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風俗情報

 泪橋の愉快な奇形達(1)

 実は僕、この2年ほどAVの世界から離れていたんです。独立してといっても、色々な方から出資してもらって、SMのレーベルを立ち上げたり、ハメ撮り作品を出したり、SMクラブを出店したり、マンヘルをOPENしたり、大好きな仕事に囲まれて過ごしていたのですが、結局、最後まで経営者の自覚が乏しく失敗して出資者の方々に多大なご迷惑をおかけしてしまいました。その後、業界で有名な詐欺師にも騙されたりして、つくづく僕は経営者に向いていないと悟りましたね。趣味と実益を兼ねるなんて最初からうまくなんていきませんよ。あわよくば、僕好みの女王さまが見つからないかななんてね。今でも僕が出演しているビデオばかりが、たくさん売れている事実は不思議でなりません。風俗のお店に限らず、このような助平根性丸出しの人間はどんな事業も成功しませんって。人の使い方もなってないしね。まあ、今も自営には違いありませんが、お金も借りてませんし、独身ですし、完全なフリーで自分さえ食えりゃいいんですから、ぜんぜん気が楽です。一番どん底状態のときに、少しの間、某大手SMクラブや某有名乱交サークルで働いてまして、その時に知り合った広告代理店の方の紹介で、韓国式エステを手伝うことになったのです。韓国式エステといっても、いるのは全員が中国人で、韓国人は1人もいません。経営者がこの商売まったくのド素人の中国人女性で、日本語も片言しか喋れません。彼女は僕のことを専門の立ち上げ屋さんとでも思っているのかな。僕はこの中国人の女性を親しみを込めてママと呼んでいた。歳はおそらく30代の半ばで、風貌はココリコ遠藤の奥さんの千秋に似ている。小柄ではあったがいつもニコニコしていて、会話が成り立たないために余計な喧嘩の必要もなく、それなりに好感をもっていた。それと、韓国式エステというと、通常は店舗タイプの営業スタイルで、看板だけで集客するのが普通であるのにもかかわらず、なんとここのお店は、新聞広告を主体とするマンションヘルスの営業スタイルなのだ。あとから判明したんですが、結局のところつまり、最初にココを紹介してくれた広告代理店が、自分だけ儲ける為に薦めた方法であり、巧くいかずにクレーム化したから、僕に押し付けたのが真相だったのです。

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