◆影野臣直「アングラビジネスの帝王」インタビュー(3) |
──へー、そんなもんですか。確かに冷静になれば、自分の置かれてる状況に気づきますもんね。
「心理的な駆け引きってヤツです。怒りが鎮まった時点で『ダメだよ、ちゃんと楽しんだ分の料金は払わなくちゃ』と逆にたしなめる。『ぼったくられた』という刑法ではなく、『楽しんだ分の対価として支払う義務がある』と民法的な方向へ話を持っていくんです。すると客のほうも『払わなきゃいけないのかな』という気持ちになってくる。実際に女のコと一緒にお酒を飲んでどんちゃん騒ぎを楽しんだんですから。ま、料金は銀座の高級クラブ並みなんですけどね(笑) 」
──で、逮捕、服役、仮出獄という道をたどるワケですね。
「ええ。出所後はぼったくりから足を洗いました。現在は、出会い系サイトの立ち上げや、ビデオ映画『実録・ぼったくり(ミュージアム作品)』の原案なども担当してます。自叙伝も執筆中ですしね。ヤンナイのほうでも今月号から連載が始まります。あと、獄中での話なども書きたいですね。その手のネタならつきないですよ」
(大橋書店・ヤンヤンより)