これでうやむやにしたい、給料を払いたくないといったママの魂胆がミエミエではあるが、最後の最後で僕のささやかな願いを叶えてくれたことには感謝したい。もしかしたら、500万円を失って自棄になっていたのかも知れない。ところで、肝心な聖水のお味の方だが、日本人の尿に慣れた舌には異質で、率直にいって僕好みではない。正直なところ、御代わりはしたくない味だ。聖水オタクな僕的には、リッターあたり250円くらいの価値。青島ビールというよりも、東ドイツ系黒ビールってところかな。ただし、結論を先にいうと、聖水プレイとしては最高に興奮でき、男のロマンを満喫することができた。最後の日だったが、最高に充実した一日で、渋谷のアパートに久しぶりに帰宅するや否や、風呂にも入らずに、しばらく干してなかった布団にもぐり、三週間分の疲れもあり、泥のような眠りに就いたのであった。
ママがお店の営業に使ったと思われるお金の内訳(女のコの報酬は除く)
マンションの敷金・礼金・不動産業者の手数料 約250万円
マンションのリフォーム(カ−テンレールやマッサージ台など)
及びクリーニング代の合計 約150万円
家賃3ヶ月分 約100万円
求人広告代 約10万円
東スポ55回分の広告代金 約170万円
タオル屋さんのリース料や
ソープ・オイル・ローションなどの備品代 約10万円
金子真一郎の人件費(食費) 1万5千円
電話・水道光熱費・雑費等 約20万円
支出合計で およそ710万円くらいか
収入は、後半広告をうってなかったので平らにすると、1日のお客さんの数約4人、平均客単価は延長や80分のお客さんも結構いたので、約1万2千円、しかし、女の子へのバックが50%だから、つまり概算だと、4人×1万2千円×0.5×75日間(2.5ヶ月)=約180万円となる。トータルの差し引きで、ママはおよそ530万円を失ったことになる。それに比べたら、僕の損害なんて大したことじゃないし、お金では買えない、なにかを学んだような気がする。
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