の夜11時という時間が悪かったのだろうか。これじゃ、カウンターバーと何ら変わらない。それで、本日の出費2万5000円はやっぱり高いよなぁ。
そこで、ズバリ! お酒の相手をしてくれている美人ママに、
「それにしても高いですよねぇー。お金に余裕のある人たちしか来れないんじゃないですか」
と率直に感想をぶつけてみた。
「あら、そうですか? それでも、オープンしてから会員数は500人を突破していますよ。キャバクラやクラブで飲まれるよりはお安いのではないでしょうか。ハプニングがなくても普段は語れない性のお話しをするのも楽しいものですよ。ガツガツしないことですよ」
と、微笑みを浮かべながら語る。
ハプニングって言うのはお酒が入ってノリでするものだと思ったから、夜11時という時間を狙ったんだが、入ってみたら、単独の男性が2人別々にカウンターで飲んでいたぐらいでマッタリと時が過ぎていた。とてもハプニングが起こる雰囲気ではない。しかたなく、しばらくは店員さんと美人ママ相手に雑談することにした。
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