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風俗情報

 ヘンタイ・ロード(1)-2

風俗初体験の原稿を書いた
「風俗、ほとんど行ったことがないんだよね。<マグロの初めての風俗取材>という企画はどおよ?」
 という話をいろんな編集者にしてきたのだが、その企画に乗ってくれる雑誌が現れた。経費を3万円出してくれると言う。よぉし、がんばるぞぉ。
 風俗系の雑誌をめくってみると、実にさまざまな女の子の写真が載っている。楽しいのは楽しいのだが、いざここから行く店を選ぼうとしても正直なところどうしていいかわからない。たとえば、パソコンを使ったことがない人間が、いきなり何冊もパソコン雑誌を見てもわけがわからないのと同じだ。専門用語が並び、ページをめくるたびに女の子の写真が出てきて、頭が痛くなってしまう。
 それでもわかってきたのは、ソープランドにも大衆店と高級店というのがあるということだ。で、当たり前かもしれないが高級店にいる女の子のほうが美人であることのほうが多い。もちろん例外もあって、なんでこんな可愛い女の子が大衆店にとか、なんでこんなブサイクなおばさんが高級店にというのもあった。しかし、おしなべて、高級店は高級な女のコが、大衆店にはそれなりの女のコがいる。ならば、初体験は、いい思い出にしたい。というわけで、狙いは高級店に絞られた。しかーし、それからが大変である。雑誌、インターナットを使って、女のコの写真を多数見て、そこから選ぼうと思ったのだが、これがどうもうまくいかない。このあたり、自分が年を取ったんだなぁとしみじみ感じた。もっと若ければ、写真で選ぶことができたのかもしれないけれど、いい女というのは写真では選べないということがこれまでの経験で身についてしまっている。写真には声がない。また、その女性の雰囲気などもわからない。どうしようもないなと混乱している時に風俗雑誌の読者投稿欄でおもしろい記事を見つけた。なんでもあるソープ店では雑誌やインタ−ネットに女のコの顔写真を出さないのだが、その分、いい女のコをそろえていると言う。どうせ写真で選べないのなら、こういう店へ行くのがいいのかなとも思った。しかし、いきなりアプローチするのはなんだかおっくうであった。そこで、知り合いのライターでソープにくわしいH氏にアドバイスしてもらうことにした。

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