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風俗情報

 ◆影野臣直「アングラビジネスの帝王」その2(1)

アングラ風俗稼業20年!!「歌舞伎町の風雲児」と呼ばれた男

ひょんなキッカケからぼったくりの道へ
 私前回にて私の生い立ちから上京して歌舞伎町に流れ着くまでのお話をしました。今回は私がアングラビジネスへとのめりこんでいくキッカケとなった、『アングラビジネス』についてお話しましょう。

 「他人とはひと味違った学生生活をエンジョイしてやろう」、「夜の世界で成り上がってやろう」という野望を胸に秘め上京したのが1979年のこと。当時の新宿・歌舞伎町は、目をギラつかせた若者達が群雄割拠する『風俗戦国時代』でした。そんな激動の時代、ホストクラブだと思って面接を受けたら2丁目のウリ専だったという笑えない状況から何とか逃げ出し、私が次に面接に向かったのがキャバレーでのボーイの仕事。上京したての貧乏学生が手っ取り早く稼ぐには、水商売での経験を生かすのがイチバンと安易に考えたワケです。例のごとく、スポーツ新聞の三行広告を頼りに歌舞伎町の大手キャバレーチェーン『B』の面接へと向かいました。

 しかし当時の私に「歌舞伎町〇丁目の〇〇通り沿い」といわれても当然理解できるはずもなく、方向オンチも手伝ってお店の場所がわからず、さくら通りをウロウロいったりきたり…。すると目に止まったのが『M』というお店の看板。なぜその何の変哲もないお店の看板が気になったのかというと、奇遇にもその名前が私の出身高校と同じだったんです(笑)。「何だか懐かしいなぁ」と看板の前で郷愁にふけっていると、そのお店から従業員らしき人が出てきました。そこでちょうど道に迷っていたこともあり

「『B』というキャバレーはどこにあるんでしょうか?」


 と声をかけたんです。お店の従業員らしき男性は、親切に私が探しているお店の場所を教えてくれました。「何しにいくの?」と聞かれたので、仕事の面接ですと答え、お礼をいってその場を立ち去りました。そして50メートルくらい歩いたところでしょうか。「おーい」と呼ぶ声がする。振り返ると、さっきの『M』の従業員の人が追いかけてきました。

「ウチでも従業員を募集してるから来なよ」

 縁というは本当に不思議なもの。そのお店こそが、私のぼったくり人生の幕開けとなるぼったくりバーだったのです。。

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